異世界召喚後ー俺の目ー

琉生

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グアディア

美少女(2)

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あの子は…一体……

フードを被っていたのであまりわからなかったが…。とても可愛かったのは確かだ。ただ…少し…凜華に、似てい……そんなことあるわけねーよなw


「…………ィ…オイ…おい!兄ちゃん。大丈夫かよ。」
あ、きっと…あの子だ…女の子に、助けてもらうなんてな…。申し訳ない…。ただ……

あの時気づかなかったけど、結構声低くね!!?!?

まぁ、低いと言っても、そんなに低いわけじゃないし。かわいい系の男の子…ぐらいの声の高さだ。……まぁ、女の子にも声の低い娘だってだっているしな!

でも…そんな声も…どこか…凜華に…似ているんだよな……ってなわけないないwww

俺は思い瞼を開いた。そこには、心配そうに俺を見ている、凜華…じゃなくて美少女がいた。
「お、やっと起きたか。大丈夫か、兄ちゃん。」
「あ、あぁ…大丈夫だ。」
俺の返事を聞き、少しホットしたような顔をした。

この子は…14歳くらいなのか?俺より身長が低い。でも、150後半だろう。
「さっきは、ありがとう。あの、俺に絡んできた3人はどうしたの?」
まず、状況把握をするべきだと思い俺は美少女に質問する。すると、美少女は、よく聞いてくれましたと言わんばかりの表情をして言った。
「俺が、ぶっ飛ばしてやったぜ!」
あ、この子オレっ娘なんだ…。でも、凄いなぁ。女の子が3人の男子を相手に逃げないなんて。正義感強いんだろうなぁ。
「助けてくれて、ありがとう。女の子なのにすごいね。尊敬してしまうよ(^^;」


「女…?誰のことだ?」

少しの間の後に美少女が口にしたのはよく理解できない言葉だった。
「き、君のことだよ。助けてくれてありがとう。と言ったんだ。」
「あぁ…そういう事か…」
と、美少女は少し考え俺の方を向いた。
「あのさ…」
「ん?どうした…?あ、もしかしてお礼とかか?ごめん。少し待ってくれるか?いま、俺文無しでさ…」
とりあえず、働いて、お金を貯めてからお礼に行こう。
「違うんだ…」
「ど、どうした?」
「俺…女じゃねーぞ?」

………


………ん?


………んんん?


んんんんんんんん!?!?!??!


「女じゃ…ない…」
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