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21話 今後のこと
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爵位を剥奪された父をどうするか。
コランダム女子爵である私と、私の後見人ガーネット伯爵と、コランダム家の親族とで話し合いが行われました。
「ご領地に適切な場所があれば、そちらで過ごしていただくことが最善かと思います」
ガーネット伯爵は事情を親族たちに説明すると、穏やかな口調で言いました。
「前コランダム子爵夫妻の所業は、王都の社交界には知れ渡っております。王都にいても表に顔を出せないでしょう」
ルビーの教育を怠ってあちこちで恥を晒し、一日とはいえ投獄までされた父に対して、親族たちは怒り心頭でした。
当然です。
投獄された親族がいるだけで、とんでもない不名誉ですから。
「これ以上、王都で恥を晒されてはたまらんからな」
「領地に押し込める案に賛成だ」
「逮捕されるような馬鹿だったとは……」
「一族の恥さらしですね」
父には、母とルビーと一緒に、領地の館に引きこもってもらうことになりました。
「三人まとめて領地へ送れ」
「ルビーはもう王都では結婚できないだろうからな……」
親族たちが父たちを住ませようとしている領地の家は、コランダム子爵家の本宅である領地館ではありません。
領地にあるいくつかの館のうちの一つの、小さな館です。
「あの館で蟄居させておけば良い」
「そうだな」
「反省してもらわねばならんからな。あの館が丁度良いだろう」
小さな館といっても貴族にしては小さいというだけで、執事が何人もの使用人を統括している館です。
貴族としては質素な生活となるでしょうが不自由することはないでしょう。
「では決まりですな」
「うむ」
親族たちは頷き合いました。
「サフィール、いや、当主殿……」
叔父が私を『当主』と呼び、言いました。
「そういうことで、良いかな?」
「はい。異存はありません」
「大変な状態で家を継がせてしまったが、国王陛下がお心を寄せてくださっているのは心強い。コランダム家を頼んだぞ」
「はい。微力をつくします」
親族たちは私の返答に満足気に頷くと、ガーネット伯爵を労いました。
「ガーネット卿が味方してくださって本当に助かりました」
「ご厚意に感謝申し上げる」
「とんでもありません。これから息子がコランダム家にお世話になるのです。何かありましたらどうぞ気軽に声をかけてください。我々はもうすぐ親族となるのですから遠慮は無用です」
「嬉しいことを言ってくれますな」
「心強いことだ」
親族たちとガーネット伯爵は和気藹々と歓談をしました。
そして親族たちは笑顔で、口々に私に言いました。
「サフィール、良い家から婿を選んだな」
「結婚式を楽しみにしておるぞ」
◆
両親やルビーの処遇が決まって、これであらかた一段落。
あとは、私とアルマンディン様の結婚式の予定を残すのみ。
と、思っていたのですが。
「ルビーが?!」
両親とともに領地へ行ったルビーが、私を訪ねて王都へ舞い戻って来ました。
ルビーは王都へ来ることを禁止されているわけではありません。
これは両親にも言えることですが。
大人しく領地の館にいるなら生活の保証はするけれど、言うことを聞かないなら面倒は見ないということです。
私に切り捨てられる覚悟があるなら王都に来てもかまわないのです。
「はい。ルビー様は居間でお待ちです」
執事にそう告げられ、私が居間へ行くと。
「お姉様!」
不服そうに顔を歪めたルビーが居ました。
コランダム女子爵である私と、私の後見人ガーネット伯爵と、コランダム家の親族とで話し合いが行われました。
「ご領地に適切な場所があれば、そちらで過ごしていただくことが最善かと思います」
ガーネット伯爵は事情を親族たちに説明すると、穏やかな口調で言いました。
「前コランダム子爵夫妻の所業は、王都の社交界には知れ渡っております。王都にいても表に顔を出せないでしょう」
ルビーの教育を怠ってあちこちで恥を晒し、一日とはいえ投獄までされた父に対して、親族たちは怒り心頭でした。
当然です。
投獄された親族がいるだけで、とんでもない不名誉ですから。
「これ以上、王都で恥を晒されてはたまらんからな」
「領地に押し込める案に賛成だ」
「逮捕されるような馬鹿だったとは……」
「一族の恥さらしですね」
父には、母とルビーと一緒に、領地の館に引きこもってもらうことになりました。
「三人まとめて領地へ送れ」
「ルビーはもう王都では結婚できないだろうからな……」
親族たちが父たちを住ませようとしている領地の家は、コランダム子爵家の本宅である領地館ではありません。
領地にあるいくつかの館のうちの一つの、小さな館です。
「あの館で蟄居させておけば良い」
「そうだな」
「反省してもらわねばならんからな。あの館が丁度良いだろう」
小さな館といっても貴族にしては小さいというだけで、執事が何人もの使用人を統括している館です。
貴族としては質素な生活となるでしょうが不自由することはないでしょう。
「では決まりですな」
「うむ」
親族たちは頷き合いました。
「サフィール、いや、当主殿……」
叔父が私を『当主』と呼び、言いました。
「そういうことで、良いかな?」
「はい。異存はありません」
「大変な状態で家を継がせてしまったが、国王陛下がお心を寄せてくださっているのは心強い。コランダム家を頼んだぞ」
「はい。微力をつくします」
親族たちは私の返答に満足気に頷くと、ガーネット伯爵を労いました。
「ガーネット卿が味方してくださって本当に助かりました」
「ご厚意に感謝申し上げる」
「とんでもありません。これから息子がコランダム家にお世話になるのです。何かありましたらどうぞ気軽に声をかけてください。我々はもうすぐ親族となるのですから遠慮は無用です」
「嬉しいことを言ってくれますな」
「心強いことだ」
親族たちとガーネット伯爵は和気藹々と歓談をしました。
そして親族たちは笑顔で、口々に私に言いました。
「サフィール、良い家から婿を選んだな」
「結婚式を楽しみにしておるぞ」
◆
両親やルビーの処遇が決まって、これであらかた一段落。
あとは、私とアルマンディン様の結婚式の予定を残すのみ。
と、思っていたのですが。
「ルビーが?!」
両親とともに領地へ行ったルビーが、私を訪ねて王都へ舞い戻って来ました。
ルビーは王都へ来ることを禁止されているわけではありません。
これは両親にも言えることですが。
大人しく領地の館にいるなら生活の保証はするけれど、言うことを聞かないなら面倒は見ないということです。
私に切り捨てられる覚悟があるなら王都に来てもかまわないのです。
「はい。ルビー様は居間でお待ちです」
執事にそう告げられ、私が居間へ行くと。
「お姉様!」
不服そうに顔を歪めたルビーが居ました。
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