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おはようさん
しおりを挟むーチュンチュン……
まぶたごしに眩しい光が差し込んでいるのがわかる。
あぁ、昨日寝落ちしちゃったのか。エンディング見れなかったなー、再再生モードで見ないと……。
今日もハッピーマイライフが始まるぞー!メガネ、メガネ……。
いつもベッドの脇の棚に置いてあるメガネを手探りで探し出す。
……あれ?メガネどころか棚もない?
「お嬢様、おはようございます。」
「んー、おはよー…。」
あれ?まじでメガネどこ行った?
……あれぇ?
私の意識は一気に覚醒した。
今の声って?おはようございますって言われたの何年ぶりかな、いやいやいや!まずうちんちに人がいること自体おかしいでしょ?!
カッと目を見開くと、メガネがないのはもちろん、私が見た事のないような豪華な調備品の数々が並んでいた。
そして目の前には、メイド。
ぇ?!メイド?!時代が違くない、?ゆ、夢かなぁ…。
よく見ると、豪華なドアの前にも、メイドが2人並んでいる。
「ぁ、あの……?」
メイドは間髪入れずに口を開いた。
「今日は12時から公爵様とご食事の予定が入っております。そのため、10時から身支度を始めるようになっております。」
こ、うしゃく、だと?
「夢にしては設定が凝ってるな……。」
「……?お嬢様、?」
はっとなって、目の前のメイドを見ると、不思議そうな顔をして首を傾げている。
「朝食はどう致しますか?」
メイドは戸惑いながらも質問してくれた。健気。
朝ごはんか…、そうだな、お腹も空いたし。
「何でもありませんわ、早く朝食の準備をして頂戴。」
『何でもありません、そうですね、準備して頂けると嬉しいです。』
ーー……?!
勝手に変換されたんだが…。
今確かに私はかなり丁寧な言葉で返したはずなのに…。
「かしこまりました。」
そう言って綺麗なお辞儀をしたメイドは部屋から出ていった。
「……。」
それにしてもまた、随分と豪華な部屋だな……。
辺りをキョロキョロ見回すと、視界の端にキラッと光るものを発見した。
「……鏡?」
ベッドから降りて、何を思ったのか、私はそれを覗き込んだ。
ーそして、鏡からこちらを覗いていたのは、
超絶美少女だった……。
「……え"えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!」
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