パーティーから追放され、ギルドから追放され、国からも追放された俺は、追放者ギルドをつくってスローライフを送ることにしました。

さら

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第62話 王の終焉

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 剣と剣がぶつかり合い、光と炎が戦場を覆った。
 兵も追放者も、誰もが息を呑み、その一瞬を見守っていた。

「なぜだ……!」王が歯を食いしばり、聖光を押し込む。
「なぜ無駄者どもが、余に抗える!」

「無駄じゃない!」俺は叫んだ。
「お前が切り捨てた“追放者”こそが、最後には秩序を変える!」



 剣が軋み、火花が散り、俺の腕は限界に近づいていた。
 だが背後から仲間たちの声が響く。

「カイル! 立って!」リナが叫ぶ。
「俺の力を乗せろ!」グレンが吠える。
「盾になる!」ガンツが叫び、
「炎を!」フィオが杖を掲げ、
「歌で支える!」ロディとマリアが声を重ねる。
「勝てる!」セリウスが指示を飛ばし、
「生きて帰ってきて!」エレナとミーナが叫ぶ。

 仲間たちの声が剣に宿り、刃が眩く輝いた。



「これで終わりだああああああっ!」

 俺の一撃が王の剣を砕き、光を裂いた。
 轟音と共に聖光が弾け、戦場全体を震わせた。

「なに……!? 余が……!」
 王の瞳に驚愕が広がる。

「終わりだ、王!」

 俺の剣が王の胸を貫いた。



 静寂。
 王の体から聖光が抜け落ち、金の甲冑が地に落ちた。
 彼は膝をつき、虚ろな目で俺を見上げる。

「余が……敗れる……? 秩序が……崩れる……」

「秩序なんて、最初から形だけのものだった」
 俺は低く言った。
「人を切り捨てる秩序なんて、壊れて当然だ」

 王は血を吐き、やがて崩れ落ちた。



 戦場が静まり返る。
 王の旗が倒れ、王都兵の手から武器が次々と落ちていく。

「……王が……倒れた……?」
「まさか……追放者が……!」

 動揺が広がり、兵たちは戦意を失っていった。



 リナが涙を流して駆け寄る。
「カイル! 勝ったの……?」
「ああ……勝った」俺は剣を突き立て、息を荒げながら答えた。
「追放者が、勝ったんだ」

 グレンとガンツが笑い、フィオが涙を拭った。
 ロディとマリアが歌声を重ね、エレナとミーナが互いに抱き合った。



 旗が風に揺れ、追放者たちの歓声が戦場に広がる。

「勝ったぞ!」
「俺たちが……勝ったんだ!」
「追放者が王を倒した!」

 その声は空へと響き渡り、炎の向こうに朝日が昇っていた。



 ――こうして、王都との最終決戦は終わりを告げた。
 追放者連合は勝利し、秩序を覆した。

 だが、戦いの後には必ず「次」がある。
 新しい国をどう築くのか。追放者たちはまだ答えを見つけてはいなかった。
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