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第8話 混ぜるな危険 ※
しおりを挟むまさかの春梅の性別?に呆然としていると、旦那様がクスクスと笑った。
「どうしたの、金蓮? 金蓮が宦官が欲しいって言って雇い入れたんじゃない」
知っているのか、旦那様⁉
詳細な解説を求む!
「私がここに来られない時も楽しみたいけど張型は冷たいし硬すぎて嫌だって言うから、わざわざ精巣だけ去勢した可愛い子をあちこち探し回らせて。それなのにちっともその気配がないから気に入らなかったのかと思ったよ」
なに余計なことやっちゃってくれてんの、金蓮!
生きた張型はダメでしょ!
「私、一目で奥様に見惚れてしまったんです。だから、とっても嬉しい……」
やばい、春梅の目がマジだ。
春梅は結構盲目的に金蓮に忠誠を誓っていて。
まさかそれが色欲からくるものだなんて思わなかったけどね!
「ふふふ、いいね。見た目は女性同士なのに、これから春梅に犯されて金蓮の顔が気持ちよすぎて歪むと思うとゾクゾクする」
ちょっと旦那様!
最近、鬼畜っぷりを隠そうともしなくなってきましたね?
「ねえ、金蓮」
「なん、で、す……?」
「分かってる? この子は精巣がないからね、出す必要がないんだ」
うん。それは分かってる。
絶対に妊娠しないから、わざわざ精巣だけ去勢した子を選んだんじゃないの?
「それってつまり……ずうっと勃ってるってことだよ」
「!!!!」
*
「や、め……っ……春、ば……っ」
「奥様……っ! 奥様……っ!」
もうどれくらい揺さぶられているのか分からない。そんなに長い時間ではないのかもしれないし、短くもないのかもしれない。
けれども旦那様の言ったことが呪いのように染み込んで、ずっと貫かれているような気分になってくる。
「金蓮がそんなに後ろが好きだなんて知らなかった。今度からそっちも可愛がってあげるよ」
いらない、そんなサービスいらない!
旦那様は春梅に「前は私のだから駄目だよ」と言った。そうしたら春梅は何もかも心得ています、とでも言うように笑って問答無用で後ろに突っ込んで現在に至る。
一応今のところ、前は旦那様しか受け入れてない。武松は咥えたりぶっかけるだけだし、春梅は後ろを使うことにしたみたいだし。
なにこの分担制。
って言うか、負担を減らしたかったのに増えてるじゃない!
「ほら、金蓮。こっちが止まってるよ」
旦那様のものを頬に押し付けられて反射的に咥えた。四つん這いの状態で後ろから春梅に絶えることなく突かれて、口の中では旦那様のものが暴れる。
金蓮のたゆんたゆんのおっぱいで旦那様のものを包むと、肉に埋もれて竿が見えなくなるくらいだ。
とても美味しそうなそれがあるのに、さっきからずっと後ろばっかり掻き混ぜられて、お預けを食らわされたそこがポタリポタリと涎をこぼし、敷布に染みを作った。
「金蓮、ここにも欲しいの?」
欲しくなんかない!
……多分。
なのにそこに旦那様が指を滑らせただけで、びくびくと体が答えを返した。
「金蓮の体はとっても素直だね」
旦那様がそう言うと、ようやく後ろからずるりと春梅のものが抜け出た。
「奥様のここ、濃い紅色に色づいて、ぽっかりと口を開けてヒクヒクしてます」
言わないでえええええ!
自分の尻穴の実況とか、聞きたくない!
ぐったりする体を旦那様が引寄せて、後ろから自分の上に座らせるように乗せた。そしてその長い脚で私の脚を絡め取って大きく開く。
「ああ、こっちはもうドロドロですね。あ……すごい、こんなに狭そうなのに旦那様の大きなものを美味しそうに咥え込んでいく……」
だから実況しないでええええ!
そしてそんなところをうっとり見つめないで!
「もうぐじゅぐじゅ音がして蜜が泡立ってる……ここもこんなにぷっくり膨れて……可愛い」
春梅がその細い指先でツンとそこを突いた。
「あ、ああっ!」
「奥様のここ、真っ赤な木の実みたいで美味しそう」
じゅるりと舌なめずりをした春梅が、木の実を食べようとする小鳥みたいな可愛らしい顔に、獰猛な肉食獣の眼差しを乗せて至近距離で呟いた。
い、息がかかるから、そこで喋るな……っ!
「いただきまぁす」
「ひ、あ、あ、ああああああっ!」
旦那様に貫かれたまま春梅に敏感なところを吸い付かれて、私は挿れられたままぽたぽたと水を滴らせた。
春梅はそれさえも丁寧に舐めとっていく。どさくさに紛れて旦那様のものも多分舐めてるけど、そっちも平気なんだね、春梅……
旦那様×春梅のBLだったらすっごく見たかったよ……
そこに私を混ぜないで欲しかったよ……
可愛らしいと思っていた春梅は、まさかの肉食系男の娘でした。
もうダメ、本当にマジで何か手を打たないと、私ヤリ殺される。
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