転生特典は女神様!? 食べる度に強くなり続けるボクの異世界冒険ライフ!!

ニゲル

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二章 矛盾

43話 暴露

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「おじさんがワタシの最初のコレクションになってくれるの?」

「お前がやれるならな。あとまだおじさんじゃねぇ」

 数秒互いに睨み合った後同時に動き出す。だがトールさんの戦い方は接近戦。すぐあれを流し込まれて負けてしまうかもしれない。
 
「ふっ……」

 何を血迷ったのか、トールさんはノーガードでミリューに突進していく。

「……? はい掴んだ」

 そして当たり前だがミリューに片手で受け止められる。

「じゃあ早速……あれ?」

 あの激痛を更に上回る地獄を味合わされる。そう思ったがトールさんは少し苦い表情をするだけだ。

「うりゃぁ!!」

 容赦のない拳がミリューの顔面にめり込む。鼻血を出しながら花瓶にぶつかり角で粉々に砕く。

「なっ、何で!?」

「後遺症で痛覚が鈍くなっててね。相性が悪かったな」

 ハッタリなどではなくトールさんはすぐに動き出しミリューの息の根を止めようとする。

「待ってまだ……うっ……」

 脳に重い一撃をくらったせいかミリューは立ち上がれず足を痙攣させる。

「嫌だ……助けて……!!」

 またあの目だ。こちらに助けを求める、手を伸ばす姿。

「来世に期待しな」

「うわぁぁぁぁ!!!」

 ボクはまず糸でトールさんの振り上げた手を絡み取って止める。そして四足獣の如き速さで駆け出して二人の間に割り込む。

「待ってよ……だから待ってよ!!」

「お前……庇うのか? そいつを」

 トールさんはボクを殺す気だ。ここで退かなければボクごとミリューを貫くだろう。

「メイヤ……さん……? どうして……?」

 痛みに頭を抑えるパティが目を見開きボクのしていることを信じられないといった表情で見つめる。数秒後ボクの背後から槍が飛ぶ。しかしトールさんはそれを簡単に躱す。

「まだ死ねるかぁ!!」

 しかしそれと同時にミリューが階段へ駆け出していく。

「なっ!? 待ちやがれ!!」

 すぐさまトールさんが追いかけようとするが、ボクは武器を取り出しその剣で床を斬り抜く。下が吹き抜けのため大きな落とし穴ができトールさんはそこに落ちそうになってしまう。

「うぉっと……」

 ただ本当に落下するほど間抜けではない。ギリギリのところで踏み留まる。しかしその隙にミリューは階段を駆け上がり姿を消す。

「はぁ……はぁ……良かった……」

「冥矢ぁっ!!」

 トールさんはボクの顔をおもいっきり殴り抜く。大きく吹き飛ばされ壁に背中を打ちつけボクは血反吐を吐く。

「メイヤ……? 何してんだよ!?」

 ルディがボクの身体の状況など考えず肩を掴み強く揺らす。パティもいつもなら止めるが今回はそうはせず理解できないボクの行動に引いているのか動かない。

「メイヤさん……どういうことですか? 何であたし達を攻撃した魔族を……助けたんですか?」

「はぁ……またですか」

 リリィが呆れた様子で深い溜息を吐く。それには呆れだけでなくこちらへの怒りも含まれていたように感じる。

「ちょっと待て。"また"って何だよ? メイヤは前にも魔族を助けたのか?」

「えぇそうですよ。この前の……」

「リリィちゃん!! それを言うのは……」

 セリシアが必死にリリィの発言を食い止めようとするが彼女はそれに従う気は一切ない。

「前の里での一件。赤髪の方の魔族を見逃してましたもんね。あなたは」

 棘を含んだ物言いでリリィはそう言い放つ。この場にいる全員の視線がボクに集まる。ルディとパティ……特に前者から強い怒りを向けられ、ルディはボクの胸倉を掴み無理やり立たせる。

「おい……どういうことだ……お前……あいつを殺したんじゃなかったのかよ……!?」

 消え入りそうな声で、同時に怒りを多量に含んだ憎しみの声がボクにぶつけられるのだった。
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