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虚ろな影は少女と共に
7話 倉實礼は包まれる
深く暗い闇の中に灯された柔らかく暖かい明かりに気付いた時、私はぼんやりとした意識の中でも、たしかな朝の訪れを感じた。
「ん……」
早く起きなきゃ、だって、だって今日は……
靄がかるようにしてその思考は遮られた。自分の心が体と離れているような感覚だった。私にのしかかる掛け布団をはねのける力もなければ、瞼を開く余力さえも残っていなかった。いつもは羽根のように軽い瞼でも、今は重りを縫い付けられているくらいに重い。
春眠暁を覚えず。
今日くらいは朝になったことも気付かないことにして、もう一眠りしても……誰も怒らないわよね?
遠くから聞こえてくる鳥のさえずりのような声を聴きながら、私はまた、深い眠りへとその身を委ねた。
「もう、今日は身体測定だから早く起こしてと言ったのは倉實さんなのに……くーらーさーねーさん!」
おやすみ。世界。
数十分前の私に小一時間ほど説教をしたい気分だった。
自分から貴澄さんに頼み込んだのに、まさか二度寝をしてしまうなんて……。
「春眠、暁はおぼえていてほしかったなぁ……」
「倉實さん……? その場合のおぼえずは覚えるという意味じゃないからね? 実はまだ眠いでしょ」
大正解です。
鉛のように重い身体を保健室まで運ぶことはできたけれど、試行は錆びた歯車のようにうまく噛み合わない。先生の話は、私の右耳を通りそのまま左耳を通過してくだけだった。
半分も聞いていなかった説明が終わり、貴澄さんのもとへ向かうと、そこには先客がいた。
「眠り姫がお越しになられたみたいだ。おはよう。倉實さん」
こちらに振り向くと同時に、腰にまで届く栗色の髪はまるでそよ風に吹かれるカーテンのように揺れた。
東口さんは朝に強いのだろうか、きちんとセットされた髪に相変わらずの軽口、外見も中身も準備万端なご様子だった。
「倉實ちゃんおはよう! ......ってあれやっぱりまだおねむ?」
意識外からの声でようやく私は私を取り戻した。
先客はどうやら1人だけではなかったようで、長身な東口さんの背中に隠されるようにしていたあの子は……
「小人……さん?」
「ひよりだよ!」
東口さんの元から飛び出すようにして向かってきた彼女は、私から見ても小さい体を小動物のように振り回していた。
どうやら覚えていなかったことに怒っているらしく記憶を掘り返してみたが、彼女と会話をした覚えはない。
誰かと間違えているんじゃないか、そうも思ったけれど、私を「倉實さん」と呼ぶあたりその線もないみたいだ。
「もしかしてあたしの名前、もう忘れちゃったの!? あんなに愛嬌振りまいてたのに!」
「え、えぇ!?」
私の記憶に欠落が無ければ、愛想を振りまかれた記憶は一度もない。あぁ、多蔦さんちょっと怒ってるなぁこれは……
私が単に忘れてしまったのか、それとも多蔦さんが誰かと勘違いをしているのかはわからない。朝に弱い私にはそれを自分と議論をする思考も持ち合わせていなかった。
「……振りまくって日和それ、自分で言うのかい?」
「こういう子には言ってあげないと気づかないでしょう?」
どうやら私はそういうことに鈍感らしい。けれど、だんだんと彼女の声を聞いていると、思い出してくるものもある。この声はどこかで聞いたことがある。たしか入学式の日、東口さんの隣で話していた女の子の声だ。
(自称底の浅くない子、だったかしら)
「多蔦だよ。多蔦 日和。もう忘れないでよね? こっちだけ覚えてるなんて、悲しいじゃない」
ぴょこぴょこと自己主張を繰り返していた多蔦さんは、自己紹介ができて満足したのか、私の前から東口さんの横へとまた戻った。そこが定位置なんだろうか。なんだか小動物の習性みたいでかわいい。けれど、口に出したら間違いなく怒られるだろうから、これは私だけの密かな楽しみとして秘めておこう。
「ご、ごめんなさい多蔦さん。名前が出てこなかったのは少しぼぉっとしていて……」
「倉實ちゃん、かなりの低血圧みたいだしね」
多蔦さんとのやり取りで体感的に血圧が急上昇している気もするけれど、とりあえずそういうことにしていただこう。
「っと、少し話し込んでしまったみたいね。身長と体重の測定は埋まっちゃってるみたいだから…… 先に視力と血圧の検査を済ませちゃいましょうか。行きましょう、倉實さん」
「せっかくだから、私たちも同行させていただこう」
血圧だけは1番最後にお願いします。
「これは?」「み、右かな」「これは?」「う、上?」「じゃあ……これは?」「ひ、左……かな」
見えないものを見ようとして目を細めてみるが、やはり見えないものを見えなかった。
「うーん、あまり視力がよくないらしいけど……倉實さんは眼鏡をかけないの?」
「小さい頃はかけていたんだけど、私あまり眼鏡が似合わないみたいで、中学校に上がるときには外しちゃったのよ。でも生活に支障をきたすレベルじゃないから大丈夫よ」
本当は眼鏡をかけると見なくてもいいものも見えてしまうからっていう理由なんだけど。人間、少し目が悪いくらいがちょうどいいというのは私の持論だ。
「わたしもそれくらいのころは眼鏡が全然似合わなくて嫌だったけど、今くらいになると逆にしっくりきたりすることはあるわよ。眼鏡をかけた倉實さん、少し見てみたいわ」
そう言って貴澄さんはトレードマークでもある赤縁の眼鏡をはずすと、私の目の高さに合わせるように掲げた。
「ほら、倉實さんも似合うわよ。ね? 東口さん」
「知的でミステリアスな雰囲気に拍車がかかってるじゃないか。ファンクラブができてもおかしくないね」
「背が低いと似合わないし、あたしは羨ましいよ……」
それ、わたしの前でいうの?という貴澄さんの小言は聞かなかったことにして、私は各々の感想を受け止める。東口さんはミステリアスって言っていたけど、それは単に私が人前で喋らないからじゃないかしら……
貴澄さんの眼鏡越しに周りを見渡すと、知らないうちにギャラリーが出来るほど人が集まっていた。私たちが話している間に身長体重組が測定を終わらせていたのね……
「は、早く血圧の方も測りに行きましょ」
その場から逃げるようにして私はファッションショーから退場した。
やっぱり私に眼鏡は必要ない。見えなくてもいいものが見えてしまうから。
「倉實さん、もう一回測らせてもらってもいいかしら?」
「ですよね……」
恥ずかしさのあまり逃げ出すようにして血圧検査に赴いた私は、予想通り基準値より高くなっていた。
「深呼吸して、落ち着いてもう1回測定しましょうか」
保健室の先生はにこりと柔和な笑みを浮かべながら、私にやさしい声をかけてくれた。
ごめんなさい先生。今はため息しか出てこないです。
私のせいで後の人を待たせてしまっていると思うと、不思議に体に変な力が入ってしまう。
周りを見ないために目を閉じていると、私の手のひらは小さく暖かい感触に包まれた。
「大丈夫、大丈夫」
鈴の音のような可愛らしい声を聞いて、私は目を開けなくても目の前に誰がいるのか、暖かい感触の正体に気付くことができた。
いつも私の傍にいてくれるファミリア。
不思議と憑き物が取れたように私の体は軽くなり、安心してその身を委ねることができた。
「うん、やっぱりさっきは少し緊張していたみたいね。基準値内だから大丈夫よ。倉實さん」
血圧計を外して席を立つと、先に済ませていた3人が待ってくれていた。
「さっきはありがとう、貴澄さんのおかげで安心できたわ」
「それはよかったわ。ほら、元はといえば私たちが倉實さんを振り回してしまっていたから……」
「ま、終わりよければすべて良し。だよ」
入学前はこんなにたくさんの友達と談笑できることは想像できていただろうか。目が悪くて、すぐ緊張して……片腕がない私。そんな私に声をかけてくれる人がいる。案外神様は性格が悪くないのかもしれない。
後は身長と体重、胸囲を測るだけと考えると、急に体から力が抜けていく感覚がした。そう、タラーッと。……タラーッ?
「く、倉實ちゃん! 鼻血、鼻血出てるよ!」
「と、とりあえずこのハンカ、あぁ! 制服についてしまっているわ!」
「それ、洗濯で落ちるのかい?」
神様、どうして鼻血は止めてくれなかったのかしら……
「ん……」
早く起きなきゃ、だって、だって今日は……
靄がかるようにしてその思考は遮られた。自分の心が体と離れているような感覚だった。私にのしかかる掛け布団をはねのける力もなければ、瞼を開く余力さえも残っていなかった。いつもは羽根のように軽い瞼でも、今は重りを縫い付けられているくらいに重い。
春眠暁を覚えず。
今日くらいは朝になったことも気付かないことにして、もう一眠りしても……誰も怒らないわよね?
遠くから聞こえてくる鳥のさえずりのような声を聴きながら、私はまた、深い眠りへとその身を委ねた。
「もう、今日は身体測定だから早く起こしてと言ったのは倉實さんなのに……くーらーさーねーさん!」
おやすみ。世界。
数十分前の私に小一時間ほど説教をしたい気分だった。
自分から貴澄さんに頼み込んだのに、まさか二度寝をしてしまうなんて……。
「春眠、暁はおぼえていてほしかったなぁ……」
「倉實さん……? その場合のおぼえずは覚えるという意味じゃないからね? 実はまだ眠いでしょ」
大正解です。
鉛のように重い身体を保健室まで運ぶことはできたけれど、試行は錆びた歯車のようにうまく噛み合わない。先生の話は、私の右耳を通りそのまま左耳を通過してくだけだった。
半分も聞いていなかった説明が終わり、貴澄さんのもとへ向かうと、そこには先客がいた。
「眠り姫がお越しになられたみたいだ。おはよう。倉實さん」
こちらに振り向くと同時に、腰にまで届く栗色の髪はまるでそよ風に吹かれるカーテンのように揺れた。
東口さんは朝に強いのだろうか、きちんとセットされた髪に相変わらずの軽口、外見も中身も準備万端なご様子だった。
「倉實ちゃんおはよう! ......ってあれやっぱりまだおねむ?」
意識外からの声でようやく私は私を取り戻した。
先客はどうやら1人だけではなかったようで、長身な東口さんの背中に隠されるようにしていたあの子は……
「小人……さん?」
「ひよりだよ!」
東口さんの元から飛び出すようにして向かってきた彼女は、私から見ても小さい体を小動物のように振り回していた。
どうやら覚えていなかったことに怒っているらしく記憶を掘り返してみたが、彼女と会話をした覚えはない。
誰かと間違えているんじゃないか、そうも思ったけれど、私を「倉實さん」と呼ぶあたりその線もないみたいだ。
「もしかしてあたしの名前、もう忘れちゃったの!? あんなに愛嬌振りまいてたのに!」
「え、えぇ!?」
私の記憶に欠落が無ければ、愛想を振りまかれた記憶は一度もない。あぁ、多蔦さんちょっと怒ってるなぁこれは……
私が単に忘れてしまったのか、それとも多蔦さんが誰かと勘違いをしているのかはわからない。朝に弱い私にはそれを自分と議論をする思考も持ち合わせていなかった。
「……振りまくって日和それ、自分で言うのかい?」
「こういう子には言ってあげないと気づかないでしょう?」
どうやら私はそういうことに鈍感らしい。けれど、だんだんと彼女の声を聞いていると、思い出してくるものもある。この声はどこかで聞いたことがある。たしか入学式の日、東口さんの隣で話していた女の子の声だ。
(自称底の浅くない子、だったかしら)
「多蔦だよ。多蔦 日和。もう忘れないでよね? こっちだけ覚えてるなんて、悲しいじゃない」
ぴょこぴょこと自己主張を繰り返していた多蔦さんは、自己紹介ができて満足したのか、私の前から東口さんの横へとまた戻った。そこが定位置なんだろうか。なんだか小動物の習性みたいでかわいい。けれど、口に出したら間違いなく怒られるだろうから、これは私だけの密かな楽しみとして秘めておこう。
「ご、ごめんなさい多蔦さん。名前が出てこなかったのは少しぼぉっとしていて……」
「倉實ちゃん、かなりの低血圧みたいだしね」
多蔦さんとのやり取りで体感的に血圧が急上昇している気もするけれど、とりあえずそういうことにしていただこう。
「っと、少し話し込んでしまったみたいね。身長と体重の測定は埋まっちゃってるみたいだから…… 先に視力と血圧の検査を済ませちゃいましょうか。行きましょう、倉實さん」
「せっかくだから、私たちも同行させていただこう」
血圧だけは1番最後にお願いします。
「これは?」「み、右かな」「これは?」「う、上?」「じゃあ……これは?」「ひ、左……かな」
見えないものを見ようとして目を細めてみるが、やはり見えないものを見えなかった。
「うーん、あまり視力がよくないらしいけど……倉實さんは眼鏡をかけないの?」
「小さい頃はかけていたんだけど、私あまり眼鏡が似合わないみたいで、中学校に上がるときには外しちゃったのよ。でも生活に支障をきたすレベルじゃないから大丈夫よ」
本当は眼鏡をかけると見なくてもいいものも見えてしまうからっていう理由なんだけど。人間、少し目が悪いくらいがちょうどいいというのは私の持論だ。
「わたしもそれくらいのころは眼鏡が全然似合わなくて嫌だったけど、今くらいになると逆にしっくりきたりすることはあるわよ。眼鏡をかけた倉實さん、少し見てみたいわ」
そう言って貴澄さんはトレードマークでもある赤縁の眼鏡をはずすと、私の目の高さに合わせるように掲げた。
「ほら、倉實さんも似合うわよ。ね? 東口さん」
「知的でミステリアスな雰囲気に拍車がかかってるじゃないか。ファンクラブができてもおかしくないね」
「背が低いと似合わないし、あたしは羨ましいよ……」
それ、わたしの前でいうの?という貴澄さんの小言は聞かなかったことにして、私は各々の感想を受け止める。東口さんはミステリアスって言っていたけど、それは単に私が人前で喋らないからじゃないかしら……
貴澄さんの眼鏡越しに周りを見渡すと、知らないうちにギャラリーが出来るほど人が集まっていた。私たちが話している間に身長体重組が測定を終わらせていたのね……
「は、早く血圧の方も測りに行きましょ」
その場から逃げるようにして私はファッションショーから退場した。
やっぱり私に眼鏡は必要ない。見えなくてもいいものが見えてしまうから。
「倉實さん、もう一回測らせてもらってもいいかしら?」
「ですよね……」
恥ずかしさのあまり逃げ出すようにして血圧検査に赴いた私は、予想通り基準値より高くなっていた。
「深呼吸して、落ち着いてもう1回測定しましょうか」
保健室の先生はにこりと柔和な笑みを浮かべながら、私にやさしい声をかけてくれた。
ごめんなさい先生。今はため息しか出てこないです。
私のせいで後の人を待たせてしまっていると思うと、不思議に体に変な力が入ってしまう。
周りを見ないために目を閉じていると、私の手のひらは小さく暖かい感触に包まれた。
「大丈夫、大丈夫」
鈴の音のような可愛らしい声を聞いて、私は目を開けなくても目の前に誰がいるのか、暖かい感触の正体に気付くことができた。
いつも私の傍にいてくれるファミリア。
不思議と憑き物が取れたように私の体は軽くなり、安心してその身を委ねることができた。
「うん、やっぱりさっきは少し緊張していたみたいね。基準値内だから大丈夫よ。倉實さん」
血圧計を外して席を立つと、先に済ませていた3人が待ってくれていた。
「さっきはありがとう、貴澄さんのおかげで安心できたわ」
「それはよかったわ。ほら、元はといえば私たちが倉實さんを振り回してしまっていたから……」
「ま、終わりよければすべて良し。だよ」
入学前はこんなにたくさんの友達と談笑できることは想像できていただろうか。目が悪くて、すぐ緊張して……片腕がない私。そんな私に声をかけてくれる人がいる。案外神様は性格が悪くないのかもしれない。
後は身長と体重、胸囲を測るだけと考えると、急に体から力が抜けていく感覚がした。そう、タラーッと。……タラーッ?
「く、倉實ちゃん! 鼻血、鼻血出てるよ!」
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