異世界に飛ばされた人見知りの僕は、影が薄かったから趣味に走る事にしました!

まったりー

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2章 幸せ異世界生活

22話 遠征で

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「おいシーマル、これってまずいんじゃリッスか」


遠征が始まり、ダンジョンの中に降りて行く人族の部隊は、マサヨシ殿の占いの中でも、とても危険な選択肢に向かってしまっていた。
オイラたちの部隊は、チージルたちとは違うクランと一緒にダンジョンに入ったリッスが、部隊の中でも後方にいる様に言われたリッス。


「だけど・・・そうリッスね、ちょっと助けるリッスよ、クロス頼むリッス」
「やっとかシマ、行ってくるシマ」
「あまりやり過ぎるなリッスよクロス」


オイラたちは、戻れば愛する家族が待っている、だから無理はしなくても良いんだ。
この遠征も、人族が無理をしているとは言え、探索の内容は成功すると出ていた。


「しかし、戦いが雑だリッス」


冒険者の中でも、ここにいるメンバーはそれなりの強さで、前のオイラたちもそんな感じだった。
マサヨシ殿の占いで出た訓練をしてオイラたちは強くなり、色々学ぶことが出来たから言える事だ。


「相手を囲み、攻撃は最小限にリッス」
「それでいて、最強の一撃を込めるシマよシーマル」
「ああ、クロスもご苦労さん、どうだった?」
「シマシマ、先の匂いは問題なかったシマね」


マサヨシ殿の占い通り、この遠征の最後まで危険な匂いは感じなくて、そこからがオイラたちの力を見せる時だ。
それは、今日もう直ぐ起きるんだが、それが始まればもう立ち止まる事はない。


「人種族の王族まで味方になるリッスから、マサヨシは凄いリッスな」
「シマシマ、戦いは全然ダメシマがねぇ~」
「指導が出来るから凄いリッスよ、料理の時と同じで勉強になったリッス」
「シマシマ、おかげでオラたちの生活が良くなったシマ」


土を掘らない畑もそうだが、元から狩りしかしていなかったオイラたちは、その教えのおかげでとても助かった。
人種族の様に、器用には出来ないオイラたちの為の知識で、占いよりもそっちの方に恩を感じている。


「成功の報告が楽しみだリッスな」
「シマシマ、きっとマサヨシ殿は喜んでくれるシマ」
「そうリッスなミケル」


感謝の気持ちもあるが、遂にボスの部屋の扉が開かれたから、まずはこの戦いに専念しなければいけない。
部屋の中には、巨大な貝がうねうねと舌を動かしていたよ。


「40階のボスで、殻龍と呼ばれてるギャルシェルって奴リッスか」
「人種族は分散したシマよシーマル」
「敵の舌が複数で攻撃してくるリッスからな」


4人から6人のPTで敵を囲み、分散した相手の攻撃を防いでいるが、反撃は魔法と矢だけになってしまいダメージにはなっていない。
殻を破壊できる前衛の攻撃が必要で、敵の攻撃が止むのを待っている状態だが、その前にこちらが限界を迎える。


「マサヨシ殿の占いでは、ここでオイラたちの出番な訳だリッスな」
「行くシマよシーマル」
「ああ、全員行くリッス!」


爪を出し、オイラたちは全方位から突撃を決めた。
人種族たちは、オイラたちの急な行動に動揺していたが、敵の殻が崩れていくのを見て、次の行動に動いていた。


「普通なら見てるだけに終わるリッスが、流石は名のある冒険者と言ったところリッスな」


オイラたちが殻を破壊し、その後直ぐに人種族の総攻撃が入った。
ボスはそれを受けて消滅し、ドロップ品が出現したよ。


「獣人たち、良くやってくれた」
「お世辞は良いリッスから、仕事の範囲外の報酬を貰うリッスよ」
「勿論だ、戻ったら話し合おう」


人種族のリーダーがそう言って来たが、マサヨシ殿の占いでは、その話し合いがなされる事はないと出てる。
ドロップ品を回収し、ダンジョンを戻る事になったが、途中で野営をした時それが起きたんだ。


「食らえ獣人!」
「死ね」


オイラたちのテントに無断で入り込み、寝袋に向かって人種族たちが襲撃をしてきて、オイラたちが寝てるはずの寝袋には剣が突き付けられた。


「へっ!いい気味だぜ」
「ああ、俺たちの報酬を奪おうなんてな」
「シマシマ?報酬は均等だったはずシマ」
「「なっ!?」」


人種族たちが驚いて振り返って来たが、オイラたちはそこから更に移動していて、襲撃して来た人種族の背後から離れなかった。
そいつらは、姿の見えないオイラたちを探してきたが、ミケルと一緒に後ろから蹴り飛ばしてやった。


「まったく、これだから人種族は嫌なんだリッス」
「シマシマ~」
「他のテントにも来てたみたいシマよシーマル」


ミケルが離れたテントから出て来て伝えてきて、人種族が騒ぎを聞きつけて集まって来たぞ。
その中にリーダーの男もいて、そいつが前に出て来てオイラたちに剣を向けて来たぞ。


「何のつもりだリッス?」
「とぼけるな獣人、お前たちが仲間を攻撃したんだろうが!」
「お前バカシマ?」


ミケルでも分かる通り、襲撃してきたのは人種族たちなのは誰でも分かる、なにせオイラたちのテントだけが壊れてしまったんだからな。
それなのに、リーダーの男はオイラたちが悪いと言ってくる。


「オレたちから襲撃したとして、その行為に何の得があるリッス?」
「そ、そんな事は関係ない、お前たちが仲間を攻撃したのは事実だ」
「あいつらが襲撃してきたからリッス、そもそも殺されなかっただけでも感謝してほしいリッスな」
「な、なんだと!?」


本来なら、命が無くなっていてもおかしくない。
しかし、マサヨシ殿の占いで殺さない様に言われていた、だからこそ殺していないわけだ。


「オイラたちが本気を出せばそうなっていたリッス、そうしなかった理由が分かるリッス?」
「り、理由なんてどうだっていい、襲撃したのはお前たちだ」
「言っても分からないリッスか、それならどうすれば良いリッス?」
「簡単な話だ、ここから出ていけ」


最初からそのつもりだったくせにと、ミケルたちは毛を逆立てて怒っているが、占いでそれは最初から分かっていた。
それでもこの遠征に参加したのは、他の理由があり、マサヨシ殿のお願いでもあったからだ。


「報酬はどうなるリッス?」
「そんなモノ払うわけないだろう」
「まぁそうだろうリッスな」


ボスのドロップ品などは、オイラたちには持たせずにいたから、それは何となく分かっていた。
オイラたちは食料などを収納していただけで、それもほとんど無くなっているから、占いが無くても変だと思うだろう。


「この遠征でドロップした品は、お前らが持ってるから、このまま帰れって事リッスか?」
「そうだ、お前たちに分ける道理はない」
「人種族らしい言い分リッスな、分かったリッスよ」


全部こいつらが所持してるからこそ強気でいるわけだが、その選択肢を選んでいるからこそ、オイラたちは最初から他の目的を進めていた。
それだけでも、遠征に参加した意味はあるが、こいつらを許したわけじゃない。


「一つ言わせてもらうリッスよ人種族、40階のボスまで来れたのはオイラたちがいたからリッス、お前たちだけでは戻れないリッスよ」
「獣人らしい負け犬の遠吠えだな」
「何とでも言えば良いリッス、死ぬのはそっちリッス」


こいつらのほとんどは、マサヨシ殿の占いを受けていない。
テントをそのままにして、オイラたちはダンジョンを登って行くが、こいつらの未来はもうない。


「途中で出会ったクランが助けてくれるリッスが、事情を知ってあいつらは奴隷落ちリッス」
「バカだシマ~」
「まったくだシマね」


俺たちの中の数名が索敵をして、モンスターの誘導をしていたから何とかなっていた。
それにも気づかず、オイラたちを追い出したわけで、帰り道で無事なわけがない。


「しかもリッスよ、今までのいきさつは録音済みリッス」
「マサヨシ殿の魔道具すごいシマ~」


ボイスレコーダーと言うらしいが、ギルドに戻ったら提出して終わりだ。
更に言うと、ダンジョンに隠された宝箱の中身も、オイラたちは手に入れたから、それだけでも十分利益になったんだ。
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