上 下
19 / 59
第1部

第19話 フィリア視点②―アカリ視点で6話~7話―

しおりを挟む
 アカリの手が真っすぐ胸に伸びてきて、反射的に胸を隠して大声を上げた。

「こ、ここでやるの!?危ないよそんなの!」

「大丈夫だよ。私『威圧』ってスキル持ってるし、さっきの熊来てもやられないから!それより、服、脱がすね?」

「は、え、あ………ひゃい」

 色々と言いたいことが頭に浮かんだけど、アカリが実際に熊を退けたのは事実で、何より、彼女の眼光に当てられると何も言えなくなってしまう。

 気付けば両腕を持ち上げて無防備な姿を曝していた。

 アカリは服の裾を勢いよく持ち上げ、私の他の子よりも大きなおっぱいが露わになる。アカリは私のおっぱいをジッと見ていて、その顔はさっき私が目覚めた時の表情に似ていて、思えばあの時も彼女は私の胸を見ていたんだと気付くと、何だか無性に恥ずかしくなる。

 服を呆気なく脱がされ、露わになった私のピンク色目掛けてアカリが齧り付いた。

「いただきますっ!!あむっ、ちゅうちゅうはむはむ」

「んんぅっ!あ、あのぉっ…んあっ」

「美味しいぺろぺろ甘くておいひぃよぉちゅむっじゅるるるるっ」

 何だか最初はぬるぬると舐められて、優しく吸われて、食まれて、よく分からない感覚。ぞくぞくとはするが、この感覚の名前が思いつかない。

 なんて思っていると、汗と唾液でべとべとになった私のおっぱいに、アカリの細い指が伸ばされる。
 カリカリコリコリと縦横無尽に這い回り、絶妙な強さで引っ掻かれ、吸われ、愛撫され、いつの間にか私の口からは自分でも聞いたことのない甘い声が漏れていた。

 頭の中の全ての思考がぐるぐると溶けていって、自然と体がびくびくと震えてしまう。アカリが厭らしい音を出しながら私のおっぱいから離れる頃には、私はすっかりアカリに体を委ねていた。

「いやー、満足!長年の夢が叶ったよ!ありがとうね、フィリア!!」

「はぁ、はぁ。いや、その、んっ…♡満足してくれたなら、良かった」

 下半身がじんじんと疼いて、つい擦り合わせてしまう。指で触ってこの熱を冷ましたい衝動に駆られるが、行動に移す前にアカリが再び私の前で背を向けて腰を落とした。

「ほら、もうお礼はもらったから乗って。村まで連れて行ってあげるから」

「ふぁ、ふぁひっ」

 思考能力が低下していた私は言われるがままアカリの背に乗った。アカリは『身体強化』を発動し、物凄い速度で走り出した。

 大きく揺れる度に私のお股がアカリの背中に擦れて、私は何度も頭の中が真っ白になった。

 村に着く頃にはすっかり蕩け切っていたが、アカリに話し掛けられ、我に返る。

 慌てて門番に話を付けに向かう。

「あの、あの方の入村をお願いしたいんですけど……私の命の恩人で……」

「あ?俺に言われたって困るんだよ!話があるなら村長にしろ!」

「………分かりました」

 この門番は前から仕事を投げがちだから、この返答はおおよそ予想出来ていた。私に冷たいのはまあこの際別にいいけど、危ないから仕事してくれとは少し思う。

 アカリを連れて村長の家まで行き、紆余曲折あったが、アカリの一先ずの滞在は許された。

 アカリは大蛇の一匹と友人だと言っていた。たまにこの村の住人が大蛇に襲われると言うことがあって大蛇は忌み嫌われる存在となっていたが、アカリにとっては違うようだった。

 私はパパから、中には人間と友好的な魔物もいると聞いていたから、アカリの話を聞いても特別何も思わなかった。そもそも、誰と仲良くしていても、アカリが私を助けてくれたのは事実だったし。

 村長が拒絶の言葉をアカリにぶつけて私はついカッとなって言い返してしまったが、アカリは大人な対応で場を収めていた。
 勝手なことをしてしまって、少し申し訳ないと思いつつ、私はアカリを家に招くことにした。

「ただいまー!」

「おじゃまします」

 家に帰ると、バタバタとイルリたちが迎えてくれた。
 イルリに突進され、尻餅をつく。よく見るとイルリたちの目元は赤く腫れていて、心配をかけてしまったことを反省する。

 イルリたちにアカリを紹介し、話の流れで私が無茶したことをイルリたちに打ち明けてしまった。

「はじめまして!私はイルリ!って、それより命を助けてくれたって何!?フィリ姉買い物に行ってたんじゃないの!?」

「フィリア…一体何があったの?」

「フィー…か、勝手に、し、死なないでぇ」

 三人ともやっぱりそうだったんだ、とでも言いたげな表情を浮かべている。本当に申し訳ないし、何て言ったらいいか分からなくなって慌てる。

 結局後回しにして、アカリを理由に使って先にご飯を作ることにした。
 アカリが水浴びに行ってる間に私は下着だけ履き替え、遅めの昼食を作り始めた。

 水浴びから帰ってきたアカリは早速イルリと打ち解けていた。人見知りなルーミャとコンとは流石に話せていなかったけど、そもそも私以外と話したがらないイルリたちが警戒心を見せない時点ですごいと思う。

 最初に会った時にも思ったけど、アカリは人たらしだよね。

 途中何故か言葉で刺されたりもしながら料理を作っていると、耳にイルリの気の抜けた声が入ってきた。
 横目で見れば、イルリがアカリに頭を撫でられて尻尾をぶんぶん振っていた。

 イルリの気持ちよさそうな顔を見ていると、何故か胸の奥がもやっとして、下半身がうずうずとしてくる。アカリとイルリの絡みを見ているだけで息が荒くなってしまい、全然料理に身が入らない。

 お股に手を伸ばそうとした瞬間、

「フィリア、何か手伝おうか?」

「ひゃっ!?あ、アカリ!?ちょっ、いきなり話し掛けられたらびっくりするから!」

 いやらしいことを考えていたことをアカリにバレたくなくて拒否しようとしたが、アカリはいつの間にか私の横で料理の手伝いを始めていた。

 何を作るかすら言ってないのにアカリはてきぱきと作業を進め、何故か『炎魔法』まで使いこなして、私よりも手際よく料理を作っていく。なんで私が作ろうとしていたものが分かるんだろう。読心スキルとかあるのかな?でも、そんな感じ今までしなかったけど……。

 なんて感心している内に、いつの間にかすぐ近くまで迫っていたアカリに驚いて菜箸を落としてしまう。アカリはさっと拾い、にこりと笑みを浮かべた。

 不意に、彼女におっぱいを吸われた時の快感と恥ずかしさが頭を過り、頬が熱くなった。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

【完結】【R18百合】会社のゆるふわ後輩女子に抱かれました

恋愛 / 完結 24h.ポイント:149pt お気に入り:45

異世界でも姉妹の仲は揺るぎません~包丁片手に英雄譚~

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:10

元孤児の魔王様は女王殿下を嫁にする

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:12

エルフ王国~~サキュバスに落とされる国~~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:40

駒鳥は何処へ行く?

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:5

グラティールの公爵令嬢

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:14,101pt お気に入り:3,346

没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:2,776pt お気に入り:3,500

処理中です...