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第一部 異世界旅立ち〜魔王討伐
第1話 首都東京-プロローグ-
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【タイトル】
第1話 首都東京-プロローグ-
【本文(55行)】
現代の日本、情報格差が生じ人々がスマホやタブレット、PC等SNS等を通じて意思疎通を図るのが一般的になってきた。
中には、web等を通じて、フリーランスという働き方を選択する人間もいる。
そんな情報社会の世の中で、東京の高層マンションが建ち並ぶ一等地に住む少年がいた。
名前を[多田潤]という。
彼の家族構成を説明すると、父、母、姉の4人暮らしである。
潤以外の3人は働いており、内、父親と姉は大学を出てそのまま東証一部上場企業等に勤めている。母親は、パートをしながら生計を立てている。
その経歴を知ってか知らずか、彼は3人の収入に甘えて毎日、PCでネトゲやスマホでソシャゲ、サブスクでアニメ三昧であった。
この電子機器全てが、家族の収入から出ている事に罪悪感など微塵も感じていないのだろう。
そんな今日も、学校を休みゲームに熱中していた。
そんな彼についに父親から、罵声が飛ぶ。
[潤、そろそろ俺達も限界なんだ。頼むから、学校に通ってくれ、かれこれ1年以上になるぞ]
その父親の声も、ゲーミングイヤホンを装着している彼には到底届くはずもない。
痺れを切らした父親は、潤の肩を思いっきり揺らした。
[聞いているのか!]
余りある怒声が室内に響き渡る。
やっとの思いで潤は、父親の方に向きなおった。
[なんだよ、今チャットでネトゲユーザーとやりとりしてんだから邪魔すんなよ。親父]
潤は、不機嫌そうな顔つきでそう答えた。
[何がネトゲだ。俺も母さんも、遊も、一生懸命働いてるのにお前だけだぞ]
[うるせえな。俺にはゲームデバッガーっていう夢があるんだよ、いいからほっといてくれよ]
[ あーそうだ、MMORPGにも手だしてみっかなー笑]
そう言うと、彼はまたネトゲに向き直る。
父親の[人志]は、激怒しパソコンのモニターや、電源を元から引っ張った。
[ああ!今KILLできる最中だったのに!]
[もう限界だ。今日でお前には家からでていってもらう]
そう人志が言い放つと同時に、玄関の扉が開け放たれる。
そこには、満面の笑みを浮かべた、母親と姉と姉の友人の3人が立っていた。
第1話 首都東京-プロローグ-
【本文(55行)】
現代の日本、情報格差が生じ人々がスマホやタブレット、PC等SNS等を通じて意思疎通を図るのが一般的になってきた。
中には、web等を通じて、フリーランスという働き方を選択する人間もいる。
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名前を[多田潤]という。
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その経歴を知ってか知らずか、彼は3人の収入に甘えて毎日、PCでネトゲやスマホでソシャゲ、サブスクでアニメ三昧であった。
この電子機器全てが、家族の収入から出ている事に罪悪感など微塵も感じていないのだろう。
そんな今日も、学校を休みゲームに熱中していた。
そんな彼についに父親から、罵声が飛ぶ。
[潤、そろそろ俺達も限界なんだ。頼むから、学校に通ってくれ、かれこれ1年以上になるぞ]
その父親の声も、ゲーミングイヤホンを装着している彼には到底届くはずもない。
痺れを切らした父親は、潤の肩を思いっきり揺らした。
[聞いているのか!]
余りある怒声が室内に響き渡る。
やっとの思いで潤は、父親の方に向きなおった。
[なんだよ、今チャットでネトゲユーザーとやりとりしてんだから邪魔すんなよ。親父]
潤は、不機嫌そうな顔つきでそう答えた。
[何がネトゲだ。俺も母さんも、遊も、一生懸命働いてるのにお前だけだぞ]
[うるせえな。俺にはゲームデバッガーっていう夢があるんだよ、いいからほっといてくれよ]
[ あーそうだ、MMORPGにも手だしてみっかなー笑]
そう言うと、彼はまたネトゲに向き直る。
父親の[人志]は、激怒しパソコンのモニターや、電源を元から引っ張った。
[ああ!今KILLできる最中だったのに!]
[もう限界だ。今日でお前には家からでていってもらう]
そう人志が言い放つと同時に、玄関の扉が開け放たれる。
そこには、満面の笑みを浮かべた、母親と姉と姉の友人の3人が立っていた。
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