SAD GAME

琉生

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第2章:ゲーム

1人目

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「…ここでは皆さん10人で、生き残りをかけたゲームをしてもらいます。まぁ、皆さんは自ら命を手放そうとした身。生き残りなんてどうでもいいかも知れませんね。まぁ、一部は違いますが。」

辺りがざわつき始めた。

もうはやく死にたいと言う者もいれば、逆に死にたくないと言う者もいた。

1度決意したとはいえ、2度も死の恐怖を味わうのは嫌なのだろう。

「まぁまぁ、お静かに。皆さん、周りを見たらわかると思いますが、そこには10つの箱が置いてあるでしょう。」

確かに振り返ってすぐくらいの所に10つの箱が並んでいた。

生き残りをかけたゲームというのだから、武器かなにかが入っているのかと思えば、ナイフの1つも入らないような、手のひらサイズの小さな箱だった。

「こんな小さな箱に何が入ってるって言うのぉ?」

口元に手を当て首を傾げながら女の子が呟いた。

「……いい質問ですね。この箱の中にはなんと!特殊能力を持った"種"が入っているんですよ。」

特殊…能力…だと……

「すみません、質問なのですが」

と1人の男性が眼鏡を直しながら手を挙げた。

「…どうしました?」

質問がくるのを予測したように謎の声は落ち着いた様子で返事をした。

「その種の特殊能力とは一体どんなものなのですか。」

と一切の動揺を見せずに質問をする。

「…それは…箱を開いてからのお楽しみ。ということで。」

少し上機嫌のまま話を続けた。

「ただ、この種を飲む時間は私の方で管理させてもらいます。この時間以外の時間に飲んだものには『死』を与えます。わかりましたか?」

「なんだって…」

生き残りをかけたゲームとはいえ、こんな簡単に俺らの生死は決まるのか…

「私たちをどうやって殺す…と?」

と謎の声に素朴な疑問を投げかけるのは、格好良い容姿をした女性…?

どこかで見たことがあるような…

「…あぁ、それに関しましては皆様にしてもらっているその首輪。そこから毒を流させて頂きます。」

首輪…?気づくと俺らは全員首に黒い鉄製の何かを付けられていた。

突然の出来事が続きすぎて全然気づかなかった…。

「……そういうこと…ね。わかった。えっと…貴方の事はなんて呼んだらいいんだ。」

その女性は澄んだ目を機械音の聴こえる方へ向けた。

「そうですね、向井 凛佳(むかい りんか)さん。皆さんの名前を知っておきながら私だけ自己紹介をしないのもあれですし。では皆さん、私のことはGM(ゲームマスター)とお呼びください。」

向井…凛佳…あ!もしかして、あの向井凛佳か。

最近デビューした若手モデル。

通りで見た事があるはずだ。

「っ……どうして私の名を…」

「さて、第1次のゲーム内容をお教えしますね。」

向井さんの質問は無視して最初の話題に戻る。

「先程も説明したその種。それを今好きなものを取って着席してください。」

皆は言われた通り、1つずつ箱を取って着席した。

「箱を開けて見ればわかると思いますが、見た目は皆同じです。ですが能力は違いますよ。」

箱を開けて見るとアーモンドくらいの大きさの種が1つ入っていた。

よく見てみると細かい柄がはいっている。

「この種の能力次第でこのゲームの貴方達の運命が決まります。そして、この種を飲む時間なのですが……」

GMがそう言いかけた時だった…
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