高層マンションに住んで、家族の収入でアニオタ、ゲーオタ生活満喫してたボクちゃんが、異世界に飛ばされ、俺つえーってなるテンプレ物語

ミクっち!

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第一部 異世界旅立ち〜魔王討伐

第2話 -[俺]がつまみ出されるって、まじ?-

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【タイトル】
第2話   -[俺]がつまみ出されるって、まじ?

【本文(43行)】

[たっだいまーーー] 

そう口火を切ったのは、姉の[遊]であった。

姉の[遊]は、弟とは対照的な性格をしており、[潤]を陰キャとするならば、[遊]は超陽キャであった。

母親もそれに続けて、口を開く。

[今、帰ったわ]

姉と、行動して気を使ってたのか、声色には疲労の色が見える。

その母親の声に続き[ 遊]の友人の小松里奈が口を開いた。

[ほえー、これはいいマンションに住んでおられますなー[遊]ちゃん?]

その彼女が、自分自身の眼鏡をクイッと上げながら言った。

里奈は、生粋のオタク女子であり世間一般で言う腐女子に分類される。

[おかえり、3人共] 

父親が怒りを抑えるように言う。

[何かあったの?めっちゃ顔怖いよ。父さん]

姉の遊は、こう見えて人の感情を過敏に察知する能力に長けている。

[ああ。今日限りで潤を家から追い出す]

そう力強く言い放つ。

その会話も、当の本人である潤は、聞く耳を持たず、今度は、ソシャゲに夢中だ。

[それは、さすがに可哀想だよ、父さん。私も前に潤に同じような事話したけど、将来の夢がゲーム関連の仕事なんだって。]

[その為に、今ゲームに熱中して色々吸収してるんだと思うけどなあ。私としては]

だが、遊の説得は虚しく、[人志]は、潤の首根っこを掴み、マンションの玄関の入り口まで引っ張って、外に追い出した。

[金輪際、お前とは縁を切る。だが、俺も鬼じゃない。多少食いつないでいく分の金はやる。後は自分で生活して生きていけ。]

そう言い放つと、玄関の扉は閉ざされた。
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