19 / 219
第2章 更なるレベルアップへの道のり
第19話 次なる目的地
しおりを挟む「ぷぎゃ~~~、ゆ、許してくれ。頼む。もう殺してくれ……」
「お前、言ったよな? 確か、”強者に隷属するのは必然”ってさ」
「ご、ごめんなさいっ! 我が間違ってましたっ! ちょーしこいてましたっ! ソウ様の足元にも及ばないゴミ同然の我を許してくだざい~~~っっっ!」
もうかつでの面影もないほど奴はボロボロと涙を流し、俺に哀願する元キング。
「ダメだな」
「ど、どうしてでございますかっ!?」
「俺のレベルだ」
「は? レベル?」
「あぁ、お前のレベルは6000ほどだと言っていたな? じゃあ俺の闇魔法のレベルだって6000以上にまで上がるはずなんだ」
「は?? で、でもソウ様の強さはもう十分ではないですか!」
「そんなことは関係ない。俺は全てをコンプリートする予定でね。お前のレベル付近まで闇魔法を上げたいんだ。それまで付き合ってもらおう」
「は??? そ、そんなことって……。では我はどれほどアナタ様に付き合えば……」
「ま、あと千回位かな?」
「ブギャ~~~~ッッッ!!!」
後ろを向いて一目散に逃げようとするオークキング。だが、結界を張っていたため、バンッっと顔面からぶつかって動けなくなった。そして奴は崩れ落ちるように膝を地面につけた。
「大丈夫だって! 俺もかなり慣れてきたんだ! ホラ、一周でたったの十秒! 最速でやっていけばすぐに終わるさ。な?」
「お、お許しくださ~~~~いっっっ!」
そこから十秒ごとにオーギュストの断末魔が響いていくのであった。
「よしっ! レベルが6500まで上がったぞ!」
すでに日は夕暮れになっていた。
「だ、だずげで……ぐだざ……い」
「あぁ、ありがとう。ここまで付き合ってくれて! 助かったよ」
「で、でば……」
「あぁ、これで最後だ」
「ブヒャッ! こ、これでやっと死ねる……」
俺は唐突に聞きたいことがあったのを思い出した。
「あ、そうだ。聞いておきたいんだが、魔王ってのは何者なんだ?」
「わ、我が主人のことを話すとでも……」
「よし、あと千回追加な!」
「う、うそです‼ 何でも言います! お願いですからこれ以上のご無体はご勘弁を!」
オークキングに最早プライドというものは微塵も残っていないようだ。あっさりと土下座をして俺にひれ伏す。
「ならば、知っていることを全て話してもらおう」
「魔王様は我の遠征には反対しておられた。だが、魔族議会でこの世界への進行が決まってしまったのです。そしてその先遣隊として我が選ばれまして……」
「ほぅ、では何故この世界へ進行することになったんだ?」
「ま、魔界はもう限界が来ているのです。太陽を覆う黒い雲が晴れず、作物は育たない。その上、魔物は少なくなっており、エサを奪い合う暴動が絶えなくなっているのです」
「ふむ。魔界がそんなことになっているのか。お前は先遣隊だと言ったな? ではまた魔族とやらが送られてくるのか?」
「はい、次は恐らくヴァンパイア族達が……」
「そうか。では次はどこへ侵攻するつもりだったんだ?」
「エルフの住む世界樹を目標としていました。詳しいことはわからないのですが……」
「……っ!」
エルフだと? ミーナも関係あるはずだ。
「そうか、色々とありがとう」
ホーリーソードでオーギュストの首を跳ねた。
オーギュストの死に顔はこれ以上ないくらいの笑顔だった。
「うむ、安らかに眠れ。戦友よ」
さて、やるべきことは終わったが……。
周りを見渡すと、オーク達が暴れまわったがために破壊され尽くした森が広がっている。
ちょっと派手にやりすぎちゃったな。見るだけで心が痛んでくる。
俺は辺り一帯に範囲を思いっきり広げたエリアキュアーとエリアヒールを使用した。対象はこの森だ。
オークとの戦いで深いダメージを負った森を元に戻したかったのだ。
「森よっ、戻れっ!」
目を閉じて目一杯魔力を開放するように叫ぶ。俺の念が通じたのか、広大な魔法陣が広がっていき、キラキラと輝く聖なる光りが辺りを包み込んだ。
真っ白い光りは眩しく、目を閉じていても視界は真っ白に染まり、やがて薄れていった。ゆっくりと目を開けると、まるで何事もなかったかのような密林が戻っているのだった。
43
あなたにおすすめの小説
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~
ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆
ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。
真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆
【あらすじ】
どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。
神様は言った。
「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」
現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。
神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。
それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。
あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。
そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。
そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。
ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。
この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。
さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。
そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。
チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。
しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。
もちろん、攻略スキルを使って。
もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。
下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。
これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる