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2話「式の主役たち」
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いよいよ正式に結婚式が行われる日となった。私は、なかなかに幸せで胸がいっぱいだった。
「アンネリーゼ様」
「はい、メアリさん」
「いよいよ結婚式ですねえ……」
「……ええ」
レオ様はよくしてくれたし、アレイオス家の人達も皆親切だった。貴族の屋敷にいるはずなのに、私は不思議と肩身の狭い思いをしなかった。
「幸せですか?」
「ええ、もちろん」
メアリさんがにっこりと微笑む。私もつられるように微笑んだ。
「そうですか……それは良かったです。」
そう言うと、メアリさんは一歩後ろに下がった。私は首を傾げながら前を向くと、目の前にはレオ様がいた。彼は、白いタキシードを身にまとっていた。そして微笑みながら私を見るなり、こちらに向かって歩いてきた。
「アンネリーゼ」
彼は私の名前を呼ぶと、私の前で跪いた。そして、私の手を取るとこう言った。
「行こう。」
私は思わず息を飲んだ。レオ様は私の目を見て言う。
「僕と結婚してください」
ああ、これは夢だろうか? 私は今、幸せの絶頂にいる。
二人で式場へ歩いていく。普段は貴族界の大物たちが主役だが、今日の主役は私たちだ。
「レオ様」
「なんだい?」
私はレオ様に声をかけると、彼は優しく微笑んだ。私の心臓は高鳴っていた。彼は私が次に何を言うかわかっていたかのように言った。
「愛してます」
「ありがとう。僕もだよ。ときめいてしまうね。」
「ふふっ」
「あは」
二人で笑い合った。すると、後ろから声がした。
「ちょっと!結婚前に何イチャついてるのよ!気が早いわよ~!」
振り向くと、そこには私の同郷の友達が5人もいた。
「みんな!来てくれたの?」
「当たり前でしょ?アンネリーゼがこんな立派な貴族と結婚するなんて聞いて飛んで来たわよ。」
「ありがとう。」
「おめでとう、アンネリーゼ。」
「ありがとう。」
私は友達に祝福された。すると、今度はレオ様が私の友達に話しかけた。
「皆さんも来てくださってありがとうございます。今日はよろしくお願いしますね。」
「は、はい!こちらこそアンネリーゼをよろしくお願いします!」
レオ様は紳士的に挨拶をしたが、友達は緊張しているようだった。無理もないだろう。彼は貴族だ。しかも、アレイオス家のご子息だ。でも、私は知っている。彼は優しい人だと知っているのだ。
「いやぁ、娘がお世話になっております。」
「父上!」
当然だが父も来ていた。少し緊張しているだろうか。
「アンネリーゼさんはとても良い方です。こちらこそこの婚約を結んで下さり、感謝申し上げます。お義父さま。」
「いやいや!レオ様!そのような態度を取られては私も困ってしまいます!はははっ!」
「私も困ってしまいますよ。」
「そうですな!はっはっはっ!」
二人は楽しそうに笑っている。それを見ていたメアリさんが私に耳打ちをした。
「レオ様は、本当に幸せそうです。アンネリーゼ様、これから、この家でどうぞよろしくお願いいたします。」
「メアリさんはお優しい方です。私も信頼しております。よろしくお願いします。」
ここの人は皆、暖かい。
「アンネリーゼ様」
「はい、メアリさん」
「いよいよ結婚式ですねえ……」
「……ええ」
レオ様はよくしてくれたし、アレイオス家の人達も皆親切だった。貴族の屋敷にいるはずなのに、私は不思議と肩身の狭い思いをしなかった。
「幸せですか?」
「ええ、もちろん」
メアリさんがにっこりと微笑む。私もつられるように微笑んだ。
「そうですか……それは良かったです。」
そう言うと、メアリさんは一歩後ろに下がった。私は首を傾げながら前を向くと、目の前にはレオ様がいた。彼は、白いタキシードを身にまとっていた。そして微笑みながら私を見るなり、こちらに向かって歩いてきた。
「アンネリーゼ」
彼は私の名前を呼ぶと、私の前で跪いた。そして、私の手を取るとこう言った。
「行こう。」
私は思わず息を飲んだ。レオ様は私の目を見て言う。
「僕と結婚してください」
ああ、これは夢だろうか? 私は今、幸せの絶頂にいる。
二人で式場へ歩いていく。普段は貴族界の大物たちが主役だが、今日の主役は私たちだ。
「レオ様」
「なんだい?」
私はレオ様に声をかけると、彼は優しく微笑んだ。私の心臓は高鳴っていた。彼は私が次に何を言うかわかっていたかのように言った。
「愛してます」
「ありがとう。僕もだよ。ときめいてしまうね。」
「ふふっ」
「あは」
二人で笑い合った。すると、後ろから声がした。
「ちょっと!結婚前に何イチャついてるのよ!気が早いわよ~!」
振り向くと、そこには私の同郷の友達が5人もいた。
「みんな!来てくれたの?」
「当たり前でしょ?アンネリーゼがこんな立派な貴族と結婚するなんて聞いて飛んで来たわよ。」
「ありがとう。」
「おめでとう、アンネリーゼ。」
「ありがとう。」
私は友達に祝福された。すると、今度はレオ様が私の友達に話しかけた。
「皆さんも来てくださってありがとうございます。今日はよろしくお願いしますね。」
「は、はい!こちらこそアンネリーゼをよろしくお願いします!」
レオ様は紳士的に挨拶をしたが、友達は緊張しているようだった。無理もないだろう。彼は貴族だ。しかも、アレイオス家のご子息だ。でも、私は知っている。彼は優しい人だと知っているのだ。
「いやぁ、娘がお世話になっております。」
「父上!」
当然だが父も来ていた。少し緊張しているだろうか。
「アンネリーゼさんはとても良い方です。こちらこそこの婚約を結んで下さり、感謝申し上げます。お義父さま。」
「いやいや!レオ様!そのような態度を取られては私も困ってしまいます!はははっ!」
「私も困ってしまいますよ。」
「そうですな!はっはっはっ!」
二人は楽しそうに笑っている。それを見ていたメアリさんが私に耳打ちをした。
「レオ様は、本当に幸せそうです。アンネリーゼ様、これから、この家でどうぞよろしくお願いいたします。」
「メアリさんはお優しい方です。私も信頼しております。よろしくお願いします。」
ここの人は皆、暖かい。
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