「 Little Ballerina 」

egakukokoro

文字の大きさ
4 / 4

「新しい職場へ」

しおりを挟む
人生には、進学、転職、引っ越し、様々な移動があります。

それまで努めていたバイト先から違う職場へ

そうしますとリトルバレリーナとお母様には会えなくなっちゃいますね。

日本にいながらして外国の方と接していく勇気を私にくれた恩人です。


改めて、あの時助けて頂いた事がきっかけで私も外国の方を見掛けたら
今度は私が力になれるように行動するきっかけになりましたよ。とお伝えした処、

お母様に云われた言葉の中に、
恐れ入ります。私も今どきの若者にしては珍しくとても礼儀正しくて嬉しかったです。というような言葉をかけられた事がありました。

あれ?
感謝している相手に逆に感謝されてしまっている。そんな、不思議な感覚を憶えた日となりました。

と、同時に昔の日本だったら溢りふれた光景がない事にもそっと気持ちを寄せる、、、
ジブリの世界ではなんどもみる当たり前な光景なのに。




リトルバレリーナもお母様に尋ねていました。
「Mammy、なんでお兄ちゃんはいつも席を譲ってくれたりとてもやさしくしてくれるの?」
お母様にはしっかり伝わっていました。



「それはね、(娘様の名前、)がお兄ちゃんが困っていた時に助けてくれたからよ。」
リトルバレリーナははにかんだ笑顔を浮かべてくれました。


私の中でもしお母様が日本の方でなかったら踏み込めなかった。
お礼の言葉を申し上げる事はできなかったと思います。。。
(英語、話せないから。)





新しく転職する有無を伝えてまたねと会釈して



(数日後、)



あれは年末のクリスマスの頃でしょうか、
その頃はバイト先と新しく努めている職場の掛け持ちのタイミングも終わり

電車の通勤から離れていた期間でした。
再会したときは、お父様、お母様、お嬢様と初めてご家族全員が揃っているところで
久し振りの再会に嬉しさが込み上げたのを覚えています。


お母様がお父様に何か英語で話されていました。
その後、お父様は頷いていたので、恐らく通訳をしてくれたのだと思います
そして、「ああ!あの時の子」といった眼差しで見つめてくれました。




新しく務めている職場を伝えて
郵便局に務める事が出来ました!と郵便局でしたら大変でしょう!と
その頃は、ものすごく心身ともに初めて経験する年末のピークと

睡眠時間が仕事の時間に付き合わされていたのもあり
相当心が参っていた時期でしたので

心底うれしかった再会でしたし
久しぶりに再会した際に
リトルバレリーナに「お兄ちゃん!」って足元に全力でハグされてしまって


ひたむきに純粋に毎日を過ごしている
ちびっ子パワーが私に元気をくれたような気がして嬉しかったです。


メリークリスマス



ちょうど、12/20くらいだったかな?
少し前に怪我をしていて有給休暇中でのありがたい感謝の再会でした!

「ありがとうリトルバレリーナ」



おしまい





今回のリトルバレリーナの話は実話です。
私がこの作品に込める願いは「感謝の気持ち」「生まれや育ちが違っても」
ほんの少しの勇気、(いえ、初めは相当なプレッシャーを感じると思いますが)
助けて頂いた事は自分なりに伝える事の大切さです。

私は古きよき日本の風景のようなジブリの世界が好きなので、
ちなみにこのお話に出てくるリトルバレリーナの名前は、今のこのご時世ですので
お名前は聞かないようにしていたのですけれど、お母様から教えて頂いたのですが


ジブリの作品の中に登場するヒロインのお名前でした。
ジブリ好きとしては、あららと嬉しさからか安心感からかキョトンとした覚えがあります。






「できることから ひとつずつ」
もしよろしければ、
日本生まれ日本育ち日本在住の日本の方へ送るメッセージ、

日本育ちで日本在住の日本人の方が日本の事には詳しいと思いますので!

外国の方がもしお困りのご様子でしたら、、、最初はプレッシャーを感じることかと思いますが
声をかけてほしいです。

もし、外国に旅行をされた際に助けて頂くのは
恐らくそちらに住まわれておられる現地の方だと思いますので
「Made in Japan」プレッシャーに負けないでほしいです!


最後に日本で生まれても外国で生まれても
地球人なのには変わりないので地球人同士困った時は、助け合える世の中になるといいです。



「がんばれ、日本人」勇気を出して、




ジブリでみた昔あった温かい日本に、、、

「みんなの心に届きますように。」




あとがき
リトルバレリーナ、それからお母様が全く見ず知らずだった自分を信じてくれた事は、
時間が経過してもやっぱり嬉しい気持ちが込み上げてくるものがあります。


あの時、ビニール袋を渡された際にみた
「できることから ひとつずつ」
起きている出来事と相まって、映画の字幕を渡されたような衝撃、


感動しました。



リトルバレリーナの夢は海外でバレリーナになる事と仰っていました。

がんばってね!

大人になってバレリーナになっても

もし、念願叶って舞台で見掛けたら時は、
コンビニのビニール袋に英語で「Little Ballerina」(できることから ひとつずつ)と書いてしまいたい心境です。

そして、「Little Ballerina」と声をかけてしまうかも知れない時間の経過をお許しください。
お兄ちゃんもおじいちゃんになってしまうからね。



それから、外国で発音しても、声が届くように
「Little Ballerina 」 の発音は磨いていこうと思います!
    
             「ありがとう、お元気で」



しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

「いっすん坊」てなんなんだ

こいちろう
児童書・童話
 ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。  自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・           

生贄姫の末路 【完結】

松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。 それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。 水の豊かな国には双子のお姫様がいます。 ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。 もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。 王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。

きたいの悪女は処刑されました

トネリコ
児童書・童話
 悪女は処刑されました。  国は益々栄えました。  おめでとう。おめでとう。  おしまい。

悪女の死んだ国

神々廻
児童書・童話
ある日、民から恨まれていた悪女が死んだ。しかし、悪女がいなくなってからすぐに国は植民地になってしまった。実は悪女は民を1番に考えていた。 悪女は何を思い生きたのか。悪女は後世に何を残したのか......... 2話完結 1/14に2話の内容を増やしました

手ぶくろ

はまだかよこ
児童書・童話
バレンタインデイ 真由の黒歴史 いいもん、しあわせだもん ちょっと聞いてね、手ぶくろのお話し

だーるまさんがーこーろんだ

辻堂安古市
絵本
友だちがころんだ時に。 君はどうする?

青色のマグカップ

紅夢
児童書・童話
毎月の第一日曜日に開かれる蚤の市――“カーブーツセール”を練り歩くのが趣味の『私』は毎月必ずマグカップだけを見て歩く老人と知り合う。 彼はある思い出のマグカップを探していると話すが…… 薄れていく“思い出”という宝物のお話。

神ちゃま

吉高雅己
絵本
☆神ちゃま☆は どんな願いも 叶えることができる 神の力を失っていた

処理中です...