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怖い魔女と結婚しちゃいました

お隣の奥さまも魔女

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 地面をはいずるように移動してトーマスは我が家グリーングラスに到着しました。
 すると、タバサが近所の主婦レベッカと楽しそうに談笑していました。
「やあねレベッカったら。それじゃご主人がかわいそうじゃないウフフ」
「いいのよタイガーなんて、無職のくせに私の料理に文句言うのよ。最低の男よ!」
 ふたりのおしゃべりは終わりそうにありませんでした。
 トーマスは見つかると面倒なので裏口に回り込もうとしましたが、すぐ見つかりました。
「やだダーリンったらこそこそして! それに顔が青いわ、どうしたの?」
 トーマスを見つけたタバサは意味ありげに笑いました。するとレベッカも反応しました。
「あらトム。なんだか首のあたりに変なあざがあるわね? 首を絞められたの?」
 レベッカはトーマスの首を見ようとして顔を近づけました。
 レベッカは背が低く、赤い髪と青い瞳が愛らしい美人でした。
「いやよレベッカ! ダーリンに近づきすぎよ! ダーリンもデレデレしないの!」
 怒ったタバサは左手の小指をぴんと上げました。
 すると、地中から数えきれないほどのミミズが飛び出してトーマスの口に飛び込みました。
 そのとき、浅黒い肌の大男がレベッカに近づいてきました。
「おいレベッカ! 飯はまだかよ! 早くしろよグズ!」
 その言葉を聞いたレベッカはしくしくと泣き始めました。
「ひどいわタイガー! ミミズでも食べなさいよ! たくさんいるわよ!」
 すると、トーマスの口からミミズが飛び出てタイガーの大きな口に吸い込まれました。
 なんということでしょう。レベッカも魔法を使う魔女だったのです。
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