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第40話 本物のヒロインになりたかった
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涙は一度出てしまったら自分の意思では止まらなかった。
止めようとするけれど、逆にしゃくりあげてしまう。
ただでさえ、許されないような嘘をついてるのに、こんなめんどくさい姿見せたくない。
「あーーーー!」
ショウがそういって自分の頭をがりがりとかきむしる、姿に私のせいなのにびくっとしてしまう。
びくっとした私をショウは睨みつける。
凄く怒るとは思っていたけど、怖い。
喧嘩はこれまで何度もしてきた、でも今日みたいなショウの姿は初めて。
いや、それほどの越えてはならない一線を私は越えてしまってた。
ショウの手がそのままこちらに勢いよく伸びてきて、叩かれる!? と私は目をぎゅっとつぶって歯を食いしばった。
衝撃はこなくて、そっと私の頬にショウの手が添えられた。
「その顔で泣くなよ……」
目を開けると複雑な表情でショウは私の嘘の顔を見下ろしていた。
「ごめん……」
私がそう言うと、グイッと引っ張られてショウに抱きしめられる。
「なんなんだよ、顔どうなってんだよ。――俺の彼女じゃん」
ショウはそういいながら私をぎゅうぎゅうと抱きしめた。
どうしていいかわからず私は、ショウに抱きしめられたまま立ちつくした。
嘘がばれてしまった私は、どうすればいいんだろう。
「どうりで、彼女と話しも合うわけだよ……お前俺の幼馴染で親友じゃんか」
ポツリとショウが呟いたのだ。
「……ごめん」
「頭の中がこんがらがってて、整理できない。お前、なんでこんなことしたんだよ……とか。ナンパしたと思われたから逃げられたと思ったのに……とか……」
そりゃそうだ。好きになった女の子が、アウトオブ眼中もいいところの幼馴染の親友でしたって展開はそうそうない。
ショウの頭の中では、ユウとの思い出が、実は友達だったことで、いろんなことがごちゃごちゃになっているのだと思う。
ショウにどうしてこんなことをしたんだと聞かれて、私は少しずつ自分の気持ちを話しだした。
私はショウのヒロインになりたかったこと。
でも、この面じゃショウのヒロインになれないことに5歳のときに気がついたこと。
それでもあきらめられなくて、友達として傍にいようと思ってこじらせていたこと。
リサ姉と出会って、メイクを教えてもらったこと。
女の子らしい恰好をしてうろつくのが楽しかっただけで、ショウを騙すつもりは全くなく、むしろ最初はばれたらどうしようと思って、必死で避けて逃げていたこと。
『すき』ってショウに言われたときに、『隙』があるから、そんな恰好をしてるのがばれるんだぞ馬鹿めと脅されて待ち合わせする羽目になったと思っていたこと。
それは私の勘違いで、本当にショウは化粧をした偽物の私に好きだといってデートしようとしたことに気がついたこと。
そんなショウの人生において脇役の私に降っていわいたヒロインになれるチャンスという誘惑に負けて今日までずるずるとショウに嘘をついてしまったこと。
「ショウから好きだと言ってもらえるのが夢のようだった。彼女として隣に入れる時間がたまらなく幸せだった。友達とは違う距離で友達には見せない顔を見せてくれる時間が好きだった。彼女としてショウの隣にどうしてもいたかった」
自分勝手な一方的な思いを話している間私はショウの顔を見れなかった。私にあきれただろうか……そんなことで俺は騙されたと思ってるだろうか。
「たとえ、それが、嘘の私に対してショウがくれるものだとしても。私は友人Aじゃなくて、ショウと恋ができるヒロインになりたかった」
ばれたらショウがどう感じるかは何となくわかっていたつもりだった。
だからこそ、ばれない間に去るべきだとも思っていた。
でも、私はそれができなかった。
「転校は流石に無理だけど、普段からできるかぎり近付かないようにするし、この姿では絶対もうショウの前で現れない」
グッと肩を掴まれてショウから私ははがされた。
ショウが私の顔をじーっと見つめてくるから、ばつの悪い私はショウの視線から逃れるように目をそらした。
「こっち見ろ」
そう言われて、私は逆らうわけにもいかずショウのほうを恐る恐る見た。
「なんで、お前なんだよ……」
震える声でそう言われて、私は言葉に詰まった。
「彼女ができたから、今までみたいに会えなくなるって言われて、俺がどんだけ悩んだと思ってんだよ。両方お前だったんだろ」
私がそう言ってからショウとはぎくしゃくしていた。
遊んでも、心ここにあらずでしっくりこない感じだったから、悩んでたのは私だって当然わかってた。
「ずっと嘘をついたまま付き合っていられないし。ショウに次の彼女ができたら、女の親友とは距離をどうせ置くことになるだろうから、今の間に慣れようと思ったの……」
「なんだよそれ……」
イラッとした声色に切り替わる。
「こっちだって、想定してなかったよ。彼女《ユウ》が好きだったんでしょ。なら、なんで私《ユウキ》に連絡がつかないって理由で、彼女《ユウ》との約束ほっぽいて私《ユウキ》を探しになんかきたのよ。私《ユウキ》のことが好きじゃないなら、ショウこそ友達の枠の中に収まっててよ。期待させないでよ!」
そういって、ショウをつき飛ばそうと全力で胸板を押し返した。
私に思いっきり押されてショウが私から離れたけれど、一歩踏み込まれて私の腕を掴まれて思いっきり引き寄せられた。
よろけた私は勢いよく引き寄せ過ぎたせいで地面に座り込んだショウの上に倒れこんだ。
倒れこんだ私の腰にいつの間にかショウの手が回って、私の腕をつかんでいた手がいつの間にか私の頬に添えられて、泣きそうな顔のショウがびっくりするほど近くにあった。
「なんで、お前、急におしゃれして可愛くなるんだよ。なんで、あっさりお前は俺の親友ってポジションから出ていこうとすんだよ。俺はどうすればいいんだよ……」
「ショウ……」
止めようとするけれど、逆にしゃくりあげてしまう。
ただでさえ、許されないような嘘をついてるのに、こんなめんどくさい姿見せたくない。
「あーーーー!」
ショウがそういって自分の頭をがりがりとかきむしる、姿に私のせいなのにびくっとしてしまう。
びくっとした私をショウは睨みつける。
凄く怒るとは思っていたけど、怖い。
喧嘩はこれまで何度もしてきた、でも今日みたいなショウの姿は初めて。
いや、それほどの越えてはならない一線を私は越えてしまってた。
ショウの手がそのままこちらに勢いよく伸びてきて、叩かれる!? と私は目をぎゅっとつぶって歯を食いしばった。
衝撃はこなくて、そっと私の頬にショウの手が添えられた。
「その顔で泣くなよ……」
目を開けると複雑な表情でショウは私の嘘の顔を見下ろしていた。
「ごめん……」
私がそう言うと、グイッと引っ張られてショウに抱きしめられる。
「なんなんだよ、顔どうなってんだよ。――俺の彼女じゃん」
ショウはそういいながら私をぎゅうぎゅうと抱きしめた。
どうしていいかわからず私は、ショウに抱きしめられたまま立ちつくした。
嘘がばれてしまった私は、どうすればいいんだろう。
「どうりで、彼女と話しも合うわけだよ……お前俺の幼馴染で親友じゃんか」
ポツリとショウが呟いたのだ。
「……ごめん」
「頭の中がこんがらがってて、整理できない。お前、なんでこんなことしたんだよ……とか。ナンパしたと思われたから逃げられたと思ったのに……とか……」
そりゃそうだ。好きになった女の子が、アウトオブ眼中もいいところの幼馴染の親友でしたって展開はそうそうない。
ショウの頭の中では、ユウとの思い出が、実は友達だったことで、いろんなことがごちゃごちゃになっているのだと思う。
ショウにどうしてこんなことをしたんだと聞かれて、私は少しずつ自分の気持ちを話しだした。
私はショウのヒロインになりたかったこと。
でも、この面じゃショウのヒロインになれないことに5歳のときに気がついたこと。
それでもあきらめられなくて、友達として傍にいようと思ってこじらせていたこと。
リサ姉と出会って、メイクを教えてもらったこと。
女の子らしい恰好をしてうろつくのが楽しかっただけで、ショウを騙すつもりは全くなく、むしろ最初はばれたらどうしようと思って、必死で避けて逃げていたこと。
『すき』ってショウに言われたときに、『隙』があるから、そんな恰好をしてるのがばれるんだぞ馬鹿めと脅されて待ち合わせする羽目になったと思っていたこと。
それは私の勘違いで、本当にショウは化粧をした偽物の私に好きだといってデートしようとしたことに気がついたこと。
そんなショウの人生において脇役の私に降っていわいたヒロインになれるチャンスという誘惑に負けて今日までずるずるとショウに嘘をついてしまったこと。
「ショウから好きだと言ってもらえるのが夢のようだった。彼女として隣に入れる時間がたまらなく幸せだった。友達とは違う距離で友達には見せない顔を見せてくれる時間が好きだった。彼女としてショウの隣にどうしてもいたかった」
自分勝手な一方的な思いを話している間私はショウの顔を見れなかった。私にあきれただろうか……そんなことで俺は騙されたと思ってるだろうか。
「たとえ、それが、嘘の私に対してショウがくれるものだとしても。私は友人Aじゃなくて、ショウと恋ができるヒロインになりたかった」
ばれたらショウがどう感じるかは何となくわかっていたつもりだった。
だからこそ、ばれない間に去るべきだとも思っていた。
でも、私はそれができなかった。
「転校は流石に無理だけど、普段からできるかぎり近付かないようにするし、この姿では絶対もうショウの前で現れない」
グッと肩を掴まれてショウから私ははがされた。
ショウが私の顔をじーっと見つめてくるから、ばつの悪い私はショウの視線から逃れるように目をそらした。
「こっち見ろ」
そう言われて、私は逆らうわけにもいかずショウのほうを恐る恐る見た。
「なんで、お前なんだよ……」
震える声でそう言われて、私は言葉に詰まった。
「彼女ができたから、今までみたいに会えなくなるって言われて、俺がどんだけ悩んだと思ってんだよ。両方お前だったんだろ」
私がそう言ってからショウとはぎくしゃくしていた。
遊んでも、心ここにあらずでしっくりこない感じだったから、悩んでたのは私だって当然わかってた。
「ずっと嘘をついたまま付き合っていられないし。ショウに次の彼女ができたら、女の親友とは距離をどうせ置くことになるだろうから、今の間に慣れようと思ったの……」
「なんだよそれ……」
イラッとした声色に切り替わる。
「こっちだって、想定してなかったよ。彼女《ユウ》が好きだったんでしょ。なら、なんで私《ユウキ》に連絡がつかないって理由で、彼女《ユウ》との約束ほっぽいて私《ユウキ》を探しになんかきたのよ。私《ユウキ》のことが好きじゃないなら、ショウこそ友達の枠の中に収まっててよ。期待させないでよ!」
そういって、ショウをつき飛ばそうと全力で胸板を押し返した。
私に思いっきり押されてショウが私から離れたけれど、一歩踏み込まれて私の腕を掴まれて思いっきり引き寄せられた。
よろけた私は勢いよく引き寄せ過ぎたせいで地面に座り込んだショウの上に倒れこんだ。
倒れこんだ私の腰にいつの間にかショウの手が回って、私の腕をつかんでいた手がいつの間にか私の頬に添えられて、泣きそうな顔のショウがびっくりするほど近くにあった。
「なんで、お前、急におしゃれして可愛くなるんだよ。なんで、あっさりお前は俺の親友ってポジションから出ていこうとすんだよ。俺はどうすればいいんだよ……」
「ショウ……」
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