18 / 101
第三章 林間学校
16.ウォークラリーでの危機
林間学校二日目の朝が訪れた。
昨夜は寝付くのが遅かったが、目覚めはそれ程悪くなかった。
高原の澄んだ空気のおかげかもしれない。
起床した後は、顔を洗ってさっぱりしてから、同部屋の男子達の後ろについていって山荘の食堂に向かった。
ご飯、味噌汁、焼き魚、卵焼き、漬物、納豆、野菜の煮物という朝食の定番メニューを食べ終えた後は(漬物だけは残した。あれは人の食べる物じゃない)、歯磨きや着替え等を済ませてから、時間になったところで、ロッジを出て山荘前の広場に向かった。
間もなく生徒達全員が集ったそこでは、責任者である美作先生の話があった後、指導員による今日の最初のイベント、ウォークラリーの解説と注意事項等が伝えられた。
そしていよいよ出発となり、各班ごとに、五分程の一定の間隔を置いて森の中を通っている道へと歩を進めていった。
§
「姫、足元には気をつけろよ。大きな石が転がってたり、木の枝なんかが落ちてたりもするからな」
先頭を歩く班のリーダーである来栖が、後ろを歩いていた白鳥を気づかいながら注意を促した。
「そうよ、姫。あんた何もないところでさえ転ぶくらいのドジなんだから」
その白鳥と並んで歩く涼葉が、日常的なルーティンのようにして揶揄う。
なるほど。白鳥はドジっ子キャラでもあるのか。
そういうタイプが好きな男子は結構多いからな。
もちろん見た目のよさが前提ではあるだろうけど。
「怜愛も気をつけてな。せっかく綺麗な足してるのに、傷がついたりしたら大変だ」
「⋯⋯」
心配された雪代だが、要らぬ世話だというように、ぶすっとしかめっ面を作り、何も返そうとはしない。
場合によってはセクハラとも捉えられかねない来栖の発言に、内心不快感で溢れているんだろう。
「あー、山ん中トロトロ歩くのって思ったよりだりーなー。なぁ、最初のチェックポイントってまだつかねーの?」
朝倉、君は堪え性がないな。バスケ部のくせにもうへばったのか?
「私も疲れちゃったー。栄養を補充出来さえすれば幾らでも歩けそうだけど」
橘よ。その栄養とは何で補充されるものなんですかね。
俺がいつ橘の養分にされてしまうのかと戦々恐々として危ぶんでいると、今度は鳴宮が発言した。
「さっき理人に見せてもらった地図によると、後五分も歩けば到着するはずだよ」
「ああ。湊の言う通り、最初のチェックポイントまでもう少しだ。着いたらそこで休憩を取るから、皆もうちょっとだけ頑張れ」
来栖も雪代が絡まなければ、頼れるリーダーだと言えるのかもしれないのにな。
残念なイケメンだ。
俺はそう心の中で見下しつつ、班の最後尾で黙々と足を動かした。
§
あれから俺達は順調に歩みを進め、三番目のチェックポイント、森の中の開けた場所にある広場まで辿り着いた。
そこで待機していた先生から、昼食として受け取ったおにぎりとお茶を食べた後は、暫くそのまま休憩を取ってから、再び歩き始め、近付いてきたゴールを目指した。
「ゴールまでもうそれ程距離は残ってないからな。皆、もう一踏ん張りだ」
来栖が元気付ける様にメンバー達を鼓舞する。
皆疲れの色は隠せないが、ゴールが近いとあって、気持ちは幾分楽になっているようだ。
「このウォークラリーが終わったらBBQが食べられるんだよな! 俺の食いっぷりを見せてやる! 腹が鳴るぜ!」
さっきまで、「だりー」を連呼していたくせに、ご馳走が目の前だとなると、途端にやる気を出す。なんて現金なやつだ。
「自慢げに腕が鳴るみたいに言わないでよ、全く⋯⋯」
呆れたように突っ込んでいるが、涼葉、君も肉には目がなかったはずだよな?
大事に育てていた塩牛タンを奪われたあの時の恨み、俺はまだ忘れた訳じゃないぞ。
「私、牛ハラミ好きー!」
はいはい、白鳥、君はいい子だからたーんとおあがり。
「私は肉と言えば、男子同士の肉体関係が好きなんだけど」
ボソリと橘が呟くのを俺は聞き逃さなかった。
彼女、どこからでも腐った方向に持っていくな⋯⋯。
ジューシーな肉汁滴る肉みたいに、脳内カプで美味しくいただかれてしまわないように、彼女の前での言動には細心の注意を払わなければ。
もう手遅れではないと願いたい。
「僕は肉よりヘルシーな野菜の方が好きかな」
鳴宮は将来ベジタリアンになりそうだな。心底どうでもいい情報が手に入ってしまった。
「ねぇ、君、このウォークラリーが始まってから、私以外のメンバーとは一言も喋ってないよね? ミッションの事忘れちゃってるの?」
雪代が咎めるようにジト目を向けてきた。
そう言えば事前の会議で、会話で班員達を盛り上げようとかいう話だったな。
けれど、親しくない相手との対話スキルが死にかけている俺に、ウイットに富んだ言葉のキャッチボールは無理だと思うんだ。
「けど、まだ心の準備ってものが⋯⋯」
俺が言い淀むも、
「今更? もうゴールのすぐ近くまできてる段階なんだよ? ほら、躊躇してないで、何でもいいから誰かに話し掛けて」
「分かったよ⋯⋯はぁ、鬱だ⋯⋯」
俺が、今から崖から飛び降りるのかとでもいう様に悲壮な覚悟を決め、メンバー達の中で一番ハードルが低そうな白鳥に話し掛けようと、列の前に出るために歩く速度を上げた時──。
道端に生い茂っていた茂みが小さく音を立てて揺れた。
昨夜の肝試しの時のように、山に生息している野生動物だろうと高を括ったが、そこからにゅっと姿を見せたのは、細長い胴体を持つ蛇だった。
体表が赤と黒の斑紋で覆われている。
その見た目から判断するに、毒蛇として知られているヤマカガシだろう。
仮に噛まれたとしたら、対処法を間違えれば死の危険性もないとは言い切れない危険な個体だ。
「きゃああっ!」
ヤマカガシが現れた茂みの近くにいた涼葉が、その不気味な姿を目にして、甲高い悲鳴を上げながらその場にへたり込んだ。
「涼!」
来栖がその名を叫ぶ。だが、その行動は悪手だ。
「しっ。刺激しちゃ駄目だ。ヤマカガシという毒蛇で大きな声を上げたり棒を振り回してやっつけようとすると、毒液を分泌して襲い掛かってこようとする習性がある。音を出来るだけ立てないようにしながらゆっくりと離れるんだ」
俺は囁くように小さな声でメンバー達に告げた。
「で、でも涼が⋯⋯」
恐怖で身を震わせている白鳥が、地面に蹲る涼葉を心配そうに見ながら戸惑う。
驚きと恐怖で腰を抜かしてしまったんだろう。涼葉は昔から爬虫類が大の苦手だったからな。
だが、手を拱いているだけの猶予はない。
俺は動けないでいる涼葉の前に立つと、「あ、うぅ⋯⋯」と声ならぬ声を上げる涼葉の背中と膝裏に手を回して、抱え上げた。
お姫様抱っこ──西欧ではブライダルキャリーとも呼ばれる抱え方だ。
王道ロマンチックポーズとして恋愛もの等でも有名であるが、この非常時に恥ずかしいなんて言ってられない。
「──ッ!」
涼葉が俺の腕の中で身体を強張らせる。
俺みたいなやつに密着されて嫌だろうが、悠長にしていたら毒蛇に襲われてしまう。
ここは我慢してもらうしかない。
「じゃあ、ここを離れるぞ。くれぐれもゆっくりとな」
俺が念押しをし、他のメンバー達は、大人しくその指示に従って動いてくれた。
§
危険を孕んだウォークラリーだったが、辛うじてヤマカガシからは襲われずに逃れる事が叶い、無事にBBQに参加している。
屋根付きのBBQサイトでは、生徒達が網の上で焼かれる肉の周りに群がっていた。
育ち盛りの飢えた──特に男子達は、ウォークラリーで長時間歩いた事で空腹も最高潮らしく、最高のコンディションでBBQを迎えられたようだ。
「うめー! このカルビ、舌の上でとろけるぜ! 口の中に入れた瞬間に消えちまった!」
朝倉が持ち前の大声で、ベタなグルメレポーターみたいなコメントを叫ぶ。
「牛ハラミも最の高だよー!」
さっきまであんなに怯えてたのに、白鳥も変わり身が早いな。
「ほら、涼もどんどん食べて! 焼肉好きでしょ?」
「う、うん」
白鳥に肉をすすめられている涼葉は、ヤマカガシと遭遇した時の恐怖が抜け切らないのか、いつもの凛とした態度に未だ完全には戻せていない様子だ。
俺にお姫様抱っこされた事を屈辱的だと感じ、矜持を傷つけられたと気に病んでいるだけかもしれないが⋯⋯。
「このナス甘みが強くて絶品だね。箸が進むなぁ」
ナルシスト鳴宮はさっきから野菜ばかり食べている。
こいつは腹黒だけど、マイペースで恋愛にも消極的な草食系っぽいイメージだから、ぴったりだ。
「男子同士で肉を奪い合ってる⋯⋯尊い⋯⋯捗る⋯⋯ぐ腐腐腐⋯⋯」
橘は安定して腐の空気を撒き散らしているな。
ネタとして使われないように、視界に入らないよう遠ざかっておこう。
「⋯⋯」
来栖はあまり食が進んでいないみたいだ。
口数も少ないし、皆を引っ張っていくリーダーなのに、適切な行動をとれずに情けない姿を晒してしまったためか、居心地悪そうにしている。
一人離れた場所で、黙々と焼けた肉を口に運びながら、実益をかねた人間観察に励んでいると、白鳥に一言断りを入れた涼葉が、こちらに近づいてきた。
「隣、座ってもいい?」
「ああ、どうぞ」
問われて、頷きながら椅子の脇をポンポンと叩いた。
「食べてる?」
「程々にな。お前はもういいのか? 焼肉は大好物だろ?」
「昔程じゃないわよ。あの頃と今は違うわ。色々と、ね」
「そうか」
含んだような言い方だったが、詮索はしないでおいた。
「お礼を言いにきたのよ。さっきはありがと。おかげで助かったわ。あんた意外と力あるのね」
「皆の前で抱きかかえられて、恥ずかしくなかったか?」
「怖くてそれどころじゃなかったわ。それに、あんたの腕の中って妙な安心感があったし」
そう言う涼葉の耳は、少しばかり赤くなっている。
「そう言えば、昔君の部屋にヤモリが出た時に、爬虫類が大の苦手な君は、俺に抱きついて中々離れずに──」
「ストップ! その記憶は忘れなさいって言ったはずよね?」
慌てた様子で涼葉が制止を掛ける。
「小学生の低学年だった頃の話だぞ?」
「それでも消したい過去である事には変わらないわ」
「君でも引き摺っている事があるんだな」
「誰しも等しく人間だもの。そう言った過去の一つや二つあるのが普通よ。それは、あんたが一番よく知っている事のはずだけど」
至言を宣いつつ、指摘した。
「まぁ俺も一応生物学上のカテゴリーでは人間だからな。階級は最下層だけど」
冴えない根暗な陰キャぼっち──それが自他共に認める俺の人物像だ。
「何それ。あんたは人付き合いが不得手なだけで、他の面では優秀じゃない」
そう言ってくれるのは素直に嬉しいが、過去の栄光ってやつだろう。
今の俺は凡庸の中に埋もれている。
「俺はただの冴えない根暗な陰キャぼっちでしかないよ。そんな俺の傍にいるとあらぬ誤解を招くぞ。だから早く離れてくれ」
冷たく感じられるような言葉だ。けれど、彼女に深入りさせる訳にはいかない。
「別にそんな事気にしないのに⋯⋯分かったわ。あんたがそうして欲しいならもういくわね。ただ私が感謝してるって事だけは忘れないでおいて」
パソコンのハードディスクから一度消えたデータが、時間が経つとともに修復が難しくなっていくように、昔に一度壊れかけた関係を、今になって修復しようとするのは容易ではない。
だが、彼女が俺に向けた幾つかの言葉には、それを何とか実現させてやるという意思が含まれているように感じられた。
──俺と関わる事で、傷付く事もあるだろうに⋯⋯。
とは言え、彼女がこの胸に残したものの余韻に、今は心地よく浸っていたい気分だった。
あなたにおすすめの小説
絶交した幼馴染と大学の合コンで再会した。
孤独な蛇
恋愛
中学生の浅野春樹は上級生と喧嘩騒動を起こしたことがあった。
その上、目つきが悪く地毛は茶髪のため不良少年のような扱いを受けて学校では孤立していた。
そんな中、幼馴染の深瀬志穂だけは春樹のことをいつも気遣ってくれていた。
同じ高校に行こうと声を掛けてくれる志穂の言葉に応えたい一心で受験勉強にも力を入れていた。
春樹にとって、学校で孤立していることは問題ではなかった。
昔から志穂が近くにいてくれるから……。
しかし、3年生なってから志穂の態度がよそよそしくなってきた。
登下校も別々になり、学校で話しかけてくることも無くなった。
志穂の心が自分から離れていってしまっている気がした春樹は焦っていた。
彼女と話がしたい。笑った顔が見たい。
志穂と一緒に帰ろうと、彼女が部活動を行っている体育館へ向かったのだが……。
そこで春樹が耳にしたのは、自分の悪口を言って部活の友達と楽しそうにしている志穂の声だった。
その瞬間、春樹の中で志穂に対する想いや信頼は……消滅した。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
恋人、はじめました。
桜庭かなめ
恋愛
紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心にたくさん告白されているが、全て断っている。クールで笑顔を全然見せないことや銀髪であること。「氷織」という名前から『絶対零嬢』と呼ぶ人も。
明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱き続けている。しかし、フラれるかもしれないと恐れ、告白できずにいた。
ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。その際、明斗は勇気を出して氷織に告白する。
「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」
「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうだろう?」
明斗からのそんな提案を氷織が受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。
一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる甘くて爽やかな学園青春ラブコメディ!
※特別編9が完結しました!(2026.3.6)
※小説家になろう(N6867GW)、カクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想などお待ちしています。
クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※特別編4が完結しました!(2026.2.22)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。
10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2026.1.21)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
∞
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の逢坂玲人は入学時から髪を金色に染め、無愛想なため一匹狼として高校生活を送っている。
入学して間もないある日の放課後、玲人は2年生の生徒会長・如月沙奈にロープで拘束されてしまう。それを解く鍵は彼女を抱きしめると約束することだった。ただ、玲人は上手く言いくるめて彼女から逃げることに成功する。そんな中、銀髪の美少女のアリス・ユメミールと出会い、お互いに好きな猫のことなどを通じて彼女と交流を深めていく。
しかし、沙奈も一度の失敗で諦めるような女の子ではない。玲人は沙奈に追いかけられる日々が始まる。
抱きしめて。生徒会に入って。口づけして。ヤンデレな沙奈からの様々な我が儘を通して見えてくるものは何なのか。見えた先には何があるのか。沙奈の好意が非常に強くも温かい青春ラブストーリー。
※タイトルは「むげん」と読みます。
※完結しました!(2020.7.29)
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。