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連載
#334 暑い日はやっぱり冷やし中華
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「あぢぃ~」
「いつまで暑いのよ……」
「溶けるぅ……」
「おやおや、大丈夫ですか、皆さん」
蒼天の風の食堂にて。
そこでは、ガル、シャロ、ピュイの獣人組が机に突っ伏してだらけていた。
というのも、3人とも午前中は外に出ていて、ついさっき帰って来たのだが、その凄まじい暑さに全員ノックアウトされたらしい。
シュージからすると、最近のこちらの気候は確かに暑い日は続いているものの、日本とは違って湿度が高くないので、そんなにこたえていなかった。
だが、もふもふの尻尾や耳や羽が生えた獣人さんからすると、この暑さは致命的になるようだ。
「なにしてるの?」
そんな3人にシュージが冷たい水をあげたりしていると、ネルが食堂に入ってきた。
「ああ、ネルさん。 いやー、皆さん、暑さでダウンしてしまいまして」
「ネルー、回復魔法で何とかしてくれよー」
「体冷やす魔法とかないのー?」
「そんな便利なものじゃない」
ガルやシャロの言葉に対して、ネルはピシャリとそんな事はできないと言い放った。
「ネルはキツくないの?」
「かなりキツい。 教国は涼しい気候だったから。 でも、私は氷の魔法使える」
「魔法使い、ずるいわ……」
シャロがついそう言ってしまうのも無理はなく、ネルやカグラなどの魔法が使えるものは、いざとなったら小さな氷を作っておでこに当てたりして暑さを和らげられる。
なんなら魔法の制御が卓越しているアンネリーゼは、氷を作るための魔力を体に纏わせて体を冷やすという離れ技をやったりしている。
「それなら、今度教国に行くから、観光がてら一緒に来る?」
「「「行く!!!」」」
ネルのそんな提案に、3人とも二つ返事で応えていった。
よっぽど暑さがキツいらしい。
「シュージも来る?」
「そうですね。 なんだかんだで教国を観光などはした事なかったので、ぜひ行きたいです」
「ん、分かった」
という事で、シュージも教国に行くことが決まった。
「まぁ、それまで暑いのは頑張って我慢しましょう。 今、冷たい料理作ってるので」
「おー! ありがとうシュージ!」
教国に行くのは恐らく一週間後くらいだということなので、それまでは冷たい料理などで少しでも暑さを和らげてもらおうと、シュージは作っていた昼食の仕上げに取り掛かっていく。
ハムやきゅうり、ゆで卵などのトッピングに使うものを細くカットし、メインとして使う中華麺を茹でていく。
「どんな料理なんだー?」
「冷やし中華という料理ですね」
そう、今作っているのは、夏の定番料理である冷やし中華だった。
今回はしっかり冷やしたタレを皿に盛り付けた冷やし中華に回しかける形で食べてもらうつもりなので、食欲が無くてもするりと食べられるだろう。
まぁ、獣人組の3人は暑さにはやられてるものの、食欲が無くなってる訳ではないので、そこの心配は特にしていないのだが。
「そういえば、ネルはなんで教国に行くのー? 里帰りー?」
「それもあるけど、一番は建国記念の祭典があるから、それに参加するため」
「えー、お祭りがあるなら最初から誘ってよー!」
「そんな来たいの?」
「うん! お祭り楽しいからねー!」
「じゃあ、今度からは誘う」
「そうしてそうしてー!」
「よし、できましたよー」
ネルとピュイが話している間に、シュージが作っていた冷やし中華も完成した。
早速その出来上がったものを各自に渡し、受け取った者から冷やし中華に口をつけていった。
「おお! さっぱりしてて美味い!」
「程良い酸味がいいわね」
すると、早速食べ始めたガルとシャロから、冷やし中華を絶賛する声が上がった。
今回の冷やし中華のタレは、程良い酸味を持たせたシュージ特製のもので、後味が非常にさっぱりしていた。
なので、割とするすると飲み込め、すぐ次に手が伸びてしまうくらいには食べやすい仕上がりになっていた。
「こんなの食べられる店がその辺にあったら、外で食べなきゃいけない時は絶対そこで食べるんだけどなー」
「冷たい料理を出すお店ってあんまりないわよね。 獣人国では凍らせた果物とか売ってるお店はあったけど」
「獣人国の皆さんは、暑い季節はどうしているんですか?」
「逆にさらに熱くなるために闘技大会とかやってるよー! あとは、大体の街にはプールとかの水浴びできる場所があるね!」
「プールは良いですね」
去年の夏は皆んなで沿海州に行って海に入ったりしたが、今年はまだそういう事はしていなかった。
夏真っ盛りになる前に沿海州で海に入ったメンバーもいるにはいるが。
「獣人国の王都にはすげーでかいプール施設があるな」
「人気過ぎて数日前に予約してないと入れないのよね」
「それは凄いですねぇ」
さらに話を聞くと、そのプール施設はウォータースライダーなんかもあるそうで、まんまシュージの前世にあったようなプール施設があるとの事。
「プールとか入った事ない」
「お、なら、教国行ったら獣人国も行こーよ!」
「良いかもなー。 この時期、獣人国の魔物は活発になるから、依頼も沢山あって結構稼げるし」
「いいね」
何だか急に夏っぽい事を立て続けにする予定が立ち、昼食を食べにやって来た他のメンバー達にも話したところ、割と皆んな乗り気だったので、しばらくは他国への訪問が増えそうな予感がするシュージなのであった。
*
なお、作者も暑さにやられている模様(-_-;)
まだ暑い日は続くようなので、皆様もお気をつけください。
「いつまで暑いのよ……」
「溶けるぅ……」
「おやおや、大丈夫ですか、皆さん」
蒼天の風の食堂にて。
そこでは、ガル、シャロ、ピュイの獣人組が机に突っ伏してだらけていた。
というのも、3人とも午前中は外に出ていて、ついさっき帰って来たのだが、その凄まじい暑さに全員ノックアウトされたらしい。
シュージからすると、最近のこちらの気候は確かに暑い日は続いているものの、日本とは違って湿度が高くないので、そんなにこたえていなかった。
だが、もふもふの尻尾や耳や羽が生えた獣人さんからすると、この暑さは致命的になるようだ。
「なにしてるの?」
そんな3人にシュージが冷たい水をあげたりしていると、ネルが食堂に入ってきた。
「ああ、ネルさん。 いやー、皆さん、暑さでダウンしてしまいまして」
「ネルー、回復魔法で何とかしてくれよー」
「体冷やす魔法とかないのー?」
「そんな便利なものじゃない」
ガルやシャロの言葉に対して、ネルはピシャリとそんな事はできないと言い放った。
「ネルはキツくないの?」
「かなりキツい。 教国は涼しい気候だったから。 でも、私は氷の魔法使える」
「魔法使い、ずるいわ……」
シャロがついそう言ってしまうのも無理はなく、ネルやカグラなどの魔法が使えるものは、いざとなったら小さな氷を作っておでこに当てたりして暑さを和らげられる。
なんなら魔法の制御が卓越しているアンネリーゼは、氷を作るための魔力を体に纏わせて体を冷やすという離れ技をやったりしている。
「それなら、今度教国に行くから、観光がてら一緒に来る?」
「「「行く!!!」」」
ネルのそんな提案に、3人とも二つ返事で応えていった。
よっぽど暑さがキツいらしい。
「シュージも来る?」
「そうですね。 なんだかんだで教国を観光などはした事なかったので、ぜひ行きたいです」
「ん、分かった」
という事で、シュージも教国に行くことが決まった。
「まぁ、それまで暑いのは頑張って我慢しましょう。 今、冷たい料理作ってるので」
「おー! ありがとうシュージ!」
教国に行くのは恐らく一週間後くらいだということなので、それまでは冷たい料理などで少しでも暑さを和らげてもらおうと、シュージは作っていた昼食の仕上げに取り掛かっていく。
ハムやきゅうり、ゆで卵などのトッピングに使うものを細くカットし、メインとして使う中華麺を茹でていく。
「どんな料理なんだー?」
「冷やし中華という料理ですね」
そう、今作っているのは、夏の定番料理である冷やし中華だった。
今回はしっかり冷やしたタレを皿に盛り付けた冷やし中華に回しかける形で食べてもらうつもりなので、食欲が無くてもするりと食べられるだろう。
まぁ、獣人組の3人は暑さにはやられてるものの、食欲が無くなってる訳ではないので、そこの心配は特にしていないのだが。
「そういえば、ネルはなんで教国に行くのー? 里帰りー?」
「それもあるけど、一番は建国記念の祭典があるから、それに参加するため」
「えー、お祭りがあるなら最初から誘ってよー!」
「そんな来たいの?」
「うん! お祭り楽しいからねー!」
「じゃあ、今度からは誘う」
「そうしてそうしてー!」
「よし、できましたよー」
ネルとピュイが話している間に、シュージが作っていた冷やし中華も完成した。
早速その出来上がったものを各自に渡し、受け取った者から冷やし中華に口をつけていった。
「おお! さっぱりしてて美味い!」
「程良い酸味がいいわね」
すると、早速食べ始めたガルとシャロから、冷やし中華を絶賛する声が上がった。
今回の冷やし中華のタレは、程良い酸味を持たせたシュージ特製のもので、後味が非常にさっぱりしていた。
なので、割とするすると飲み込め、すぐ次に手が伸びてしまうくらいには食べやすい仕上がりになっていた。
「こんなの食べられる店がその辺にあったら、外で食べなきゃいけない時は絶対そこで食べるんだけどなー」
「冷たい料理を出すお店ってあんまりないわよね。 獣人国では凍らせた果物とか売ってるお店はあったけど」
「獣人国の皆さんは、暑い季節はどうしているんですか?」
「逆にさらに熱くなるために闘技大会とかやってるよー! あとは、大体の街にはプールとかの水浴びできる場所があるね!」
「プールは良いですね」
去年の夏は皆んなで沿海州に行って海に入ったりしたが、今年はまだそういう事はしていなかった。
夏真っ盛りになる前に沿海州で海に入ったメンバーもいるにはいるが。
「獣人国の王都にはすげーでかいプール施設があるな」
「人気過ぎて数日前に予約してないと入れないのよね」
「それは凄いですねぇ」
さらに話を聞くと、そのプール施設はウォータースライダーなんかもあるそうで、まんまシュージの前世にあったようなプール施設があるとの事。
「プールとか入った事ない」
「お、なら、教国行ったら獣人国も行こーよ!」
「良いかもなー。 この時期、獣人国の魔物は活発になるから、依頼も沢山あって結構稼げるし」
「いいね」
何だか急に夏っぽい事を立て続けにする予定が立ち、昼食を食べにやって来た他のメンバー達にも話したところ、割と皆んな乗り気だったので、しばらくは他国への訪問が増えそうな予感がするシュージなのであった。
*
なお、作者も暑さにやられている模様(-_-;)
まだ暑い日は続くようなので、皆様もお気をつけください。
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