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第八章 爽
知ってたのか……
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おすすめコースとボトルで赤ワインをオーダーした。
ワインはフルーティーで飲みやすかった。
「美味しい!このワインどんどんいけますね。」
「酔っぱらっても連れて帰らないからね。
うふふ」
矢島は
「それはそのままお返ししますよ!
でも、俺はちゃんと連れて帰りますよ。誰かに襲われたら困りますからね。」
「アハハ、そんな変人いないし
心配いらないよ~。」
爽はきっかけを捜していたが
変に構えるよりストレートに話した方が良いよな気がして、
「ねぇ矢島くんは、絵美の事で悩んでいたじゃぁない?あれからどうなのかな?」
矢島は空を睨み暫く黙っていたが、徐に
「まぁアピールはしていましたが
全く興味ない感じがビンビン伝わって来て、さすがに阿呆らしくなって辞めました。今思うと本当好きだったのかって、考えたりして
アハハ、自分でも判らんですね」
そっかぁ、なら敢えて柴の事持ち出さなくても良いのでは?
どうしたら良いのか爽は判断為かねていた。
「それと、絵美さんは柴さんと付き合っていますよね?爽さんは知ってた?」
爽は思わずワインを吹き出しそうになるのを我慢し飲み込み咽せながら、
「実は、今日昼休みに絵美が口を滑らせて知った。何で判った?」
「俺見たんです。ちょっと前に残業ありましたよね。猫の手に為れって言われたときの……
あの時会社から少し離れた所で、手繋いでタクシー止めていたんです。柴さんと絵美さんが~」
爽は溜息をついて
「ショックだったね」
矢島はまた空を睨むと笑い始めた。
爽は呆気に取られポカンと為ている。
「爽さん! 口、口空いてるよ。
ったく可愛いんだから……」
爽には最後まで聞き取れなかったが、口は確かに空いていた。
ワインはフルーティーで飲みやすかった。
「美味しい!このワインどんどんいけますね。」
「酔っぱらっても連れて帰らないからね。
うふふ」
矢島は
「それはそのままお返ししますよ!
でも、俺はちゃんと連れて帰りますよ。誰かに襲われたら困りますからね。」
「アハハ、そんな変人いないし
心配いらないよ~。」
爽はきっかけを捜していたが
変に構えるよりストレートに話した方が良いよな気がして、
「ねぇ矢島くんは、絵美の事で悩んでいたじゃぁない?あれからどうなのかな?」
矢島は空を睨み暫く黙っていたが、徐に
「まぁアピールはしていましたが
全く興味ない感じがビンビン伝わって来て、さすがに阿呆らしくなって辞めました。今思うと本当好きだったのかって、考えたりして
アハハ、自分でも判らんですね」
そっかぁ、なら敢えて柴の事持ち出さなくても良いのでは?
どうしたら良いのか爽は判断為かねていた。
「それと、絵美さんは柴さんと付き合っていますよね?爽さんは知ってた?」
爽は思わずワインを吹き出しそうになるのを我慢し飲み込み咽せながら、
「実は、今日昼休みに絵美が口を滑らせて知った。何で判った?」
「俺見たんです。ちょっと前に残業ありましたよね。猫の手に為れって言われたときの……
あの時会社から少し離れた所で、手繋いでタクシー止めていたんです。柴さんと絵美さんが~」
爽は溜息をついて
「ショックだったね」
矢島はまた空を睨むと笑い始めた。
爽は呆気に取られポカンと為ている。
「爽さん! 口、口空いてるよ。
ったく可愛いんだから……」
爽には最後まで聞き取れなかったが、口は確かに空いていた。
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