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てめぇのせいか
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生駒くんは、私が泣き止むまでずっと、撫でてくれた。
心地よくて、寝てしまいそうなほど
その手は優しかった。
「あ、ありがとう……生駒く……」
「【ふう】……って、お前は呼んでた。」
「ふう?」
「そうだ。だからお前、そう呼べ。」
強引だな……
でも……
「ふふっ……」
久しぶりに笑ったな~。
「……ンだよ。あお……」
「何も無いよ、ふう!」
ふう は、私が笑ったのを優しい目をして見ていた。
…そんな目も出来んじゃん。
いつも睨みつけるような目つきな癖に。
「じゃあ、かえろーぜ。」
「あ、う…」
「あおいちゃーん❤️探したー!一緒に帰ろうー!」
ふうから差し伸べられた手を握ろうとしたその時、私のいじめの原因を作った、隣のクラスの星崎宝くんが屋上にやってきた。
「あ?なんだてめぇ」
「君こそなんだ?俺のあおいちゃんと何してんだよ」
「おれの…だぁ?あお、こいつ何言っても んだ。」
「…この人は隣のクラスの星崎宝くんだよ、ふう…」
「たから…たから…あ、てめぇもしかして、あのクソギャルの言ってた【たから】なんか?!」
クソギャルて…
心の中で小さく突っ込む。
「クソギャル?…りり子のことかい?りり子と俺は幼なじみだけど、あいつが何か言ったかい?」
「てんめぇ!てめぇのせいで、あおが…」
わたしはふうの制服の袖口を掴み、首を横に振った。
「…ンでだよ!あお!」
「宝くんは……関係ないし……虐められてること、知られたくないよ……」
ふうにだけ聞こえる声で言った。
「……かえっぞ」
ふうは、私の手を引いてドアの方へ向かっていった。
「おい、ちょっと待てよ!俺があおいちゃんと帰るんだ……」
私の手に伸ばされかけた宝くんの手を
見えない速度でふうは叩いた。
「っ……」
「てめぇのせーで、あおがこれより痛い目みてんの、思い知りやがれ!」
「ご、ごめんね!宝くんっ」
ふうは早足で私を連れて屋上から立ち去った。
心地よくて、寝てしまいそうなほど
その手は優しかった。
「あ、ありがとう……生駒く……」
「【ふう】……って、お前は呼んでた。」
「ふう?」
「そうだ。だからお前、そう呼べ。」
強引だな……
でも……
「ふふっ……」
久しぶりに笑ったな~。
「……ンだよ。あお……」
「何も無いよ、ふう!」
ふう は、私が笑ったのを優しい目をして見ていた。
…そんな目も出来んじゃん。
いつも睨みつけるような目つきな癖に。
「じゃあ、かえろーぜ。」
「あ、う…」
「あおいちゃーん❤️探したー!一緒に帰ろうー!」
ふうから差し伸べられた手を握ろうとしたその時、私のいじめの原因を作った、隣のクラスの星崎宝くんが屋上にやってきた。
「あ?なんだてめぇ」
「君こそなんだ?俺のあおいちゃんと何してんだよ」
「おれの…だぁ?あお、こいつ何言っても んだ。」
「…この人は隣のクラスの星崎宝くんだよ、ふう…」
「たから…たから…あ、てめぇもしかして、あのクソギャルの言ってた【たから】なんか?!」
クソギャルて…
心の中で小さく突っ込む。
「クソギャル?…りり子のことかい?りり子と俺は幼なじみだけど、あいつが何か言ったかい?」
「てんめぇ!てめぇのせいで、あおが…」
わたしはふうの制服の袖口を掴み、首を横に振った。
「…ンでだよ!あお!」
「宝くんは……関係ないし……虐められてること、知られたくないよ……」
ふうにだけ聞こえる声で言った。
「……かえっぞ」
ふうは、私の手を引いてドアの方へ向かっていった。
「おい、ちょっと待てよ!俺があおいちゃんと帰るんだ……」
私の手に伸ばされかけた宝くんの手を
見えない速度でふうは叩いた。
「っ……」
「てめぇのせーで、あおがこれより痛い目みてんの、思い知りやがれ!」
「ご、ごめんね!宝くんっ」
ふうは早足で私を連れて屋上から立ち去った。
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