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第3章 エルフの国にて
第26話 エルフ達との出会い
しおりを挟む戦闘はかなり大規模なものであった。
エルフは数十人といて、矢を雨のように降らせていく。
対するモンスター達は死を恐れぬ突撃でエルフ達を攻撃していた。
モンスターはさらに数が多く、数百匹はいる。ゴブリン、コボルド、角の生えた大うさぎ、馬顔の大男、オーク、そして、角の生えた赤い肌の大男、オーガまでがその戦闘に加わっていた。
「むぅ! エルフ達の形勢が悪いな。前線が突破されて被害が拡大してるぞっ!」
「ソウっ! でもあれだけのモンスターよ? どうするの?」
「どうするもない。全部倒してくる。ミーナはここで待っててくれ」
「えぇ、気をつけてね!」
モンスター達の中へ突撃し、一気にダークファイアーで焼いていく。レベルが上がっていることもあり、広範囲の敵を効率よく燃やせるようになっていたのだ。
数発も放てば百匹近いモンスター達を燃やし尽くす。
「む? 一発では死なない奴らもいるな。馬顔の大男やオーガはファイアーが効かないのか! ならば……」
敵に向かって走り抜けつつ、ホーリーソードで一閃した。
崩れ落ちる敵たち。
よしっ、雑魚はダークファイアーで燃やしつつ、効かない奴は直接攻撃だな。
俺はさらにダークファイアーを一気に数十発放ち、前線の雑魚を焼き尽くしていった。
その間もエルフ達はとにかく矢を放ってくる。
俺にまで矢が飛んでくるが、これは仕方がないよな。バリヤーを切らさないようにしなきゃ。味方の流れ弾でケガしちゃいそうだ。
矢はいまも雨のように無数に降り注いでくる。
よし、後は馬顔とオーガの大群だな。
ホーリーソードをより長く伸ばし、両手に構えつつ、次々に切り倒していく。
しっかし、この眼が赤くなっている連中には見覚えがあるな。あのオーク達が暴走していた時もこんな風に眼が赤くなっていた。
意思が乗っ取られているのだろうか? それほどに興奮しまくっているように見える。
「よし、ほぼ片付いた。後は……」
俺のマップにはこの地点より後方に敵の反応がまだ固まっているのが視えている。
恐らくこいつらを片づけないと終わらないんだろうな。よし! さっさと掃除だ!
俺は森の奥へと踏み込んでいった。
森の奥にはあのオオコウモリが数十匹が固まって飛んでいた。
俺を敵として認識したのか、キィキィと鳴きながら一斉に襲いかかってくる。
あいにく、そのスピードじゃ俺にはついてこれないぜ。
木々を飛びながら、オオコウモリを次々にホーリーソードで墜としていく。
こいつらは超音波を飛ばしてきているのか、目には見えないがバリヤーにいくつも弾く感触が飛んでくる。
「バリヤーがあって助かったな。何の攻撃かは知らないがこいつらは油断できない。すぐに駆除しなければ……」
木々の間を矢のように飛び跳ねながら、ホーリーソードを振るい、ようやく最後の一匹を斬り伏せた。
全て片付いたが、こいつらは経験値も少なかったようでレベルに変わりはない。
「ふぅ、終わったか」
また、エルフ達が戦っていた戦場へ戻ると、エルフ達はまだ臨戦態勢をとっていた。
「モンスター達は片づいた。少し話しをしたいんだが、誰かいないか?」
大声で叫ぶと一人のエルフが部下を引き連れて木から降りてきた。
しかし、部下達は俺を丸く取り囲むと次々に矢を構えた。
「おいおい、俺は話しをしにきたんだが……」
「フンッ! 怪しい奴め、この里へ何用で近づいた?」
「なぁに、この辺りでモンスターが発生するって噂を聞きつけてね」
エルフ達の目つきがいっそうキツくなった。
しまった。怪しまれたか?
「貴様、なぜそれを知っている!」
前にいるエルフは激昂して俺に怒鳴った。
「待って、その人は悪い人じゃないわ! 私が案内したの!」
「お前は……、もしかして、ミーナか?」
「隊長っ! こいつは、お告げの……」
「あぁ、そのようだな」
「お告げ?」
俺にはなんのことかサッパリだ。
「お前達を連行させてもらう。無駄な抵抗はするな。ミーナの命が惜しければな」
「なんだと?」
「ソウっ、話せばみんなわかってくれるからっ。私は大丈夫」
気付けばミーナも他のエルフ達に囲まれており、うかつには手をだせない。しまったな……。
「わかった。言うとおりにしよう。だが、ミーナに手をだしたら……承知しないぞ」
「フンッ、ミーナは我が部族の者だ。むしろ自分の心配をしたらどうだ? 連れて行けっ!」
俺はエルフ達に囲まれ、腕を後ろで縛られた状態で連行されることになってしまうのであった。
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