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第9章 勇者RENの冒険
第214話 悪の巨神 アークネス
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黒い巨大な影は今、完全な人形を形成した。
「我はアークネス。この世の悪を司る神なり!!! 我に歯向かう虫けらどもよ! 神の力、思い知れっ!!!」
怒りの籠もった言葉と同時に振り下ろされる巨大な剣。
「マズイっ! 躱せっ!!!」
ソウの言葉に3人は散開した。
そして、誰もいない広場に落ちたその剣は地震を起こし、空気の衝撃波で木々を薙ぎ倒し、地面に巨大な穴を残す。
躱しはしたが、そのあまりの威力に体が震える。
「なんてヤツだ……。地形が変わっちまった! こんなヤツに勝てるのか?」
オレの中に疑問が浮かび上がる。
だが、この戦いを仕掛けたのはソウなのだ。ソウにはこの世界で洗脳されたオレを救ってくれた恩人だ。そのソウが戦っているのであれば、それはオレの戦いでもある。
アークネスがニュートを攻撃するべく、剣を振り下ろした。ニュートは空を舞い上がるように飛び、その攻撃を回避した。そして、振り下ろされた腕に果敢に攻撃をしかけたのだ。
オレも同時にアークネスの足へ攻撃を仕掛けていく。
だが……
カキィィィィィン!!!!!
鳴るのは金属同士がぶつかり合う甲高い音。オレの刀は奴の鎧に食い込むものの、それ以上進むことは出来なかった。
「なんて硬さだ!!!」
オレが毒づくと同時に、腕のほうからも金属同士がぶつかる音が鳴る。
「ちっ! オレの刃が届かんだとっ!!!」
ニュートもアークネスの鎧の硬さに舌打ちをする。
「三人で囲んで同時に仕掛けるぞっ!!!」
ソウの言葉に従い、三方から攻撃を開始する。
前方は翼もあり空を飛べるニュートが引きつけてくれた。
オレとソウはアークネスの後方から攻撃を重ねていく。が…………
オレはジャンプしてアークネスの胴を横に一閃する。
ギンッッッッ!!!!
だが、一見細くなっている胴すらも斬りつけることは出来ない。
ソウは足元を狙って剣を振り下ろす。その攻撃を躱すこともなく、アークネスは受けとめた。
(ソウの剣でも効かないだと? どうなってやがる!)
アークネスは攻撃されたことにもまるで気にせず、ニュートめがけて剣を振り回す。
「ソウ! 一体どうなってんだ? この鎧は……」
「恐らく魔力によって硬度を高めているんだ。それに見ろ。さっき鎧につけたはずの傷すら消えていく。あの鎧には強い再生能力まで備わっている!」
(なんてこった! ただでさえ、攻撃が通らないのに、再生能力まで備えているだと? 一体どうすれば……)
その時、アークネスがニュートではない他の者に狙いを定め、剣を振った。
「うわああああああっっっ!!! ローファンさん! 助けてっ!!!」
「リサ! 早く逃げましょう!!!」
リサをおいてすたこら走っていくローファン。リサは逃げようとするものの、足を木の根に捕られてしまい転んでしまう。
そこに振り下ろされるアークネスの一撃。
「うおおおおおおおっっっ!!!!!!」
オレは無我夢中だった。転んだリサをすばやく拾い上げ、その体を遠くへ投げた。
後はローファンがなんとかするだろう。だが、オレの目の前にはアークネスの凶刃が迫っていた。
(くっ!!! これまでか……)
目前にまで迫った剣を防ぐことも出来ず、オレの腹を一瞬で両断し、アークネスの剣は地を抉《えぐ》った。
「があああああああっ!!!!」
凄まじい苦しみと痛みが押し寄せ、さらに呼吸まで出来ない。
視界も真っ暗になり、オレは悟った。
(これが……死……)
意識が薄れゆく。
(せっかくソウに呼ばれて恩が返せると思ったんだけどな……。ここまでか……)
オレの最後の意識が途絶えようとしたその寸前、体を包み込む温かな光があった。
「RENッッッ!!! お前はまだ死ぬには早い!!! 戻って来い!!!」
ソウの力強い声が耳に入る。
「RENよっ! 勝ち逃げなど許さん! オレが貴様を倒すその日まで死ぬことなど絶対に許さんぞっ!!!」
ニュートの叫び声に怒りが混じり、オレを鼓舞する。
そして、オレの体は光に包み込まれ、じんわりと温かな真綿にくるまれたような気持ちよさに包まれた。
切断されたはずのオレの下半身が同じ光の中、融合してくる。
(そうか……これがソウのリザレクション)
オレの口からはフッと笑い声が漏れた。
(ソウには助けられっぱなしだな……、だが、今回はオレが彼を助ける番だったはず。ならば起き上がらねば……)
離れたはずの足が地についた。しっかりと地面を踏みしめる感覚が戻ってくる。
やがて光が収まってくると、オレの体はすっかり元通りになっていた。
オレは周りを見渡した。解説者の二人は遠くまで避難できたようだ。
ソウとニュートはオレからアークネスを引き離すべく、少し離れた所で今も戦闘していた。
「待たせたな! 二人共! 行くぞっ! 三人の力を合わせ、アークネスを倒すんだっ!!!」
オレの体に力と魔力が戻ってきた。
体調はウソのように万全となっていた。
オレはリズから譲り受けた刀を握りしめ、アークネスとの戦いに再び身を投じるのであった。
「我はアークネス。この世の悪を司る神なり!!! 我に歯向かう虫けらどもよ! 神の力、思い知れっ!!!」
怒りの籠もった言葉と同時に振り下ろされる巨大な剣。
「マズイっ! 躱せっ!!!」
ソウの言葉に3人は散開した。
そして、誰もいない広場に落ちたその剣は地震を起こし、空気の衝撃波で木々を薙ぎ倒し、地面に巨大な穴を残す。
躱しはしたが、そのあまりの威力に体が震える。
「なんてヤツだ……。地形が変わっちまった! こんなヤツに勝てるのか?」
オレの中に疑問が浮かび上がる。
だが、この戦いを仕掛けたのはソウなのだ。ソウにはこの世界で洗脳されたオレを救ってくれた恩人だ。そのソウが戦っているのであれば、それはオレの戦いでもある。
アークネスがニュートを攻撃するべく、剣を振り下ろした。ニュートは空を舞い上がるように飛び、その攻撃を回避した。そして、振り下ろされた腕に果敢に攻撃をしかけたのだ。
オレも同時にアークネスの足へ攻撃を仕掛けていく。
だが……
カキィィィィィン!!!!!
鳴るのは金属同士がぶつかり合う甲高い音。オレの刀は奴の鎧に食い込むものの、それ以上進むことは出来なかった。
「なんて硬さだ!!!」
オレが毒づくと同時に、腕のほうからも金属同士がぶつかる音が鳴る。
「ちっ! オレの刃が届かんだとっ!!!」
ニュートもアークネスの鎧の硬さに舌打ちをする。
「三人で囲んで同時に仕掛けるぞっ!!!」
ソウの言葉に従い、三方から攻撃を開始する。
前方は翼もあり空を飛べるニュートが引きつけてくれた。
オレとソウはアークネスの後方から攻撃を重ねていく。が…………
オレはジャンプしてアークネスの胴を横に一閃する。
ギンッッッッ!!!!
だが、一見細くなっている胴すらも斬りつけることは出来ない。
ソウは足元を狙って剣を振り下ろす。その攻撃を躱すこともなく、アークネスは受けとめた。
(ソウの剣でも効かないだと? どうなってやがる!)
アークネスは攻撃されたことにもまるで気にせず、ニュートめがけて剣を振り回す。
「ソウ! 一体どうなってんだ? この鎧は……」
「恐らく魔力によって硬度を高めているんだ。それに見ろ。さっき鎧につけたはずの傷すら消えていく。あの鎧には強い再生能力まで備わっている!」
(なんてこった! ただでさえ、攻撃が通らないのに、再生能力まで備えているだと? 一体どうすれば……)
その時、アークネスがニュートではない他の者に狙いを定め、剣を振った。
「うわああああああっっっ!!! ローファンさん! 助けてっ!!!」
「リサ! 早く逃げましょう!!!」
リサをおいてすたこら走っていくローファン。リサは逃げようとするものの、足を木の根に捕られてしまい転んでしまう。
そこに振り下ろされるアークネスの一撃。
「うおおおおおおおっっっ!!!!!!」
オレは無我夢中だった。転んだリサをすばやく拾い上げ、その体を遠くへ投げた。
後はローファンがなんとかするだろう。だが、オレの目の前にはアークネスの凶刃が迫っていた。
(くっ!!! これまでか……)
目前にまで迫った剣を防ぐことも出来ず、オレの腹を一瞬で両断し、アークネスの剣は地を抉《えぐ》った。
「があああああああっ!!!!」
凄まじい苦しみと痛みが押し寄せ、さらに呼吸まで出来ない。
視界も真っ暗になり、オレは悟った。
(これが……死……)
意識が薄れゆく。
(せっかくソウに呼ばれて恩が返せると思ったんだけどな……。ここまでか……)
オレの最後の意識が途絶えようとしたその寸前、体を包み込む温かな光があった。
「RENッッッ!!! お前はまだ死ぬには早い!!! 戻って来い!!!」
ソウの力強い声が耳に入る。
「RENよっ! 勝ち逃げなど許さん! オレが貴様を倒すその日まで死ぬことなど絶対に許さんぞっ!!!」
ニュートの叫び声に怒りが混じり、オレを鼓舞する。
そして、オレの体は光に包み込まれ、じんわりと温かな真綿にくるまれたような気持ちよさに包まれた。
切断されたはずのオレの下半身が同じ光の中、融合してくる。
(そうか……これがソウのリザレクション)
オレの口からはフッと笑い声が漏れた。
(ソウには助けられっぱなしだな……、だが、今回はオレが彼を助ける番だったはず。ならば起き上がらねば……)
離れたはずの足が地についた。しっかりと地面を踏みしめる感覚が戻ってくる。
やがて光が収まってくると、オレの体はすっかり元通りになっていた。
オレは周りを見渡した。解説者の二人は遠くまで避難できたようだ。
ソウとニュートはオレからアークネスを引き離すべく、少し離れた所で今も戦闘していた。
「待たせたな! 二人共! 行くぞっ! 三人の力を合わせ、アークネスを倒すんだっ!!!」
オレの体に力と魔力が戻ってきた。
体調はウソのように万全となっていた。
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