中卒の俺が偶然出会った有名配信者とコラボしたらトップランカー入りしてしました。学がなくても大バズりできる裏技でランキング一位を取ります。

ニゲル

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二章 天才探偵

25話 探偵と助手

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「なるほど……夜道さんは所長を助けてくれたんですね」

「助けさせられたの方が正しいけどな」

 事情を説明したらすぐに事態を飲み込んでくれて、非礼を詫びて落ち着いてくれた。
 銀髪のその髪を揺らしながら話を続ける。

「自己紹介が遅れました。わたくしはシャーロット探偵事務所助手のベラドンナ・ローズです。以後お見知りおきを」

「おう。まっ、何か困ったことがあれば依頼しにいくよ。あまり金銭的に余裕ないけど。
 あっ、でももうあんな危ないことはするなよ。ヤクザとかと関わっても良いことないぞ?」

「肝に銘じておくよ。じゃあまた……運命が巡り合う場所で会おう」

「失礼いたしました。それではまた」

 俺達はその場で別れ、俺はスマホアプリを頼りに花華と連絡を取り合って中華料理店で合流するのだった。


☆☆☆

 あれから一時間程が過ぎた昼過ぎ。お腹が悲鳴を上げる中やっと料理が机に運ばれてくる。
 俺の麻婆豆腐に花華の唐揚げとラーメンと炒飯。そしてフォルティーの餃子と小籠包だ。

「で、何で花華とお前が一緒に居たんだ?」

「それは少し話が長くなるんですけど……」

「こいつが街中でなりふり構わず泣きついてきたからだ」

「ちょっ、ちょっと!! もうちょっと何か言い方を……」

 迷いのない即答に花華は顔を真っ赤にする。フォルティーはそんなこと気にせずに餃子のタレとラー油を小皿に入れて箸先で混ぜてから一滴口に入れ味を確かめる。 
 
「って、聞いてます!?」

 その言葉も無価値と判断したのか無視し焦げ目がくっきりとついた餃子の先端をタレにつけ、パリッという食欲を掻き立てる音を奏でる。

「もういいです……」

 花華は拗ねて頬を膨らませつつも目の前の食事に我慢できなくなり諦め手をつける。

「ともかく俺のことを心配して偶然通りかかったフォルティーに助けを求めてくれたってことだろ? 心配してくれてありがとな」

「はい……まぁ杞憂で終わりましたけどね。夜道君が無事で良かったです!」

「そうだな……ところでフォルティー? あれからあの魔物については何か進展はあったか?」

 俺も運ばれてきたピリ辛麻婆をスプーンで掬いつつフォルティーに話題を投げる。

「進展なしだ。他の奴の配信も確かめてるがあいつと接敵した様子はない。余程姿を現さないタイプの魔物だ」

「一体何だったんだろうな。見つけるだけなら俺達じゃなくてもあんなに目があるってのに中々見つからねぇもんだな」

「おい夜道。確かその追われてた女は噂の名探偵とかだったよな?」

 俺が豆腐と細切れ肉の風味を味わっていると今度はフォルティーの方から話を切り出してくる。

「そうだけど……どうした?」

「いや……もしかしたら例の魔物もその凄腕で探し当ててくれるかって少し考えただけだ。そんなことは出来っこないし忘れてくれ」

「まぁいくら名探偵とはいえそれは無理だよな」

 結局例の魔物も何なのか分からず仕舞い。花華もかなりの頻度で配信しているが、それでも手がかりはないらしい。
 そんなこんなで食事を終え俺達は別れてそれぞれ帰路に着く。二人とは家の方向が違うので俺は一人夜道を歩く。

「それにしてもバイトはどうしようかな……」

 この前の件でバイトをクビになり、退院後何件か面接を受けても落とされてしまった。
 前のことが響いているのかそれとも他の要因か。スーパーでの買い物中に求人を見てみると興味深いものを見つける。

"求人募集 シャーロット探偵事務所の手伝い"

 まさかと思って名刺を確かめてみるが、面接場所の住所と名刺に書かれている住所は同じだ。
 そしてなにより目を引いたのはその給料。時給二千円と中々羽振りがいいし探偵事務所も家から近い。俺が選ばない理由はない。

「はぁ……とりあえず応募してみるか」

 俺は軽くスマホを操作してその求人に申し込みする。彼女ならこの前の事件を知らないだろうし、それ関連で面接を落とされる可能性も低い。
 家に帰ってから面接の日時が決まったと連絡がきて、不安半分期待半分で俺は床に着くのだった。
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