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第5章
明かされた正体(2)
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そしてGame Geek 4公開実況イベント当日。
いつもの収録とは違い、会場には観客がいて、一発勝負。緊張感はあるけど、嫌いじゃない。
むしろこの空気が、いつもの自分を少しだけ超えさせてくれる気がする。
開演前、ステージ袖では四宮がいつも以上にテンション高くはしゃぎ、井口さんは黙って腕を組んでいた——でも、彼は本番にはめっぽう強いのを皆知っている。齊藤さんは台本を確認しながらも、スタッフに笑顔を返していて。司会進行も任せて安心、まさに“できる男”だ。
自分の役目はいつもと変わらない。いつも通り、絶妙なタイミングでのツッコミ、全体の空気を見てバランスのとれたトークだ。
無言で3人と視線を交わし、ステージへと向かった。
本番が始まった。会場は大盛り上がり。
大画面でのゲーム大会。
四宮のハイテンションに客席が沸き、井口さんの天然発言で笑いが爆発する。齊藤さんの進行も抜群で、流れるようにイベントが進んでいく。女性観客からの黄色い歓声が飛ぶ。
俺も自分なりに場を盛り上げながら、皆の発言に突っ込み、テンポよく掛け合いを続けていた。ずっと一緒にやってきたからこそ、お互いに「今」欲しいコメントが、感覚的にわかる。
やっぱり、こいつらはサイコーだわ。
最後のコーナーは「観客参加型・人狼」。
俺らGG4の4人が会場の四方のステージに散り、それぞれ観客とチームになって人狼を推理していく形式。自分のチームの観客たちに札を上げてもらい、4人のうち誰が人狼かを当ててもらう。
俺も担当する区画に移動して、マイクでメンバーと話しながら、観客席に目を向けた。
その瞬間。
視界が、ぶれた。
心臓が、跳ねた。
……目が合った、気がした。
そこにいたのは
……月平、菜緒……さん
距離にして約3メートル。驚いたように目をまん丸にして、こちらを見ている。そして、その隣には……ナースステーションで彼女と話していた、あの男性医師。
「……なん…で……」
一瞬で周りの音が遠ざかっていくような気がした。
その時、
「羊くーん、なんか音声来てないよー?」
四宮の声がマイク越しに響いて我に帰った。
(やべ……、とにかく集中しないと)
「……あ、悪い悪い。観客さんの札見るのに集中しちゃってさ」
なんとか取り繕い、イベントは無事進行していく。
だが、心のどこかで焦りが消えなかった。そしてもう2度としっかりと観客席の方に目を向けられなかった。
彼女の視線が、こちらを見る瞳が、ずっと胸の奥に刺さっていた。
いつもの収録とは違い、会場には観客がいて、一発勝負。緊張感はあるけど、嫌いじゃない。
むしろこの空気が、いつもの自分を少しだけ超えさせてくれる気がする。
開演前、ステージ袖では四宮がいつも以上にテンション高くはしゃぎ、井口さんは黙って腕を組んでいた——でも、彼は本番にはめっぽう強いのを皆知っている。齊藤さんは台本を確認しながらも、スタッフに笑顔を返していて。司会進行も任せて安心、まさに“できる男”だ。
自分の役目はいつもと変わらない。いつも通り、絶妙なタイミングでのツッコミ、全体の空気を見てバランスのとれたトークだ。
無言で3人と視線を交わし、ステージへと向かった。
本番が始まった。会場は大盛り上がり。
大画面でのゲーム大会。
四宮のハイテンションに客席が沸き、井口さんの天然発言で笑いが爆発する。齊藤さんの進行も抜群で、流れるようにイベントが進んでいく。女性観客からの黄色い歓声が飛ぶ。
俺も自分なりに場を盛り上げながら、皆の発言に突っ込み、テンポよく掛け合いを続けていた。ずっと一緒にやってきたからこそ、お互いに「今」欲しいコメントが、感覚的にわかる。
やっぱり、こいつらはサイコーだわ。
最後のコーナーは「観客参加型・人狼」。
俺らGG4の4人が会場の四方のステージに散り、それぞれ観客とチームになって人狼を推理していく形式。自分のチームの観客たちに札を上げてもらい、4人のうち誰が人狼かを当ててもらう。
俺も担当する区画に移動して、マイクでメンバーと話しながら、観客席に目を向けた。
その瞬間。
視界が、ぶれた。
心臓が、跳ねた。
……目が合った、気がした。
そこにいたのは
……月平、菜緒……さん
距離にして約3メートル。驚いたように目をまん丸にして、こちらを見ている。そして、その隣には……ナースステーションで彼女と話していた、あの男性医師。
「……なん…で……」
一瞬で周りの音が遠ざかっていくような気がした。
その時、
「羊くーん、なんか音声来てないよー?」
四宮の声がマイク越しに響いて我に帰った。
(やべ……、とにかく集中しないと)
「……あ、悪い悪い。観客さんの札見るのに集中しちゃってさ」
なんとか取り繕い、イベントは無事進行していく。
だが、心のどこかで焦りが消えなかった。そしてもう2度としっかりと観客席の方に目を向けられなかった。
彼女の視線が、こちらを見る瞳が、ずっと胸の奥に刺さっていた。
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