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デェトすんぞ
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帰り道、ふうは一言も喋らなかった。
でも、屋上からずっと握られた手を、お互い離そうとしなかった。
「あ、ふう。私こっちだから……」
「しっとるわ、バーカ。」
「……ふうって……口悪いよね。そんなんじゃ女子にモテないよ」
「お前以外いんねーんだよ、舐めんなクソが」
表情をひとつも変えずに
そんなクサイ台詞を言える ふう に
少し尊敬の眼差しを向けた。
あと少し歩くと家に着く。
明日は土曜日。
学校は休み。
「……おい。」
「え?」
家の門の前。
別れを言おうと思った瞬間。
ふう は、私の肩を
がしっ!っと掴んで
「明日……10時。駅の東口改札。」
と言い、元来た道を帰っていった。
「……え?……」
あまりにも急すぎて
頭の整理が追いつかない。
「ちょ!待ってよ!ふう!」
歩くのが早い彼に追いつくのは容易ではなかったが、何とか追いつく。
「ちょ、なんて言ったか……聞こえなかった……っ」
「1回でききとれよ、クソが。」
「ご、ごめんっ……で……なんて言ったの?」
夕日のせいかな?
ふう の顔が少し赤く染まってるように見えた。
「……明日、駅の東口改札。10時。で、待ち合わせだ!デートすんぞ!聞こえたか!ボケ!」
そう言うと、ふう は走って帰ってしまった。
取り残された私は、やっぱり頭の中の整理が追いつかず、ただ、ふう の後ろ姿を眺めていた。
でも、屋上からずっと握られた手を、お互い離そうとしなかった。
「あ、ふう。私こっちだから……」
「しっとるわ、バーカ。」
「……ふうって……口悪いよね。そんなんじゃ女子にモテないよ」
「お前以外いんねーんだよ、舐めんなクソが」
表情をひとつも変えずに
そんなクサイ台詞を言える ふう に
少し尊敬の眼差しを向けた。
あと少し歩くと家に着く。
明日は土曜日。
学校は休み。
「……おい。」
「え?」
家の門の前。
別れを言おうと思った瞬間。
ふう は、私の肩を
がしっ!っと掴んで
「明日……10時。駅の東口改札。」
と言い、元来た道を帰っていった。
「……え?……」
あまりにも急すぎて
頭の整理が追いつかない。
「ちょ!待ってよ!ふう!」
歩くのが早い彼に追いつくのは容易ではなかったが、何とか追いつく。
「ちょ、なんて言ったか……聞こえなかった……っ」
「1回でききとれよ、クソが。」
「ご、ごめんっ……で……なんて言ったの?」
夕日のせいかな?
ふう の顔が少し赤く染まってるように見えた。
「……明日、駅の東口改札。10時。で、待ち合わせだ!デートすんぞ!聞こえたか!ボケ!」
そう言うと、ふう は走って帰ってしまった。
取り残された私は、やっぱり頭の中の整理が追いつかず、ただ、ふう の後ろ姿を眺めていた。
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