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1章 占い異世界生活
9話 アンドロイドな医者
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「ここがそうか」
闇医者がいたのは、廃墟の並ぶ治安の悪い場所だった。
しかし、治安が悪いとは思えない程に気配がしない。
「普通なら、見られてる感じもあるはずなんだが、どういうことだ?」
数年前はそうだったが、どうしてこんなに変わったのか、もしかしたら占い師のおかげなのかと考えたが、それが分かるはずもない。
まずは歯を治す事が先決で、扉を叩くと返事が返って来たが、声が変だったんだ。
「なんだ?反響してるというか、ブレてる感じだな」
返事はあったから扉を開いたんだが、そこには誰も見えなかった。
どうして?っと思った訳だが、声が足元から聞こえアタシは頭を下に向けびっくりだ。
そこには人の姿はなく、丸い玉が転がるだけだった。
「何だこれは?」
「お客様、どのようなご用件ですか?」
「た、玉が喋った!?」
凄く驚き後ろに下がったが、玉はそのままの位置でもう一度聞いて来た。
攻撃の意思はないから、アタシは歯を治してほしいと告げると、家の奥に進む様に言って来てアタシは警戒したよ。
「お、お前は何なんだ」
「ワタクシは、マスターの作った補佐機のジュールです」
「補佐機?」
「はい、治療のお手伝いは他の機体が致しますが、ワタクシは受付を担当しています」
ここは何なんだと思ったが、治療はしてもらえるはずだし、ここしか手がないのも分かっているから、アタシは仕方なく奥に進んだ。
扉の無い部屋に入ると、そこは真っ白な空間で、銀色をした機材や白いイスなどがあったぞ。
「何なんだここは!?」
「ここは治療室ですよ、患者さんですね?」
驚いてるアタシに、奥の扉から現れた者が声を掛けて来て、また警戒したんだ。
そいつも真っ白い服を着て、目は黒い眼鏡で隠していて怪しく、顔も鼻から下を布で隠してるから男か女かも分からない。
「怪し過ぎる、ほんとに治療は出来るんだろうな?」
「ええ、もちろんできますよお嬢さん」
「お、お嬢さんだと!?」
そんな呼ばれ方をしたのは初めてで、ちょっとテレてしまったが、挑発されたと理解して殴ろうと構えたんだ。
しかし、そいつは謝って来て名前を教えて来たぞ。
「エムイチロクゼロ?」
「はい、ちょっと訳ありでして、あなたのお名前を教えてくれますか?」
「治療に必要ないだろう、言いたくない」
「そうですか、仕方ないですね」
闇医者に名前は言えないのは当然で、相手も本名ではないだろうと断ったが、案外抵抗なく了承された。
治療を始める為、白い椅子に座る様に言われ、アタシは警戒しながらも座ったが、椅子は変な音を出しながらゆっくり倒れていったぞ。
「お、おい!平気かこの椅子」
「口の中を見る為、ほんの少し倒しただけです、では【あ~ん】と口を開けてください」
言われるがままに、アタシは口を開けて医者に見せたが、ふむふむと言うだけで何もしてこなかった。
ほんとに平気かと思ったが、ここからが問題で、アタシは医者の腕を掴んで止めたぞ。
「なんだその凶器は!」
「ワタシの手は両手とも義手で、治療は全てこれを変化させて行います、痛くないですから安心してください」
「安心できるか、それで刺されたら痛いだろうが」
医者は痛くないと言ってくるが、指の先が回転してて、いかにも痛そうだ。
もし痛かったら、その時は殴っても良いと言われ、アタシは腕を離して椅子に寝たんだが、指の回転する音がいかにも怖かった。
「し、振動が」
「少し動かないでくださいね~」
「うぅ~」
歯を削っているのか、凄く変わった音がして、アタシは目を瞑って耐えたんだ。
涙も出て来て、怖くて死ぬんじゃないかと、冒険者時代にも味わった事のない恐怖を味わったな。
「はい、終わりましたよ、口をそこの水でゆすいでください」
「あ、ああ」
精魂尽き果てたアタシは、医者に言われるがままに、椅子の横でちょろちょろ出ていた水を口にし、ぶくぶくと口の中を洗って吐き出したんだ。
そのまま倒れてる椅子にもたれ掛かり、アタシは動けなかったぞ。
「お疲れですけど、治療は来週も来てもらいますからね」
「な、何いぃーー!?」
身体を起こして反対したんだが、医者は必要な事だと言って来たんだ。
一度で治せない程に悪かったのかと、ここでやっとアタシは頭を回転させることが出来たぞ。
「分かったぞ、お前治療してないんだろう、痛くなかったのがその証拠だ」
「みんなそう言いますけど、それは麻痺の魔法を掛けているからで、それを使わなかったら痛いです、そっちの方が良かったですか?」
「そ、それは・・・困る」
「そうでしょ、それに治療を数回に分けるのは、状況が変わるかもしれないからなのです、どうしてもイヤなら他に行ってください」
他に行けば、痛いなんてモノではない、それにくらべればここが良いと、アタシは代金を聞いたが、医者は要らないと言って来たぞ。
「そ、そんなわけあるか」
「実はですね、代金は硬貨ではない物を貰っているんです」
いつの間にと思ったが、アタシの疲れは怖かっただけでなく、それも原因だったらしい。
つまり、ここの代金は魔力と言う事だが、それでも理解できなくて反論したんだ。
「どうしてそれが代金になる、それじゃ生活できないだろう」
「普通はそうですけど、ワタシたちには必要ないんです」
「食料を買うにも必要なのにか?その理由も話せないってのか?」
「ええ、申し訳ありませんが」
闇医者の事情を聞くのは、アタシの立場的にも危険だから、仕方なく代金は払わなかったが、治療は次も来なくてはいけないのは面倒だった。
しかも、医者は歯を磨くようにも言ってきて、変わった歯ブラシをくれたぞ。
「何の植物だこれは?」
「カーボンファイバーと言いますけど、ここの植物ではありません」
医者は、歯ブラシが悪いせいで歯をしっかりと磨けてないと、急に興奮しだして言って来た。
そして磨き方もレクチャーされたんだが、その時に使っていた鼻から下の模型が怖かったぞ。
「口を少し閉じると奥が磨きやすいです」
「あ、ああそうなのか」
「はい、出来れば歯磨き粉も欲しいんですけど、ここの生活水が汚れるので使えません」
生活水は、井戸から汲むモノだが、どうして汚れるのかが分からなかった。
医者は相当知識を持っているのか、色々な事を話してきたが、学のないアタシには理解できなかったな。
「そこの水の様に魔石から出せば良いじゃないか」
「それでも、口から出す時は汚れていますから、それが道に吐き出されますし、排水溝に流れたとしても川が汚れます」
「それはそうだろう、他に方法はないんじゃないか?」
「方法はありますよ、この世界には汚れを食べるスライムがいますからね」
なるほどっと、アタシは領主に相談する案件が増えて、また話が通しやすくなったとホッとした。
こいつも、マサヨシとか言う占い師とは別で、特別な存在なのを理解したよ。
「それでは、また来週お越しくださいね」
「ああ・・・もし困ったことがあれば冒険者ギルドを頼ると良い、アタシはレレザと言う」
こうして、アタシは医者に名乗る事にした。
これはお詫びも兼ねているが、後ろ盾が必要な時は必ずあるんだ。
「レレザさん、ありがとうございます」
「こちらこそだエム、必ず来るから治療は頼んだぞ」
長い名だったから省略したが、医者もそこは否定しなかったから、アタシはそう呼ぶことにしたんだ。
その時は気づかなかったが、あれだけの激痛は収まっていて、アタシは絶対力になろうと決めたんだ。
闇医者がいたのは、廃墟の並ぶ治安の悪い場所だった。
しかし、治安が悪いとは思えない程に気配がしない。
「普通なら、見られてる感じもあるはずなんだが、どういうことだ?」
数年前はそうだったが、どうしてこんなに変わったのか、もしかしたら占い師のおかげなのかと考えたが、それが分かるはずもない。
まずは歯を治す事が先決で、扉を叩くと返事が返って来たが、声が変だったんだ。
「なんだ?反響してるというか、ブレてる感じだな」
返事はあったから扉を開いたんだが、そこには誰も見えなかった。
どうして?っと思った訳だが、声が足元から聞こえアタシは頭を下に向けびっくりだ。
そこには人の姿はなく、丸い玉が転がるだけだった。
「何だこれは?」
「お客様、どのようなご用件ですか?」
「た、玉が喋った!?」
凄く驚き後ろに下がったが、玉はそのままの位置でもう一度聞いて来た。
攻撃の意思はないから、アタシは歯を治してほしいと告げると、家の奥に進む様に言って来てアタシは警戒したよ。
「お、お前は何なんだ」
「ワタクシは、マスターの作った補佐機のジュールです」
「補佐機?」
「はい、治療のお手伝いは他の機体が致しますが、ワタクシは受付を担当しています」
ここは何なんだと思ったが、治療はしてもらえるはずだし、ここしか手がないのも分かっているから、アタシは仕方なく奥に進んだ。
扉の無い部屋に入ると、そこは真っ白な空間で、銀色をした機材や白いイスなどがあったぞ。
「何なんだここは!?」
「ここは治療室ですよ、患者さんですね?」
驚いてるアタシに、奥の扉から現れた者が声を掛けて来て、また警戒したんだ。
そいつも真っ白い服を着て、目は黒い眼鏡で隠していて怪しく、顔も鼻から下を布で隠してるから男か女かも分からない。
「怪し過ぎる、ほんとに治療は出来るんだろうな?」
「ええ、もちろんできますよお嬢さん」
「お、お嬢さんだと!?」
そんな呼ばれ方をしたのは初めてで、ちょっとテレてしまったが、挑発されたと理解して殴ろうと構えたんだ。
しかし、そいつは謝って来て名前を教えて来たぞ。
「エムイチロクゼロ?」
「はい、ちょっと訳ありでして、あなたのお名前を教えてくれますか?」
「治療に必要ないだろう、言いたくない」
「そうですか、仕方ないですね」
闇医者に名前は言えないのは当然で、相手も本名ではないだろうと断ったが、案外抵抗なく了承された。
治療を始める為、白い椅子に座る様に言われ、アタシは警戒しながらも座ったが、椅子は変な音を出しながらゆっくり倒れていったぞ。
「お、おい!平気かこの椅子」
「口の中を見る為、ほんの少し倒しただけです、では【あ~ん】と口を開けてください」
言われるがままに、アタシは口を開けて医者に見せたが、ふむふむと言うだけで何もしてこなかった。
ほんとに平気かと思ったが、ここからが問題で、アタシは医者の腕を掴んで止めたぞ。
「なんだその凶器は!」
「ワタシの手は両手とも義手で、治療は全てこれを変化させて行います、痛くないですから安心してください」
「安心できるか、それで刺されたら痛いだろうが」
医者は痛くないと言ってくるが、指の先が回転してて、いかにも痛そうだ。
もし痛かったら、その時は殴っても良いと言われ、アタシは腕を離して椅子に寝たんだが、指の回転する音がいかにも怖かった。
「し、振動が」
「少し動かないでくださいね~」
「うぅ~」
歯を削っているのか、凄く変わった音がして、アタシは目を瞑って耐えたんだ。
涙も出て来て、怖くて死ぬんじゃないかと、冒険者時代にも味わった事のない恐怖を味わったな。
「はい、終わりましたよ、口をそこの水でゆすいでください」
「あ、ああ」
精魂尽き果てたアタシは、医者に言われるがままに、椅子の横でちょろちょろ出ていた水を口にし、ぶくぶくと口の中を洗って吐き出したんだ。
そのまま倒れてる椅子にもたれ掛かり、アタシは動けなかったぞ。
「お疲れですけど、治療は来週も来てもらいますからね」
「な、何いぃーー!?」
身体を起こして反対したんだが、医者は必要な事だと言って来たんだ。
一度で治せない程に悪かったのかと、ここでやっとアタシは頭を回転させることが出来たぞ。
「分かったぞ、お前治療してないんだろう、痛くなかったのがその証拠だ」
「みんなそう言いますけど、それは麻痺の魔法を掛けているからで、それを使わなかったら痛いです、そっちの方が良かったですか?」
「そ、それは・・・困る」
「そうでしょ、それに治療を数回に分けるのは、状況が変わるかもしれないからなのです、どうしてもイヤなら他に行ってください」
他に行けば、痛いなんてモノではない、それにくらべればここが良いと、アタシは代金を聞いたが、医者は要らないと言って来たぞ。
「そ、そんなわけあるか」
「実はですね、代金は硬貨ではない物を貰っているんです」
いつの間にと思ったが、アタシの疲れは怖かっただけでなく、それも原因だったらしい。
つまり、ここの代金は魔力と言う事だが、それでも理解できなくて反論したんだ。
「どうしてそれが代金になる、それじゃ生活できないだろう」
「普通はそうですけど、ワタシたちには必要ないんです」
「食料を買うにも必要なのにか?その理由も話せないってのか?」
「ええ、申し訳ありませんが」
闇医者の事情を聞くのは、アタシの立場的にも危険だから、仕方なく代金は払わなかったが、治療は次も来なくてはいけないのは面倒だった。
しかも、医者は歯を磨くようにも言ってきて、変わった歯ブラシをくれたぞ。
「何の植物だこれは?」
「カーボンファイバーと言いますけど、ここの植物ではありません」
医者は、歯ブラシが悪いせいで歯をしっかりと磨けてないと、急に興奮しだして言って来た。
そして磨き方もレクチャーされたんだが、その時に使っていた鼻から下の模型が怖かったぞ。
「口を少し閉じると奥が磨きやすいです」
「あ、ああそうなのか」
「はい、出来れば歯磨き粉も欲しいんですけど、ここの生活水が汚れるので使えません」
生活水は、井戸から汲むモノだが、どうして汚れるのかが分からなかった。
医者は相当知識を持っているのか、色々な事を話してきたが、学のないアタシには理解できなかったな。
「そこの水の様に魔石から出せば良いじゃないか」
「それでも、口から出す時は汚れていますから、それが道に吐き出されますし、排水溝に流れたとしても川が汚れます」
「それはそうだろう、他に方法はないんじゃないか?」
「方法はありますよ、この世界には汚れを食べるスライムがいますからね」
なるほどっと、アタシは領主に相談する案件が増えて、また話が通しやすくなったとホッとした。
こいつも、マサヨシとか言う占い師とは別で、特別な存在なのを理解したよ。
「それでは、また来週お越しくださいね」
「ああ・・・もし困ったことがあれば冒険者ギルドを頼ると良い、アタシはレレザと言う」
こうして、アタシは医者に名乗る事にした。
これはお詫びも兼ねているが、後ろ盾が必要な時は必ずあるんだ。
「レレザさん、ありがとうございます」
「こちらこそだエム、必ず来るから治療は頼んだぞ」
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