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22話 帰って来た欲しがり妹
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「ルビー、どうやって来たの?」
私はルビーを領地の館に幽閉しているわけではありません。
ですがルビーと両親が暮らす館の管理を任せている執事に、何かあれば私に報告するようにと言いつけてあります。
「馬車で来ましたよ。当たり前じゃありませんかぁ」
「一人で?!」
「執事とメイドと一緒ですよ。私一人じゃ王都に来れませんからぁ。当たり前ですよぉ」
「執事も来ているの? 執事を呼んで」
執事ならこの状況を説明してくれると思いました。
ですがルビーは私の要望を却下しました。
「私がお姉様とお話をするのに邪魔だからぁ、執事とメイドには他の部屋で待っててもらってますぅ」
ルビーはそう言うと、鋭い視線でキッと私を睨みつけて叫びました。
「お姉様はずるいです! 良いもの全部独り占めにして!」
ああ、また、ルビーのいつもの欲しがりが始まるのね。
私が貴族で優しい婚約者がいるから、ずるい、ちょうだい、って言うのね。
と、思ったのですが……。
「私にゴミを押し付けて!」
「……?」
はて、と、私は首を傾げました。
私はルビーにゴミを押し付けた覚えはないのですが……。
「ルビー、ゴミって何?」
私が問うと、ルビーは嫌そうに眉を歪めて答えました。
「お父様とお母様のことに決まってるじゃありませんかぁ!」
「……」
両親は毒ですので、ゴミという表現を否定するのは難しいです。
「……でも、お父様もお母様もルビーには優しいでしょう?」
「優しくないです! 何も教えてくれなかったですから! 虐待です!」
ルビーは憤怒の形相でまくしたてました。
「牢屋で言われました。私は悪くないって。ぜんぶ親が悪いって。もっと勉強したほうが良いって。でもあんなゴミと一緒に住んでたら勉強なんてできません!」
「でもルビーはお勉強が嫌いでしょう?」
「悪いことしても甘やかすのは虐待だって牢屋の人が言ってましたよ! 本当なら親が牢屋に入るべきだって! 私は悪くないって!」
「確かにそうだけれど……」
「お姉様はあんなゴミを私に押し付けて、どうして意地悪するんですか!」
「ルビーはもう貴族ではないから、お勉強をする必要がなくなったのよ。ルビーはもう王宮に行ったり貴族とお付き合いしたりすることは無いもの。気ままに暮らして良いのよ?」
「お姉様は勉強したじゃないですか!」
「私は勉強させられていたのよ。跡継ぎとして厳しく育てられたの」
「お姉様ばかり勉強してずるい! お姉様ずるい!」
「ずるくないわよ。私は毎日毎日お勉強させられて、必要以上に厳しく躾られて、叱られて、楽しいことなんて一つもなかったわ。毎日遊んでるだけでチヤホヤされてたルビーのほうがずるいわよ!」
「お姉様だけ勉強してみんなに褒められてずるい! ずるい!」
「じゃあルビーも勉強すればいいじゃない!」
「ゴミが邪魔するから勉強なんてできませんから! お姉様がいらないゴミを私に押し付けたせいです! お姉様だけ良いもの独り占めして! 私にはゴミを押し付けて! お姉様ずるい! ずるい!」
ルビーはそう叫び散らすと、ふっと、歪んだ笑みを浮かべました。
そして吐き捨てるようにして言いました。
「まあ、うるさいゴミは、閉じ込めてやりましたけど……」
「え……?」
私はルビーを領地の館に幽閉しているわけではありません。
ですがルビーと両親が暮らす館の管理を任せている執事に、何かあれば私に報告するようにと言いつけてあります。
「馬車で来ましたよ。当たり前じゃありませんかぁ」
「一人で?!」
「執事とメイドと一緒ですよ。私一人じゃ王都に来れませんからぁ。当たり前ですよぉ」
「執事も来ているの? 執事を呼んで」
執事ならこの状況を説明してくれると思いました。
ですがルビーは私の要望を却下しました。
「私がお姉様とお話をするのに邪魔だからぁ、執事とメイドには他の部屋で待っててもらってますぅ」
ルビーはそう言うと、鋭い視線でキッと私を睨みつけて叫びました。
「お姉様はずるいです! 良いもの全部独り占めにして!」
ああ、また、ルビーのいつもの欲しがりが始まるのね。
私が貴族で優しい婚約者がいるから、ずるい、ちょうだい、って言うのね。
と、思ったのですが……。
「私にゴミを押し付けて!」
「……?」
はて、と、私は首を傾げました。
私はルビーにゴミを押し付けた覚えはないのですが……。
「ルビー、ゴミって何?」
私が問うと、ルビーは嫌そうに眉を歪めて答えました。
「お父様とお母様のことに決まってるじゃありませんかぁ!」
「……」
両親は毒ですので、ゴミという表現を否定するのは難しいです。
「……でも、お父様もお母様もルビーには優しいでしょう?」
「優しくないです! 何も教えてくれなかったですから! 虐待です!」
ルビーは憤怒の形相でまくしたてました。
「牢屋で言われました。私は悪くないって。ぜんぶ親が悪いって。もっと勉強したほうが良いって。でもあんなゴミと一緒に住んでたら勉強なんてできません!」
「でもルビーはお勉強が嫌いでしょう?」
「悪いことしても甘やかすのは虐待だって牢屋の人が言ってましたよ! 本当なら親が牢屋に入るべきだって! 私は悪くないって!」
「確かにそうだけれど……」
「お姉様はあんなゴミを私に押し付けて、どうして意地悪するんですか!」
「ルビーはもう貴族ではないから、お勉強をする必要がなくなったのよ。ルビーはもう王宮に行ったり貴族とお付き合いしたりすることは無いもの。気ままに暮らして良いのよ?」
「お姉様は勉強したじゃないですか!」
「私は勉強させられていたのよ。跡継ぎとして厳しく育てられたの」
「お姉様ばかり勉強してずるい! お姉様ずるい!」
「ずるくないわよ。私は毎日毎日お勉強させられて、必要以上に厳しく躾られて、叱られて、楽しいことなんて一つもなかったわ。毎日遊んでるだけでチヤホヤされてたルビーのほうがずるいわよ!」
「お姉様だけ勉強してみんなに褒められてずるい! ずるい!」
「じゃあルビーも勉強すればいいじゃない!」
「ゴミが邪魔するから勉強なんてできませんから! お姉様がいらないゴミを私に押し付けたせいです! お姉様だけ良いもの独り占めして! 私にはゴミを押し付けて! お姉様ずるい! ずるい!」
ルビーはそう叫び散らすと、ふっと、歪んだ笑みを浮かべました。
そして吐き捨てるようにして言いました。
「まあ、うるさいゴミは、閉じ込めてやりましたけど……」
「え……?」
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