7 / 41
第7話 ウソの私は混乱した
しおりを挟む
どうやって家に帰ったのかよく覚えてない。どこかのトイレでいつも通り化粧を落として服を着替えたのはほんのり覚えてる。
気が付いたら家だった。
『す…き……です』
一番聞きたかった言葉。
思い返すと、ショウは顔だけじゃなく耳まで真っ赤だった。
私が本来だったら絶対聞けなかった言葉。
思い返して思わずベッドの上で、枕を抱きしめてゴロゴロ転げ回ってしまうほどの衝撃だった。
「うわーーーーーー!」
そう叫んで転がったり枕に顔をうずめたりの繰り返しをしてみるけれど、気持ちが追いつかない感情が処理できない。
って、問題はそこじゃないぃぃぃぃぃ。
どうするの? 私たちは付き合ってるの? 付き合ってないの? それ以前に、ショウが告白したのは本物の私ではなくて、ウソで塗り固められた私だということだ。
とりあえず、今度二人で出掛けることは決まったけれど、それはデート? デートなの? 自分が置かれている現状が自分のことなのにわからない。
こういうときは、リサ姉に連絡である。
『大きな進展がありました。時間あいたときに電話したいです』
そう送ると、返事はすぐにあった。
『今出先だから、家付いたら速攻電話する待ってて』
スマホに連絡がないか気にしながら勉強してみたりする。そういえば、学校も同じとこいくために結構がんばったんだよな。
そんなことを考えていると電話が鳴った。
私はすぐに電話に出た。
『もっしー、ユウキちゃんどったの?』
『リサ姉……リサ姉』
私はリサ姉と別れたあと起きた怒涛の展開を話す。リサ姉は他人事だけあって、電話の向こうで恋愛漫画だの、ドラマだの、映画だの言って大爆笑だし。
デートどうしようって相談したんだけど、リサ姉に相談してる私は行きたいだの、ばれたらだからやっぱり行けないだの、でもショウと会いたいだの、会いたくないだの後半棒歌手の歌みたいなことをうだうだ言ってた。
『デートすればいいじゃん』
悩む私を尻目に、リサ姉はそうハッキリと言い切った。
『でも……』
『だって好きだったんでしょ、ずーっとさ。』
『それはそうですけど……』
『あのさ、今このチャンス逃すと、きっとショウ君とデートする機会なんてもうないんじゃないの?』
確かに、というか好きだなんて血迷ったこと言ってもらえたこと自体が奇跡なのだ。
『ほら、ユウキちゃんもわかってるんでしょ。パッと準備して言ってくればいいのよ。そんでチューの一つも奪ってきちゃいなYO』
『でも、ばれたら……』
『ばれなきゃいいのよ、ほんの少しお付き合いして別れるでもいいじゃん。とりあえずやらなかった後悔って、ずっとついて回るよ』
やらなかった後悔はずっとついて回る……確かに。好きな人ができたという話をきいただけでかなりのダメージを私は負ったし友達でいることを自分で望んだ癖に後悔していた。
ここで、ショウとデートしなかったら。私がショウとデートできる機会はもうない。
今が奇跡みたいなものだし。
『後悔はするかもしれません』
『でしょ~』
『最初は難しく考えなくていいんじゃないの? とりあえず会うだけあってみたら』
リサ姉が面白がってるのはわかるけれど、私は行くことにしたのである。ばれるリスクもあるデートへと。
学校でショウは明らかに様子がおかしかった。楽しそうにしてみたり、死んだ魚のような目をしたり。
「今日一日、喜怒哀楽が激しすぎるんだけど。なんかあった?」
私が直球ストレートに聞いてみると、目線を合わせず明らかに挙動不審なのに。
「いつも通りだと思うけど~」
などとのたまう。
「ふーん」
言う気がないならばとスルーしていると、スマホが震えた。
『放課後俺んち集合』
取り出しみてみると、ショウからだった。
「いや、目の前にいるんだから、言えばいいじゃん……」
「事情があんの」
今日のショウはいつもとは違った。
ショウの部屋の私が座る場所にはいつもの座布団が敷いてあるし。
コーラもカルピスも両方キンキンに冷えてますって状態で机の上に始めから出てるし。
何より、ショウ本人が部屋の主にかかわらず正座していらっしゃるし。
「ごめん、どうした!?」
思わずツッコミを入れてしまった。
「あーユウキさん、とりあえずお座りください。御飲み物はどちらにしますか?」
初めてのパターンである。
「いや……本当にどうした!?」
ショウはゴニョゴニョと小さな声かつ早口で何かを言う。
「いや、ごめんひとーーーーつも聞き取れないわ」
鞄の中から一応持ってきたDSを取り出しながら私の席だと思われる座布団に座り、コーラをコップに注ぐ、一応ショウのほうにも注いどくか。
「あの、だから、その」
「うん、おちついて、一つも聞きとれないから」
ふーーっと大きな深呼吸をしてショウが口を開いた。
「彼女デキマシタ、タブン」
下向いちゃってるけれど、ショウの顔は今きっと真っ赤なのかもしれない。
言葉が片言だし、そして、内容としてはやっぱりアノのことでしたかぁぁあああ!
「いや、おめでとう。てか、タブンって何?」
「アノデスネェ」
私に後押しされた形で、次はいつ会えるかわからないし、こんな日を開けずに会ったってことは運命かもって勢いで『好きです』と告ってしまったってこと。
付き合ってくださいって言ったつもりだったけれど、実際は言ってないような気がするってこと。
『わかりました、どこに行きます?』と言われてとりあえずデートの約束を取り付けたこと。
しかも、名前も……下の名前聞いただけで、連絡先も聞けてなくて、ほんとに来るのかってことでテンションが上がったり下がったり忙しくなったことを話す。
うあぁぁぁあああ。やっぱり夢じゃなかった。夢じゃなかったんだよと今度は私の頭の中がグルグルする。
「何でお前が赤くなるんだよ」
「ま……まじめなトーンでショウがそんなこと言うからじゃん!」
そういって必死にごまかした。
気が付いたら家だった。
『す…き……です』
一番聞きたかった言葉。
思い返すと、ショウは顔だけじゃなく耳まで真っ赤だった。
私が本来だったら絶対聞けなかった言葉。
思い返して思わずベッドの上で、枕を抱きしめてゴロゴロ転げ回ってしまうほどの衝撃だった。
「うわーーーーーー!」
そう叫んで転がったり枕に顔をうずめたりの繰り返しをしてみるけれど、気持ちが追いつかない感情が処理できない。
って、問題はそこじゃないぃぃぃぃぃ。
どうするの? 私たちは付き合ってるの? 付き合ってないの? それ以前に、ショウが告白したのは本物の私ではなくて、ウソで塗り固められた私だということだ。
とりあえず、今度二人で出掛けることは決まったけれど、それはデート? デートなの? 自分が置かれている現状が自分のことなのにわからない。
こういうときは、リサ姉に連絡である。
『大きな進展がありました。時間あいたときに電話したいです』
そう送ると、返事はすぐにあった。
『今出先だから、家付いたら速攻電話する待ってて』
スマホに連絡がないか気にしながら勉強してみたりする。そういえば、学校も同じとこいくために結構がんばったんだよな。
そんなことを考えていると電話が鳴った。
私はすぐに電話に出た。
『もっしー、ユウキちゃんどったの?』
『リサ姉……リサ姉』
私はリサ姉と別れたあと起きた怒涛の展開を話す。リサ姉は他人事だけあって、電話の向こうで恋愛漫画だの、ドラマだの、映画だの言って大爆笑だし。
デートどうしようって相談したんだけど、リサ姉に相談してる私は行きたいだの、ばれたらだからやっぱり行けないだの、でもショウと会いたいだの、会いたくないだの後半棒歌手の歌みたいなことをうだうだ言ってた。
『デートすればいいじゃん』
悩む私を尻目に、リサ姉はそうハッキリと言い切った。
『でも……』
『だって好きだったんでしょ、ずーっとさ。』
『それはそうですけど……』
『あのさ、今このチャンス逃すと、きっとショウ君とデートする機会なんてもうないんじゃないの?』
確かに、というか好きだなんて血迷ったこと言ってもらえたこと自体が奇跡なのだ。
『ほら、ユウキちゃんもわかってるんでしょ。パッと準備して言ってくればいいのよ。そんでチューの一つも奪ってきちゃいなYO』
『でも、ばれたら……』
『ばれなきゃいいのよ、ほんの少しお付き合いして別れるでもいいじゃん。とりあえずやらなかった後悔って、ずっとついて回るよ』
やらなかった後悔はずっとついて回る……確かに。好きな人ができたという話をきいただけでかなりのダメージを私は負ったし友達でいることを自分で望んだ癖に後悔していた。
ここで、ショウとデートしなかったら。私がショウとデートできる機会はもうない。
今が奇跡みたいなものだし。
『後悔はするかもしれません』
『でしょ~』
『最初は難しく考えなくていいんじゃないの? とりあえず会うだけあってみたら』
リサ姉が面白がってるのはわかるけれど、私は行くことにしたのである。ばれるリスクもあるデートへと。
学校でショウは明らかに様子がおかしかった。楽しそうにしてみたり、死んだ魚のような目をしたり。
「今日一日、喜怒哀楽が激しすぎるんだけど。なんかあった?」
私が直球ストレートに聞いてみると、目線を合わせず明らかに挙動不審なのに。
「いつも通りだと思うけど~」
などとのたまう。
「ふーん」
言う気がないならばとスルーしていると、スマホが震えた。
『放課後俺んち集合』
取り出しみてみると、ショウからだった。
「いや、目の前にいるんだから、言えばいいじゃん……」
「事情があんの」
今日のショウはいつもとは違った。
ショウの部屋の私が座る場所にはいつもの座布団が敷いてあるし。
コーラもカルピスも両方キンキンに冷えてますって状態で机の上に始めから出てるし。
何より、ショウ本人が部屋の主にかかわらず正座していらっしゃるし。
「ごめん、どうした!?」
思わずツッコミを入れてしまった。
「あーユウキさん、とりあえずお座りください。御飲み物はどちらにしますか?」
初めてのパターンである。
「いや……本当にどうした!?」
ショウはゴニョゴニョと小さな声かつ早口で何かを言う。
「いや、ごめんひとーーーーつも聞き取れないわ」
鞄の中から一応持ってきたDSを取り出しながら私の席だと思われる座布団に座り、コーラをコップに注ぐ、一応ショウのほうにも注いどくか。
「あの、だから、その」
「うん、おちついて、一つも聞きとれないから」
ふーーっと大きな深呼吸をしてショウが口を開いた。
「彼女デキマシタ、タブン」
下向いちゃってるけれど、ショウの顔は今きっと真っ赤なのかもしれない。
言葉が片言だし、そして、内容としてはやっぱりアノのことでしたかぁぁあああ!
「いや、おめでとう。てか、タブンって何?」
「アノデスネェ」
私に後押しされた形で、次はいつ会えるかわからないし、こんな日を開けずに会ったってことは運命かもって勢いで『好きです』と告ってしまったってこと。
付き合ってくださいって言ったつもりだったけれど、実際は言ってないような気がするってこと。
『わかりました、どこに行きます?』と言われてとりあえずデートの約束を取り付けたこと。
しかも、名前も……下の名前聞いただけで、連絡先も聞けてなくて、ほんとに来るのかってことでテンションが上がったり下がったり忙しくなったことを話す。
うあぁぁぁあああ。やっぱり夢じゃなかった。夢じゃなかったんだよと今度は私の頭の中がグルグルする。
「何でお前が赤くなるんだよ」
「ま……まじめなトーンでショウがそんなこと言うからじゃん!」
そういって必死にごまかした。
1
あなたにおすすめの小説
寵愛の花嫁は毒を愛でる~いじわる義母の陰謀を華麗にスルーして、最愛の公爵様と幸せになります~
紅葉山参
恋愛
アエナは貧しい子爵家から、国の英雄と名高いルーカス公爵の元へと嫁いだ。彼との政略結婚は、彼の底なしの優しさと、情熱的な寵愛によって、アエナにとってかけがえのない幸福となった。しかし、その幸福を妬み、毎日のように粘着質ないじめを繰り返す者が一人、それは夫の継母であるユーカ夫人である。
「たかが子爵の娘が、公爵家の奥様面など」 ユーカ様はそう言って、私に次から次へと理不尽な嫌がらせを仕掛けてくる。大切な食器を隠したり、ルーカス様に嘘の告げ口をしたり、社交界で恥をかかせようとしたり。
だが、私は決して挫けない。愛する公爵様との穏やかな日々を守るため、そして何より、彼が大切な家族と信じているユーカ様を悲しませないためにも、私はこの毒を静かに受け流すことに決めたのだ。
誰も気づかないほど巧妙に、いじめを優雅にスルーするアエナ。公爵であるあなたに心配をかけまいと、彼女は今日も微笑みを絶やさない。しかし、毒は徐々に、確実に、その濃度を増していく。ついに義母は、アエナの命に関わるような、取り返しのつかない大罪に手を染めてしまう。
愛と策略、そして運命の結末。この溺愛系ヒロインが、華麗なるスルー術で、最愛の公爵様との未来を掴み取る、痛快でロマンティックな物語の幕開けです。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
俺にだけ厳しい幼馴染とストーカー事件を調査した結果、結果、とんでもない事実が判明した
あと
BL
「また物が置かれてる!」
最近ポストやバイト先に物が贈られるなどストーカー行為に悩まされている主人公。物理的被害はないため、警察は動かないだろうから、自分にだけ厳しいチャラ男幼馴染を味方につけ、自分たちだけで調査することに。なんとかストーカーを捕まえるが、違和感は残り、物語は意外な方向に…?
⚠️ヤンデレ、ストーカー要素が含まれています。
攻めが重度のヤンデレです。自衛してください。
ちょっと怖い場面が含まれています。
ミステリー要素があります。
一応ハピエンです。
主人公:七瀬明
幼馴染:月城颯
ストーカー:不明
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
内容も時々サイレント修正するかもです。
定期的にタグ整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
悪役令嬢、記憶をなくして辺境でカフェを開きます〜お忍びで通ってくる元婚約者の王子様、私はあなたのことなど知りません〜
咲月ねむと
恋愛
王子の婚約者だった公爵令嬢セレスティーナは、断罪イベントの最中、興奮のあまり階段から転げ落ち、頭を打ってしまう。目覚めた彼女は、なんと「悪役令嬢として生きてきた数年間」の記憶をすっぽりと失い、動物を愛する心優しくおっとりした本来の性格に戻っていた。
もはや王宮に居場所はないと、自ら婚約破棄を申し出て辺境の領地へ。そこで動物たちに異常に好かれる体質を活かし、もふもふの聖獣たちが集まるカフェを開店し、穏やかな日々を送り始める。
一方、セレスティーナの豹変ぶりが気になって仕方ない元婚約者の王子・アルフレッドは、身分を隠してお忍びでカフェを訪れる。別人になったかのような彼女に戸惑いながらも、次第に本当の彼女に惹かれていくが、セレスティーナは彼のことを全く覚えておらず…?
※これはかなり人を選ぶ作品です。
感想欄にもある通り、私自身も再度読み返してみて、皆様のおっしゃる通りもう少しプロットをしっかりしてればと。
それでも大丈夫って方は、ぜひ。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
地味な私では退屈だったのでしょう? 最強聖騎士団長の溺愛妃になったので、元婚約者はどうぞお好きに
reva
恋愛
「君と一緒にいると退屈だ」――そう言って、婚約者の伯爵令息カイル様は、私を捨てた。
選んだのは、華やかで社交的な公爵令嬢。
地味で無口な私には、誰も見向きもしない……そう思っていたのに。
失意のまま辺境へ向かった私が出会ったのは、偶然にも国中の騎士の頂点に立つ、最強の聖騎士団長でした。
「君は、僕にとってかけがえのない存在だ」
彼の優しさに触れ、私の世界は色づき始める。
そして、私は彼の正妃として王都へ……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる