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王子とあたしと毒林檎
20.5話 呆然自失な抜け殻は主人を求め今日も彷徨う
「私も休んでいく側になってしまったね、その…… 日和」
「……そうね」
ふたつ並んだベッドにお互い腰掛けながらぎこちない会話が続く。いや、正確に言えば続いてはいない。始まっては千切れ始まっては千切れ、それは繋がっているように見えるだけ。
部屋には保健室の先生もいるはずだけれど、仕切られたカーテンはその存在を希薄にさせ、私と目の前の女の子しかいない空間が広がっているように思える。
「綾乃、その、さっきはごめん」
「あぁ、いや。うん」
自分の頬にそっと手を触れる彼女だけど、頬よりも心の方が痛そうに見えてしまうのは多分、気のせいなんかじゃないと思う。
半開きの窓から吹き込む生温い潮風が届けられる。
見慣れたなびく長い髪が見えたような気がしたけれどやはりそれは幻想で、心にできたささくれを嫌らしく撫でられたような気分。
「日和、さ。日和から見た私って、どんな風に見えていたの?」
「それは……最近の綾乃の話? それとも、それまでの綾乃?」
「どっちも、かな」
どう、と聞かれてもすぐに出せる答えは持ち合わせていなかった。なんとなく感覚で綾乃を知っていても、それを具体的に言葉で表すのはそう容易いことではない。
この伝えられないもどかしさがまた一段と私の心をいじらしくくすぐる。肌がちりちりする。
陽射しのせいでないことなんて私でもわかるけど今はそのせいにしておきたくて、暑くても眩しくても窓のカーテンは閉めなかった。閉めてしまったらそれが答え合わせとなってしまいそうだから。
「私だって答えられないんだ、それだったらきっと日和にも答えられない。ごめん」
「いや……」
そんなことない。なんて今の私が言っても説得力なんてまるでなくて、せいぜい弱気な否定が私にとっての最善手だろう。
「自分がわからないって、どういうこと?」
「……自分がしてきたことはわかる、けど、どうしてそうしたのかがわからないんだ。結果だけがそこにあって、過程がまるでない」
髪先をいじりながら少し辛そうに言う彼女だけど、他人事のように話しているようにも見えた。
劇の役が決まったあの日から、綾乃は人が変わったように振舞っていた。それは誰が見てもわかるくらいに、文字通り人が変わったよう。
そして今も、それ以前の彼女とは違う人がそこに居て、彼女の中に何人も人が住み着いているみたい。
心でも頭でも理解できないが、否定することもできない。目で見て肌で感じてきたからだ。あの異様さも、空気感も。
「どうして王子様の役を受けることにしたの?」
「日和が誘ってくれたからだけど、どうしてその誘いを受けたのかが、わからない」
「どうして一緒に演劇を選んでくれたの?」
「それも日和が誘ってくれたからだけど、それより深いことは、わからない」
「どうして私と友達になってくれたの」
「ごめん、わからない」
不安は伝播する。私の不安は彼女へ、彼女の不安は私へ。それは喉まで出かかった私の大嫌いな言葉を吐き出させるためには十分すぎる圧力だったのだ。
「『私』たちって友達…… だよね?」
お願い、お願いだから、嘘でもいいからそう言って。
「ね? 綾乃?」
「うん、そうだね」
求めていた答えは呆気なく差し出された。
口に出してから嫌悪感と後悔の念が逆流し、今にも吐きそうな気持ちにさせられる。
この言葉を使っていたあの子達は安心したいからだと思っていた。勝手に選択肢を絞って、心にもない言葉で安心しようとして。
いざその言葉を使ってみると、余計に彼女らの気持ちがわからなくなった。
それは所詮口先から出た言葉であって答えでもなんでもない。本音を空虚な肯定で隠してしまっているだけで余計に気持ちが悪い。
「ただ、どうして日和と友達になっているのかが、わからない」
見えている以上に遠くて暗くて、淀んでいた。ふたりの距離も関係も、なにもかも。
彼女の輪郭さえ曖昧なものになっていく感覚がある。見ていたのは嫌に現実感のある夢で、それを見ようとしたのも終わらせたのもまた私であって、酷く自分のことがいやになる。
だってそんなの、『友達』でもなんでもないじゃない。
堪えきれなくなった感情は嗚咽と共に雪崩込む。
「ひ、ひよっ、大丈夫? どこか痛むの? お腹? お腹が痛いの?」
違う、違うの。痛いのは心。彼女もまた同じはずなのに、自分だけ先にこんなことをして。
心配して傍に寄ってくれた彼女に声を掛けずに腕を回して、思いっきり顔を埋めた。
その行為は自分の為でしかなくて、困らせることだと知っていながらもそうせざるを得なかったのは私の弱さと未熟さと愚かさの所以だろう。
早く離れなきゃ。こんな姿見せていられない。思えば思うほど離れられなくなる。
――どうして、
「どうして友達でもないのにそんなに優しくできるのよ!」
どうして離さないの? どうして撫でてくれるの? どうして、
どうして受け入れてくれるの?
私は悪い子だから優しさに乗じて少しの間、甘えてみせた。
覚める夢だと知っていても、今は知らないふりして少しだけ、少しだけこうさせてほしかった。
「落ち着いた?」
「……うん。ごめん」
「ありがとうって言ってくれた方が、嬉しいかな」
「……ありがと」
どれくらいの間彼女に包まれていたのかはわからないし、振り返ると恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだったのでやめた。多分二度としないだろうし、そういう場面に立ち会いたくはない。
仄かに濡らしてしまった彼女の制服が目に入るたびに言えぬ罪悪感が私を襲う。
「あの、さ」
「何?」
「さっきのその、あの間に答えが出たの。私から見た綾乃」
「聞かせてほしいな」
王子様の役を受けたことも、一緒に演劇を受けてくれたことも、私と友達…… 今はそういうことにしておこう。友達なってくれたことも、全部私の、私のことを彼女は肯定して受け入れてくれた。
過程がないと綾乃は言う、空虚なそれに私も思わず涙した。
けれど、過程が無いからと言って私にしてくれたことは変わらないし、その時に感じた気持ちだって変わることはない。
今の彼女目線からしてみればどれも無意味で味気なくて、白黒写真のように見えているのかもしれない。
逆に私からしてみればどれもこれも嬉しくて、今でも鮮明に思い出せる。そこには今の私が補完した色がついているかもしれないけれど。
忘れられない思い出はないが、忘れたくない思い出はたくさんある。いつぞやの誰かが言っていた言葉を思い出す。
このどれもこれもがきっと、私にとっての忘れたくない思い出。
「いつの綾乃もね。心に余裕があって、どうしようもなくやさしいの」
それはすごく曖昧で、彼女の求めていた答えとは少し違うかもしれない。ただ、これが今私の出せる最適解で、私が伝えたい私の想い。
「綾乃の知らない綾乃の中にもね、あったんだよ。変わらないものが。まあ、今思えばなんだけど」
「教えてとは言ったけど、こう言ってもらえると照れるね」
頬をかきながら笑んでくれている彼女を見、私まで救われた気分になる。
「それが個性であって多分、綾乃が探してる自分なんだと思う。誰かを許せて、受け入れる余裕があって、それが表現力に個性を載せてくれるの、そうしてどの『綾乃』の中にも変わらない、綾乃らしさがあったんじゃないか。って」
小さい頃に私を勇気づけてくれた言葉になぞらえて、伝えてみた。願わくはそれが、彼女にとっても勇気付ける言葉でありますように。
最後は自分でも恥ずかしくなってしまって、袖を握りながら自分の膝見つめていた。
いや、ここはやっぱりしっかり目を見て伝えなきゃいけないことよね。照れくさくても柄じゃないなんて思っていてはだめ。向き合わなきゃ。
もう一度彼女に目を向けてみるとかく指は静止していて、少し驚いたような表情を浮かべていた。疑惑の目、とはまた違うかもしれないけれど、それに似たような眼差しをしていて、思わず視線を引っ込めた。
「どうして、日和がその言葉を知っているの?」
「どうしてって…… いつだったかな、小さい頃に行ったミュージカルでその言葉を聞いてから、好きなの。小さな劇団らしいんだけど、素敵だった」
「っそれ! 日和、その時小学6年生だった? それで、男の子が自分を探しに行く話!」
急にベッドから腰を上げ前のめりに私に向けて話す彼女に驚いたけど、それよりも驚いたのは――
「そう……そうそう。たしか六年生……って、どうして綾乃がそのことを知ってるの?」
「そ、そっか…… そうだったんだ……」
1人で答え合わせをしている彼女において行かれないようにと必死に考えてはみるけれど、何をどう理解したのかが掴めない。また彼女の知らない表情を見た。
「綾乃?」
「見てるんだ、多分。日和がお客さんで私が役者で、同じ場所にいて、その言葉も多分」
――私が言ったんだ。
「……そうね」
ふたつ並んだベッドにお互い腰掛けながらぎこちない会話が続く。いや、正確に言えば続いてはいない。始まっては千切れ始まっては千切れ、それは繋がっているように見えるだけ。
部屋には保健室の先生もいるはずだけれど、仕切られたカーテンはその存在を希薄にさせ、私と目の前の女の子しかいない空間が広がっているように思える。
「綾乃、その、さっきはごめん」
「あぁ、いや。うん」
自分の頬にそっと手を触れる彼女だけど、頬よりも心の方が痛そうに見えてしまうのは多分、気のせいなんかじゃないと思う。
半開きの窓から吹き込む生温い潮風が届けられる。
見慣れたなびく長い髪が見えたような気がしたけれどやはりそれは幻想で、心にできたささくれを嫌らしく撫でられたような気分。
「日和、さ。日和から見た私って、どんな風に見えていたの?」
「それは……最近の綾乃の話? それとも、それまでの綾乃?」
「どっちも、かな」
どう、と聞かれてもすぐに出せる答えは持ち合わせていなかった。なんとなく感覚で綾乃を知っていても、それを具体的に言葉で表すのはそう容易いことではない。
この伝えられないもどかしさがまた一段と私の心をいじらしくくすぐる。肌がちりちりする。
陽射しのせいでないことなんて私でもわかるけど今はそのせいにしておきたくて、暑くても眩しくても窓のカーテンは閉めなかった。閉めてしまったらそれが答え合わせとなってしまいそうだから。
「私だって答えられないんだ、それだったらきっと日和にも答えられない。ごめん」
「いや……」
そんなことない。なんて今の私が言っても説得力なんてまるでなくて、せいぜい弱気な否定が私にとっての最善手だろう。
「自分がわからないって、どういうこと?」
「……自分がしてきたことはわかる、けど、どうしてそうしたのかがわからないんだ。結果だけがそこにあって、過程がまるでない」
髪先をいじりながら少し辛そうに言う彼女だけど、他人事のように話しているようにも見えた。
劇の役が決まったあの日から、綾乃は人が変わったように振舞っていた。それは誰が見てもわかるくらいに、文字通り人が変わったよう。
そして今も、それ以前の彼女とは違う人がそこに居て、彼女の中に何人も人が住み着いているみたい。
心でも頭でも理解できないが、否定することもできない。目で見て肌で感じてきたからだ。あの異様さも、空気感も。
「どうして王子様の役を受けることにしたの?」
「日和が誘ってくれたからだけど、どうしてその誘いを受けたのかが、わからない」
「どうして一緒に演劇を選んでくれたの?」
「それも日和が誘ってくれたからだけど、それより深いことは、わからない」
「どうして私と友達になってくれたの」
「ごめん、わからない」
不安は伝播する。私の不安は彼女へ、彼女の不安は私へ。それは喉まで出かかった私の大嫌いな言葉を吐き出させるためには十分すぎる圧力だったのだ。
「『私』たちって友達…… だよね?」
お願い、お願いだから、嘘でもいいからそう言って。
「ね? 綾乃?」
「うん、そうだね」
求めていた答えは呆気なく差し出された。
口に出してから嫌悪感と後悔の念が逆流し、今にも吐きそうな気持ちにさせられる。
この言葉を使っていたあの子達は安心したいからだと思っていた。勝手に選択肢を絞って、心にもない言葉で安心しようとして。
いざその言葉を使ってみると、余計に彼女らの気持ちがわからなくなった。
それは所詮口先から出た言葉であって答えでもなんでもない。本音を空虚な肯定で隠してしまっているだけで余計に気持ちが悪い。
「ただ、どうして日和と友達になっているのかが、わからない」
見えている以上に遠くて暗くて、淀んでいた。ふたりの距離も関係も、なにもかも。
彼女の輪郭さえ曖昧なものになっていく感覚がある。見ていたのは嫌に現実感のある夢で、それを見ようとしたのも終わらせたのもまた私であって、酷く自分のことがいやになる。
だってそんなの、『友達』でもなんでもないじゃない。
堪えきれなくなった感情は嗚咽と共に雪崩込む。
「ひ、ひよっ、大丈夫? どこか痛むの? お腹? お腹が痛いの?」
違う、違うの。痛いのは心。彼女もまた同じはずなのに、自分だけ先にこんなことをして。
心配して傍に寄ってくれた彼女に声を掛けずに腕を回して、思いっきり顔を埋めた。
その行為は自分の為でしかなくて、困らせることだと知っていながらもそうせざるを得なかったのは私の弱さと未熟さと愚かさの所以だろう。
早く離れなきゃ。こんな姿見せていられない。思えば思うほど離れられなくなる。
――どうして、
「どうして友達でもないのにそんなに優しくできるのよ!」
どうして離さないの? どうして撫でてくれるの? どうして、
どうして受け入れてくれるの?
私は悪い子だから優しさに乗じて少しの間、甘えてみせた。
覚める夢だと知っていても、今は知らないふりして少しだけ、少しだけこうさせてほしかった。
「落ち着いた?」
「……うん。ごめん」
「ありがとうって言ってくれた方が、嬉しいかな」
「……ありがと」
どれくらいの間彼女に包まれていたのかはわからないし、振り返ると恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだったのでやめた。多分二度としないだろうし、そういう場面に立ち会いたくはない。
仄かに濡らしてしまった彼女の制服が目に入るたびに言えぬ罪悪感が私を襲う。
「あの、さ」
「何?」
「さっきのその、あの間に答えが出たの。私から見た綾乃」
「聞かせてほしいな」
王子様の役を受けたことも、一緒に演劇を受けてくれたことも、私と友達…… 今はそういうことにしておこう。友達なってくれたことも、全部私の、私のことを彼女は肯定して受け入れてくれた。
過程がないと綾乃は言う、空虚なそれに私も思わず涙した。
けれど、過程が無いからと言って私にしてくれたことは変わらないし、その時に感じた気持ちだって変わることはない。
今の彼女目線からしてみればどれも無意味で味気なくて、白黒写真のように見えているのかもしれない。
逆に私からしてみればどれもこれも嬉しくて、今でも鮮明に思い出せる。そこには今の私が補完した色がついているかもしれないけれど。
忘れられない思い出はないが、忘れたくない思い出はたくさんある。いつぞやの誰かが言っていた言葉を思い出す。
このどれもこれもがきっと、私にとっての忘れたくない思い出。
「いつの綾乃もね。心に余裕があって、どうしようもなくやさしいの」
それはすごく曖昧で、彼女の求めていた答えとは少し違うかもしれない。ただ、これが今私の出せる最適解で、私が伝えたい私の想い。
「綾乃の知らない綾乃の中にもね、あったんだよ。変わらないものが。まあ、今思えばなんだけど」
「教えてとは言ったけど、こう言ってもらえると照れるね」
頬をかきながら笑んでくれている彼女を見、私まで救われた気分になる。
「それが個性であって多分、綾乃が探してる自分なんだと思う。誰かを許せて、受け入れる余裕があって、それが表現力に個性を載せてくれるの、そうしてどの『綾乃』の中にも変わらない、綾乃らしさがあったんじゃないか。って」
小さい頃に私を勇気づけてくれた言葉になぞらえて、伝えてみた。願わくはそれが、彼女にとっても勇気付ける言葉でありますように。
最後は自分でも恥ずかしくなってしまって、袖を握りながら自分の膝見つめていた。
いや、ここはやっぱりしっかり目を見て伝えなきゃいけないことよね。照れくさくても柄じゃないなんて思っていてはだめ。向き合わなきゃ。
もう一度彼女に目を向けてみるとかく指は静止していて、少し驚いたような表情を浮かべていた。疑惑の目、とはまた違うかもしれないけれど、それに似たような眼差しをしていて、思わず視線を引っ込めた。
「どうして、日和がその言葉を知っているの?」
「どうしてって…… いつだったかな、小さい頃に行ったミュージカルでその言葉を聞いてから、好きなの。小さな劇団らしいんだけど、素敵だった」
「っそれ! 日和、その時小学6年生だった? それで、男の子が自分を探しに行く話!」
急にベッドから腰を上げ前のめりに私に向けて話す彼女に驚いたけど、それよりも驚いたのは――
「そう……そうそう。たしか六年生……って、どうして綾乃がそのことを知ってるの?」
「そ、そっか…… そうだったんだ……」
1人で答え合わせをしている彼女において行かれないようにと必死に考えてはみるけれど、何をどう理解したのかが掴めない。また彼女の知らない表情を見た。
「綾乃?」
「見てるんだ、多分。日和がお客さんで私が役者で、同じ場所にいて、その言葉も多分」
――私が言ったんだ。
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