イディーラ学園の秘密部

碧猫 

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ワン?

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 えーと、朝じゃないけど起きたら「わん」しか喋れなくなっていたんだけど。どういう事なんだろう。

「わん、わん」
「月華、星音がまた可愛くなった」
「猫の次は犬……」

 わんわん、くぅん。

 どうしたらこれ元に戻るの。今回は姿も動物って事はないけど、これじゃあ会話できないよ。

「星音、お風呂入れる?一人で」
「わん」

 動物になったわけじゃないしお風呂くらい一人で入る事できるよ。

 はっ!でも、わんちゃんってお風呂大丈夫なの?
 動物ってお風呂が苦手なイメージ。

 でも、動物じゃないんだから大丈夫だよね。前回も大丈夫だったんだから。

「わんわん」

 お風呂気持ちよかった。

 この気持ちよさはわんでは表現できないからそれは残念。でも、普通に入れている事はよかった。

「わんわん」
「そっか、そんなに気持ちよかったんだね」
「わん!わんわん?」

 わんでも伝わるの⁉︎
 前の時もそうだったけど本当に不思議。

「わんわん」
「星音、これ動画撮っても良い?悪用しないから。保存用だけだから」
「俺も欲しい。星音、俺も動画撮って良い?保存用と鑑賞用に」
「僕も観賞用も欲しい」

 なんかのアイドルグッズを買うんじゃないんだから保存用とか観賞用とか要らないでしょ。……布教用がないだけマシなのかな。

「お願い」
「お願い」

 うぅ、月華と蝶華にこんなにお願いされたら断れないよ。

 わんって言っているだけで良いんだからもう頼まれちゃおうかな。

「わん」
「ありがと、ちょっと待ってて」
「わん」

 連絡便利ツールでも動画撮れるのにわざわざカメラ用意しているんだけど。やっぱ断った方が良かったのかな。でも、わんって言っているだけで喜んでもらえる簡単な事だからやってあげても……

「準備できたよ」
「わん、わんわん、くぅん」
「可愛い。毛繕いの真似してー」

 毛繕いってどうやるんだろう。手で顔をすりすりしていれば良いのかな。

「くぅん」

 なんだかこれすごく恥ずかしい。

 でも、こんな事で喜んでもらえるなら良いのかな。悪用しないって言っているし。

「ありがと、大事に取っておくよ」
「ありがと、星音」
「わん」
「満足したから元に戻る方法考える?」
「わんわん」

 早く元に戻りたい。具体的に明日?明後日かな日付変わってなければ、くらいには元に戻りたい。この状態で学園に行くなんて絶対にいや。

 前回猫の姿で学園行ったけど、あれは猫として見られるだけだったから。今回は姿変わらずわんちゃんみたいな声以外出ないだから。こっちの方が恥ずかしいよ。
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