パーティーから追放され、ギルドから追放され、国からも追放された俺は、追放者ギルドをつくってスローライフを送ることにしました。

さら

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第61話 仲間の力

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 剣と剣が激突し、光と炎が戦場を包んだ。
 王の聖光は太陽のごとく眩しく、俺の剣は仲間たちの思いを背負って震えていた。

「無駄者が……!」
 王の一撃が重く、足元の大地が裂ける。
「弱者が余に抗うなど、あってはならぬ!」

「弱者だからこそ、抗えるんだ!」俺は叫んだ。
「追放されて……ようやく見つけたんだ、俺の居場所を!」



 その瞬間、背後から仲間たちの声が重なった。

「カイル! 炎を!」フィオが杖を掲げ、剣に炎を宿す。
「熱くて……でも優しい……」

「剣を支える!」グレンが血に濡れた手で地を踏みしめ、叫ぶ。
「俺の力を乗せろ!」

「盾は砕けても、心は砕けねぇ!」ガンツが鉄槌を振り上げ、俺の背に響くように叩きつけた。

「歌え、抗え!」ロディとマリアが声を合わせる。
「お前は一人じゃない!」

「策は示す!」セリウスが地図を投げ、敵の隙を叫ぶ。
「右側が空いている! そこを狙え!」

「生きて帰って!」エレナが必死に叫ぶ。
「傷は私が治す!」ミーナも声を張り上げる。

 リナが涙を浮かべながら、鍋を振り上げた。
「私の料理で生きて! ここに帰ってきて!」



 仲間たちの声が剣に重なり、炎と光が刃を包んだ。
 熱と重みと温かさが腕に伝わり、俺は歯を食いしばった。

「これが……追放者ギルドの剣だ!」



 王が咆哮する。
「茶番だ! 無駄者の寄せ集めが、余の秩序に勝てるはずがない!」

「勝つんだよ!」俺は叫び、剣を振り上げた。
「お前が切り捨てた“無駄”こそが、本当の力だ!」

 剣が激突し、轟音と共に光が弾けた。



 兵たちは剣を止め、息を呑んで見守った。
 追放者と王――勝つのはどちらか。

「段取りを間違えなければ……勝てる!」
 俺は心の中で繰り返し、全力で剣を押し込んだ。



 光の中、王の表情が一瞬揺らぐ。
「なに……!? この力は……!」

「仲間の力だ!」俺は叫ぶ。
「一人じゃないから、ここまで来られたんだ!」

 炎と光が爆ぜ、剣が王の聖光を押し返す。



 戦場が揺れた。
 兵も追放者も息を呑み、勝負の行方を見守った。

 ――そして、王の剣にひびが入った。

「まさか……余が……!?」

 王の瞳に初めて焦りが浮かんだ。



「決着をつける!」俺は叫び、仲間たちの思いを剣に込めて振り下ろした。

 光と炎が交錯し、夜空を裂いた。



 ――戦いは、いよいよ決着の瞬間を迎えようとしていた。
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