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先生、好きです。
第6話
しおりを挟むこうなったら私から仕掛けてやる!
「先生!
さっきの質問はまさしく、運命なんだと……!!」
「うるせぇ!」
慌てて私の言葉を否定する徹先生。
そんな先生に私は流石にムッとした。
けれどそんな私を庇うかのようにクラスメイトが笑い出した。
「あはは!」
「先生照れてるー!」
「可愛いー!」
照れてる……?
遠くからじゃ見えない。
アレは顔を赤くしてる……、のかな?
「くそっ。 筒見、放課後居残り決定!」
「えっ! それって先生からのおさそ──」
「やっぱり良い!」
「えぇー!」
残念だけど、一度でも先生から放課後のお誘いをしてくれるなんて、感激!
有頂天になっていると、先生は相手をするのが疲れたのか、日直を呼んだ。
「おい、日直は誰だ!? 早く始めてくれ」
「あ、はーい!」
頭を抑える徹先生に私は手を上げると「きりーつ」と叫ぶ。
すると思ってもみなかったのか、徹先生は目を開いて固まっていた。
「今日はよろしくお願いします!」
『お願いします』
挨拶をするとみんなが着席し、静かになった。
完璧……!
「……おい、日直」
「なに、先生?」
「違うだろ。 本当は誰だ!?」
「あぁ、オレっすかー?
お礼のコメントとか何言えば良い分からないんで、担任と話して柚乃が変わりにしてくれることになりました」
「…………そうか」
徹先生、戸惑ってるなぁ。
そんな様子も可愛くて好き!
すると徹先生は直ぐに立ち直り、深い溜め息をついてから通常運転へと戻った。
「この時間は自習だ。
各自好きな教科の勉強をしてくれてかまない。
あと、大学の時に塾のバイトもしてたから分からないことがあれば聞いてくれ。
まぁ答えられないのもあるかもしれんが、解説を持ってれば分かりやすく教えやる」
は、初知り!
「徹先生、塾の先生もやってたの!?
カッコイイ!」
「暇だからじゃなかったんだ……」
「さっきからそこの二人!」
私と啓太が思ってることを呟くと、徹先生は主席簿を掴みながらビシッビシッと指して来て、目尻を上げた。
「俺に対して失礼だ! 少しは敬え!」
「スミマセンデシタァー」
「私はいつも敬ってます!」
それぞれ言い返すと、徹先生はまた頭を抱え出した。
「……微塵も感じないんだが?」
「そんなー!」
こんなにも愛してるのに!
ショックだなぁ……。
こうなったら今までの分、もう少し言葉にしてあげなきゃ。
それからなんだかんだで自習が始まり、生徒はそれぞれの教科の勉強を始めた。
先生はその間、椅子に座って足を組んで数学の教科書を見つめている。
その姿勢は真面目な教師そのもので、私はついドキドキしながら見つめてしまっていた。
カッコ良すぎて集中出来ないよぉ……。
いつも私が保健室に行くと、直ぐにおふざけが始まってしまい、適当に相手をしてくる徹先生しか見られなかった。
真剣に働いてる姿を見れるのコッソリ遠くから見てるだけで、こんなに近くで見られるのは滅多にない。
だからこうして先生ばかり見てしまうのは、仕方ないと思うのよね。
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