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第一章
10.船出、波止場にて1
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次の日、家族三人とマルチナでそろって朝食を取ると、さっそく港へ向かった。
朝起きた時のソニアは、ドアがノックされ、マルチナの近侍が悪魔のような形相で、ズカズカと家へ入ってくるのではないかとビクビクしてしまった。しかし、朝食の間も、街を歩き出しても、馬の足音もマルチナを呼ぶ険しい声も聞こてこなかった。そうすると少しずつ不安な気持ちはなくなっていった。
ちなみにマルチナは、探されている張本人であるにもかかわらず、少しも不安そうな顔をしていなかった。朝食もたっぷり食べて満足そうだった。
「――出航は九時だって聞いてたけど、ずいぶん早く出るんですね」
マルチナはソニアの手をしっかり握りながら、父さんに尋ねた。
ソニアの胸で揺れている懐中時計は朝の七時を示している。ソニアの家は海沿いに建っているため、出港の日に慌てて家を出る必要はない。しかし父さんは、今日はいつもよりも早く家を出ると決めていた。
「実は、今日から新しい乗組員が加わるんだ。初めての航海だって聞いたから、その人に、好きな食べ物や苦手な食べ物を事前に聞いておこうと思って」
「なるほど。料理番さんらしい考えですね」
父さんの料理は、船乗りさんたちから評判が高い。父さんが体調を崩して厨房に立てなかった一週間で、船乗りさんたちがすっかり痩せた、というのは有名な話だ。
大げさだと思うかもしれないが、この話は、父さんのカバンにいつも入っている一冊の分厚いノートを見れば納得できる。
なんとエリアス父さんは、船乗り全員の食の好みをノートにまとめているのだ!
『朝から晩まで、海っていう大自然を相手にしている船乗りさん全員に、おいしく食べて、元気でいてほしいんだよ』
父さんはそう言って、味付けや材料を変えて、それぞれにあったものを提供する、という驚くべき仕事をしているのだ。
「初めてでも父さんの料理があれば大丈夫だね」
ソニアの言葉に、父さんは「だと良いな」と言ってにっこりと笑った。
港に着くと、巨大な青色の船が停まっていた。クリーム色の帆はまだ畳まれ、朝の冷たい風でゆらゆらと揺れている。
早い方かと思ったが、すでにたくさんの人がおり、みんな忙しなく荷物を運んだり、船と波止場を行ったり来たりしている。箱の中には、この街で作られたレースのクロスがたっぷり入ってるのだろう。細かいレースの刺繍は、国外の富豪たちから金と同じくらい高価で価値があると思われているそうだ。
目が良い父さんは、人混みの中でもすぐに目的の相手をすぐに見つけた。「おっ」とつぶやいて、小走りでその人に近寄っていく。
「やあ、君がリベルトかい?」
父さんに肩を叩かれた紺色の制服に身を包んだ男の人は、すぐにくるっとこちらを向いた。
「はい、リベルトと申します。おはようございます。あなたは……」
「料理番のエリアスだ。よろしく」
父さんとリベルトは、にこやかに握手を交わした。
リベルトはとても若く見えた。制服は体よりも少しだけ大きく、ヒゲもほとんど生えていない。少なくとも二十歳ではなさそうだ。
まじまじと見すぎたのか、リベルトはソニアの方を見て、にこっとほほえんだ。
「エリアスさんのお嬢さんですか?」
「ああ。ソニア、ごあいさつをしなさい」
「あ、ソニアです。はじめまして」
「魔法航海士のリベルトです。よろしくお願いします」
握手をして正面から顔を見たソニアは、リベルトは自分とほとんど年が変わらないような気がした。背は大きいけれど、顔つきがとても幼い。
「魔法航海士ってなんですか?」
突然ソニアの後ろから、マルチナが声を上げた。
リベルトは父さんの方を見て、「お嬢さんがお二人も?」と言った。
「いや、彼女はソニアの友人だよ。見送りに来てくれたんだ。それから、こちらがわたしの妻のソフィアだ」
父さんは母さんの肩を優しく抱いて、リベルトに紹介した。
「ところで、早く来てもらって悪かったね。君の食の好みを聞いておきたかったんだ」
「そうだったんですね。あ、それでは、座ってお話しましょうか」
リベルトは雲みたいに白い手袋をした手をサッと胸の高さまで上げた。そして、「門を開けろ」とつぶやきながら、親指と薬指をこすり合わせた。
マルチナが「あっ」と消えそうな声でつぶやく。
するとソニアたちから少し離れた辺りに、五脚のイスが現れた。マルチナが呼び寄せたイスと違い、ソニアにもなじみがある木だけ出てきたイスだ。しかし足がふつうのイスよりも長く、座るための座面が高いところにあった。
「よろしければどうぞ」
父さんは興味深そうにイスを見つめながら、「ありがとう」と答えた。
丸くなってイスに座ると、ノートを取り出した父さんとリベルトさんはさっそく話し出した。その話を聞いたソニアは、やっぱりリベルトさんはわたしとほとんど年が変わらないかも、と思わずにはいられなかった。
「まず初めに、好物はなにかあるかい?」と父さん。
「船の上ではぜいたく品かもしれませんが、甘いものに目がなくて。特にタルトが大好きで、一人でまるごと食べてしまいます。エッグタルトもこの国に来て、より好きになったんです」
「エッグタルトは、ここらの有名な菓子だからね。菓子の材料も多少積まれているから、デザートは夕食に必ず付くよ」
「本当ですか! うれしいなあ」
リベルトは顔をふわっとほころばせた。その笑顔に思わず見とれると、隣りに座ってる母さんがクスッと笑ってきた。
マルチナといいリベルトさんといい、魔法使いはきれいな人が多いんだもの。誰だって見とれちゃうと思う。
「料理で好きなものは?」
「甘いものが特に好きなので、料理はなんでも食べます!」
「それじゃあ苦手なものはないってことかな?」
「はい。強いて言えば、ものすごく辛いものですね」
「船の上は水が貴重だから、水をたくさん飲む辛いものはあまり提供しないよ。心配ない」
父さんは優しくほほえんで、リベルトさんの答えを書き写した。
「よし、質問はこれくらいだ。リベルトの食の好みがシンプルだから、思っていたよりも早く終わったな。わざわざ時間を取らせてすまなかったね」
「とんでもないです。……むしろ、魔法航海士として初めての航海で、緊張していたので。食事の話できて、少し肩の力が抜けました」
そう話すリベルトは、もう子どもにしか見えなかった。
「あの、リベルトさんって何歳なんですか?」
全員の視線がソニアに集まった。
うわあ、やっちゃった。
突然料理に関係のない質問を、しかも今日あったばかりの子どもにされたにもかかわらず、リベルトは少しもいやな顔をしなかった。
「十七になります」
「十七! わたしと四つしかかわらないんですね」
「船乗りには若い子もいるぞ、ソニア。気が付かなかったか?」
「あ、そういえばそうだね」
そうか。わたしと同い年くらいの人でも、船乗りになれて、故郷を離れて、知らない国に行ってるんだ。
ソニアは首から下げた懐中時計をチラッと見た。この時計ができた国にも、いつか行くのかな、リベルトさんは。いいな、うらやましい。
時計は朝日を照り返してキラキラと光った、まるで一番星のように。
朝起きた時のソニアは、ドアがノックされ、マルチナの近侍が悪魔のような形相で、ズカズカと家へ入ってくるのではないかとビクビクしてしまった。しかし、朝食の間も、街を歩き出しても、馬の足音もマルチナを呼ぶ険しい声も聞こてこなかった。そうすると少しずつ不安な気持ちはなくなっていった。
ちなみにマルチナは、探されている張本人であるにもかかわらず、少しも不安そうな顔をしていなかった。朝食もたっぷり食べて満足そうだった。
「――出航は九時だって聞いてたけど、ずいぶん早く出るんですね」
マルチナはソニアの手をしっかり握りながら、父さんに尋ねた。
ソニアの胸で揺れている懐中時計は朝の七時を示している。ソニアの家は海沿いに建っているため、出港の日に慌てて家を出る必要はない。しかし父さんは、今日はいつもよりも早く家を出ると決めていた。
「実は、今日から新しい乗組員が加わるんだ。初めての航海だって聞いたから、その人に、好きな食べ物や苦手な食べ物を事前に聞いておこうと思って」
「なるほど。料理番さんらしい考えですね」
父さんの料理は、船乗りさんたちから評判が高い。父さんが体調を崩して厨房に立てなかった一週間で、船乗りさんたちがすっかり痩せた、というのは有名な話だ。
大げさだと思うかもしれないが、この話は、父さんのカバンにいつも入っている一冊の分厚いノートを見れば納得できる。
なんとエリアス父さんは、船乗り全員の食の好みをノートにまとめているのだ!
『朝から晩まで、海っていう大自然を相手にしている船乗りさん全員に、おいしく食べて、元気でいてほしいんだよ』
父さんはそう言って、味付けや材料を変えて、それぞれにあったものを提供する、という驚くべき仕事をしているのだ。
「初めてでも父さんの料理があれば大丈夫だね」
ソニアの言葉に、父さんは「だと良いな」と言ってにっこりと笑った。
港に着くと、巨大な青色の船が停まっていた。クリーム色の帆はまだ畳まれ、朝の冷たい風でゆらゆらと揺れている。
早い方かと思ったが、すでにたくさんの人がおり、みんな忙しなく荷物を運んだり、船と波止場を行ったり来たりしている。箱の中には、この街で作られたレースのクロスがたっぷり入ってるのだろう。細かいレースの刺繍は、国外の富豪たちから金と同じくらい高価で価値があると思われているそうだ。
目が良い父さんは、人混みの中でもすぐに目的の相手をすぐに見つけた。「おっ」とつぶやいて、小走りでその人に近寄っていく。
「やあ、君がリベルトかい?」
父さんに肩を叩かれた紺色の制服に身を包んだ男の人は、すぐにくるっとこちらを向いた。
「はい、リベルトと申します。おはようございます。あなたは……」
「料理番のエリアスだ。よろしく」
父さんとリベルトは、にこやかに握手を交わした。
リベルトはとても若く見えた。制服は体よりも少しだけ大きく、ヒゲもほとんど生えていない。少なくとも二十歳ではなさそうだ。
まじまじと見すぎたのか、リベルトはソニアの方を見て、にこっとほほえんだ。
「エリアスさんのお嬢さんですか?」
「ああ。ソニア、ごあいさつをしなさい」
「あ、ソニアです。はじめまして」
「魔法航海士のリベルトです。よろしくお願いします」
握手をして正面から顔を見たソニアは、リベルトは自分とほとんど年が変わらないような気がした。背は大きいけれど、顔つきがとても幼い。
「魔法航海士ってなんですか?」
突然ソニアの後ろから、マルチナが声を上げた。
リベルトは父さんの方を見て、「お嬢さんがお二人も?」と言った。
「いや、彼女はソニアの友人だよ。見送りに来てくれたんだ。それから、こちらがわたしの妻のソフィアだ」
父さんは母さんの肩を優しく抱いて、リベルトに紹介した。
「ところで、早く来てもらって悪かったね。君の食の好みを聞いておきたかったんだ」
「そうだったんですね。あ、それでは、座ってお話しましょうか」
リベルトは雲みたいに白い手袋をした手をサッと胸の高さまで上げた。そして、「門を開けろ」とつぶやきながら、親指と薬指をこすり合わせた。
マルチナが「あっ」と消えそうな声でつぶやく。
するとソニアたちから少し離れた辺りに、五脚のイスが現れた。マルチナが呼び寄せたイスと違い、ソニアにもなじみがある木だけ出てきたイスだ。しかし足がふつうのイスよりも長く、座るための座面が高いところにあった。
「よろしければどうぞ」
父さんは興味深そうにイスを見つめながら、「ありがとう」と答えた。
丸くなってイスに座ると、ノートを取り出した父さんとリベルトさんはさっそく話し出した。その話を聞いたソニアは、やっぱりリベルトさんはわたしとほとんど年が変わらないかも、と思わずにはいられなかった。
「まず初めに、好物はなにかあるかい?」と父さん。
「船の上ではぜいたく品かもしれませんが、甘いものに目がなくて。特にタルトが大好きで、一人でまるごと食べてしまいます。エッグタルトもこの国に来て、より好きになったんです」
「エッグタルトは、ここらの有名な菓子だからね。菓子の材料も多少積まれているから、デザートは夕食に必ず付くよ」
「本当ですか! うれしいなあ」
リベルトは顔をふわっとほころばせた。その笑顔に思わず見とれると、隣りに座ってる母さんがクスッと笑ってきた。
マルチナといいリベルトさんといい、魔法使いはきれいな人が多いんだもの。誰だって見とれちゃうと思う。
「料理で好きなものは?」
「甘いものが特に好きなので、料理はなんでも食べます!」
「それじゃあ苦手なものはないってことかな?」
「はい。強いて言えば、ものすごく辛いものですね」
「船の上は水が貴重だから、水をたくさん飲む辛いものはあまり提供しないよ。心配ない」
父さんは優しくほほえんで、リベルトさんの答えを書き写した。
「よし、質問はこれくらいだ。リベルトの食の好みがシンプルだから、思っていたよりも早く終わったな。わざわざ時間を取らせてすまなかったね」
「とんでもないです。……むしろ、魔法航海士として初めての航海で、緊張していたので。食事の話できて、少し肩の力が抜けました」
そう話すリベルトは、もう子どもにしか見えなかった。
「あの、リベルトさんって何歳なんですか?」
全員の視線がソニアに集まった。
うわあ、やっちゃった。
突然料理に関係のない質問を、しかも今日あったばかりの子どもにされたにもかかわらず、リベルトは少しもいやな顔をしなかった。
「十七になります」
「十七! わたしと四つしかかわらないんですね」
「船乗りには若い子もいるぞ、ソニア。気が付かなかったか?」
「あ、そういえばそうだね」
そうか。わたしと同い年くらいの人でも、船乗りになれて、故郷を離れて、知らない国に行ってるんだ。
ソニアは首から下げた懐中時計をチラッと見た。この時計ができた国にも、いつか行くのかな、リベルトさんは。いいな、うらやましい。
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