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帰り道編
第7話 『夜道、並んで歩く理由。』
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カフェを出ると、
空気はまた冷たくなっていた。
でも、さっきより寒さは
気にならない。
「……やっぱ外、寒いな」
ユキが肩をすくめる。
「せやな」
ユウはそう言いながら、
自然に歩くスピードを落とした。
さっきまで座っていた分、
歩調を合わせ直す。
「なぁ」
「ん?」
「今日、結構歩いたな」
「イルミネーションやし」
「でも楽しかった」
「……うん」
街灯の下、
二人の影が並んで伸びる。
人はもう少ない。
さっきまでの賑やかさが、
嘘みたいだ。
「手……」
ユキが、言いかけて止まる。
「……なに」
「いや、なんでもない」
ユウは一瞬迷ってから、
そっと手を差し出した。
「……さっきみたいに」
ユキは一瞬驚いた顔をして、
それから小さく笑う。
「珍し」
「たまには」
「その“たまには”今日多くない?」
「……クリスマスやし」
「理由それ?」
「それ」
指先が触れて、
手袋越しに手が重なる。
今度は、迷わず繋いだ。
「……あったかい」
「さっきも言ってたな」
「今は、別の意味で」
ユウは聞かなかったことにして、
前を見る。
駅までの道は、そんなに長くない。
でも、短いとも思わなかった。
「四月のこと、覚えてる?」
ユキが急に言う。
「……もちろん」
「名字で呼び合ってた頃」
「……距離あったな」
「今は?」
少し間があってから。
「……近い」
「正解」
ユキは満足そうに頷いた。
駅が見えてくる。
帰る時間が、ちゃんと近づいてくる。
「なぁ、ユウ」
「ん?」
「今日さ」
「うん」
「一緒におってくれて、ありがと」
シンプルな言葉。
でも、胸に残る。
「……こちらこそ」
改札の前で、二人は立ち止まる。
手は、まだ離れていない。
「次はさ」
「ん」
「もっとゆっくりできる日な」
「……うん」
それだけで、十分だった。
夜は静かで、
イルミネーションはもう見えない。
でも、今日の光は、
ちゃんと残っている。
——帰り道も、デートの続きだ。
空気はまた冷たくなっていた。
でも、さっきより寒さは
気にならない。
「……やっぱ外、寒いな」
ユキが肩をすくめる。
「せやな」
ユウはそう言いながら、
自然に歩くスピードを落とした。
さっきまで座っていた分、
歩調を合わせ直す。
「なぁ」
「ん?」
「今日、結構歩いたな」
「イルミネーションやし」
「でも楽しかった」
「……うん」
街灯の下、
二人の影が並んで伸びる。
人はもう少ない。
さっきまでの賑やかさが、
嘘みたいだ。
「手……」
ユキが、言いかけて止まる。
「……なに」
「いや、なんでもない」
ユウは一瞬迷ってから、
そっと手を差し出した。
「……さっきみたいに」
ユキは一瞬驚いた顔をして、
それから小さく笑う。
「珍し」
「たまには」
「その“たまには”今日多くない?」
「……クリスマスやし」
「理由それ?」
「それ」
指先が触れて、
手袋越しに手が重なる。
今度は、迷わず繋いだ。
「……あったかい」
「さっきも言ってたな」
「今は、別の意味で」
ユウは聞かなかったことにして、
前を見る。
駅までの道は、そんなに長くない。
でも、短いとも思わなかった。
「四月のこと、覚えてる?」
ユキが急に言う。
「……もちろん」
「名字で呼び合ってた頃」
「……距離あったな」
「今は?」
少し間があってから。
「……近い」
「正解」
ユキは満足そうに頷いた。
駅が見えてくる。
帰る時間が、ちゃんと近づいてくる。
「なぁ、ユウ」
「ん?」
「今日さ」
「うん」
「一緒におってくれて、ありがと」
シンプルな言葉。
でも、胸に残る。
「……こちらこそ」
改札の前で、二人は立ち止まる。
手は、まだ離れていない。
「次はさ」
「ん」
「もっとゆっくりできる日な」
「……うん」
それだけで、十分だった。
夜は静かで、
イルミネーションはもう見えない。
でも、今日の光は、
ちゃんと残っている。
——帰り道も、デートの続きだ。
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