ダンジョンマスターのお品書き、スライム産業から始める女神反抗作戦、みんなで一緒にいただきます!

まったりー

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1章 開店

2話 製作

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「それでミント、これから僕はどうすれば良いのかな?」


水晶玉に言われた通り、ミントにどうすればいいか聞くことにしました、だけどミントはまた首を傾げています。


「もしかして、分からないのかな?」

「う~ん、ミント説明苦手、だからこうする」


顔が近いままでミントが困っていました、苦手と言った後、どうしてか僕に口づけをしてきたんだ、僕はどうしてそんな事をって最初は驚いていたけど、ミントから何かが流れ込んで来るのを感じて抵抗はしなかったよ、しばらくそのままでいるとミントが口を離したんだ、キスをしてきた理由が流れ込んできて分かったよ。


「なるほどね、情報を直接僕に渡したって訳だね」

「うん、説明大変、この方が楽・・・いやだった?」


ミントが抱き着いたまま目の前で首を傾げて来ます、僕はちょっと可愛いと思い頭を撫でました。


「いやなんて事はないよ、可愛いミントなら喜んじゃうね」

「そうなの?・・・またする?」


ミントがそう言って目を瞑ってきました、僕は遠慮しますと伝えて頭を撫でるだけにしたよ、ミントはこの行為の事を理解していない感じです、教師として一人の男としてこれ以上は自重します。


「それでさミント、情報を貰って分かったけど、僕はダンジョンを作れば良いんだよね?」

「うん、血の契約をシンジとしたから作ってもらう、イヤなの?」


ミントがまた首を傾げています、そのしぐさは癖なのかと思ってしまうね、きっと知識があまりないんでしょう、見た目15歳位だけど、中身は5歳以下かも知れません。


「そんな事はないよミント、ただいつ契約をしたのかなって思っただけなんだ」


僕はそこで思い返してみます、あいつと会いタンスにしがみついている時、水晶玉を掴んだ時と順番にです、そして思い出しました、あの悪魔に水晶玉を投げたけど戻ってきたあの時です。
本をおでこ当てて血が滲んでいたんだ、そこに水晶が当たったから血の契約をしていたんでしょう、それのおかげで僕はここにいるんです、もし僕があいつの世界に普通に落とされていたらどうなっていたか分かりません。


「ワタシの中にシンジを感じるもん、契約はちゃんとしてる、これは証なの」


心臓になっている玉の位置に手を当てて何だかウットリしています、その姿はかなり可愛く見えてちょっと見とれてしまったよ。


「じゃ、じゃあ早速作ろうかな・・・やり方はっと」


照れ隠しで僕は頭の中の知識を引き出します、まずは北の壁に手を置きダンジョン端末と自分を接続します、そして製作機能を起動させないといけないんです。


「ミントの知識のおかげでどっちが北なのかが分かる、それに機械の使い方もだね」


指紋照合の様に壁の一角に手を置くと、その部分が光だし北の壁全体に広がります、僕の隣でミントが嬉しそうに抱き着いてきたので撫でておきました。
光った壁がグニャグニャと変形し始め、壁の半分から上がとても大きな画面に変わりました、下側は長いテーブルになりその上にはキーボードやマウスなどが浮き上がってきたんだ、壁が変形したので椅子が無いのは仕方ないと諦めながら終わるのを待ちます。
そして変形が終わると画面が起動して映像が映りました、画面には製作できる項目が順番に並んでいて、僕はマウスでスライドさせて確認します。


「階層に通路に部屋、壁などの内装に移動手段にモンスター設置、それと罠に宝箱の項目があるね」

「うん、移動手段は項目があっても中身は階段しかない、本当は転移板や昇降機があるけど、縛りのせいで使えないの、後ね入り口も作らないとダメ、そうしないとポイントが入らない、今のポイントは左下」


ミントが画面に指を差して教えてくれます、既に頭の中の情報で分かっているんだけど、ありがとうってお礼を言ったよ、ミントは嬉しそうだったね。
左下には1時間で手に入るポイント数と持っているポイントが表示されています、それと画面には書かれていないけど、問題もかなりあるんだ。


「問題点と言うか、縛りに入る事が沢山あるね、20㎡の小部屋しか設置出来ないとか、宝箱設置で使う交換アイテムが使えないとか、長距離移動用の移動手段が全部使う事が出来ないとかだね」


昇降機もそれに含まれるけど、問題は転移板です、テレポートという魔法の板版なんだけど、設定したもう一つの転移板に一瞬で移動できる道具です、他にも即死系の罠は使用できないし、ボス専用部屋は使えない仕様になっています。


「そして何より大変なのは、モンスターがスライムしか設置できない事だよ、それに侵入してくる者の命を取ってはいけない事だね」


命を取ると、強制的に復活させないとダメです、その場合ポイントを大量に使うんだ、持ってなかったら僕の命と引き換えなんだよ。
僕はそんな事をしたくない、だけどダンジョンはそう言った物だと情報で分かるんだ、でも人は窮地に追い込まれると神に祈ったりします、きっとそれがあの悪魔の手なんです。
情報を頭から引き出すと、命のやり取りはこの世界では必須だと思わされるんだ、侵入者を追い出しただけだと、何度も侵入してきていつかは制覇されちゃう、しかも頼りのモンスターは世界で弱いとされるスライムです、確実に詰んでます。


「あいつの持ってた水晶なんだからそれ位は当然だけど、僕は外には出れないから逃げる事も出来ない・・・罠はポイントが掛かるし、部屋は小さいのしか設置できない、頼りはモンスターなんだから、ダンジョンポイントを多く手に入れて強いモンスターを設置して撃退するのが定石、情報はこれで間違いないんだよねミント?」


ミントに質問します、答えは僕の頭にもあるので確認の様な物だね、もしかしたら違う方法もあるかもと思ったんだ、でもミントは頷いています、僕はそうだよねと腕を組んで考えます。


「そうすると、侵入者を追い込んだり傷つけない方法を取るしかないかも、それを基準にポイントを稼げばモンスターも倒されない」


ダンジョンを使うという考えを止めます、弱いモンスターでも1時間滞在させるとポイントがその都度貰えます、ここを有効に使うしか生き残る方法はありません、戦ってもスライムじゃ勝てないし、もし勝ててもあいつの思い通りだもんね。


「1体で1P、これはどんなに強くても変わらない、そうだよねミント?」

「うん」


僕の言葉にミントが短く答えます、どんなモンスターでも1体1時間で1Pなら、ポイントの消費が少ないのを沢山作ればいいんだ、僕はミントに頷いて、今持っているポイントを確認です。


「100P・・・ここでも縛りが反映しているのかもね、モンスターならノーマルクラスのブルースライムを1匹分、それを設置したらすぐ無くなるね」


モンスターはノーマルにハード、ユニークにハイエンダとクラスがあります、そして一番上に神と呼ばれる存在のレジェンドがあります、それは普通には進化出来ない存在だと情報で分かりました。


「部屋は小部屋を1つ作ったら無くなるし、階層は500Pも必要だから作れない、幸い1階は製作できるから、ポイントを使わずに何とか作れるかな」


ポイントを使わないで作れる普通の岩通路があります、それを伸ばして行けばダンジョンは広く出来るんです、通路だけのダンジョンになりますけどね。


「っと言っても、モンスターは1体じゃ広くしても意味ないかな、迷路にしてモンスターを倒されないようにする方法もある・・・他にポイントが少なくて済むモンスターはいないかな」


僕はモンスター欄をスライドさせてモンスターを探します、とはいってもスライムはすごく数が少ないです、先ほどの100Pで設置できるブルースライムがノーマルクラスにいて、ハードにビッグスライム、ユニークにスライム騎士がいるだけです。


「これじゃブルースライムを設置するしか・・・あ!?ノーマルクラスの前にミニってのがある」


モンスターの情報画面でもノーマルから始まり、下にスライドさせてて見落としていました、ミニスライムの名称は土スライム(10P)やタネスライム(10P)それと水や風と言った属性のスライムたちです、とても安価なモンスターになっていました。
僕はかなり嬉しいです、何に使うか分からないので、これしかないと画面にモンスターの詳細情報を出します、何が出来るのかちょっとワクワクです。


【タネスライム】
レベル1
HP0.02MP0.01
攻撃力0.01防御力0.01
速度1
特性
核が育つとそこから植物が伸び実をつける。
※注意
実を付けるには栄養が必要です、栄養によって実が変化します。
【育つ物】
悪魔の実

【土スライム】
レベル1
HP0.02MP0.01
攻撃力0.01防御力0.01
速度1
特性
魔素の濃い場所に樹勢。

【風スライム】
レベル1
HP0.02MP0.01
攻撃力0.01防御力0.01
速度1
特性
核が育つとそこから植物が伸び実をつける。

【水スライム】
レベル1
HP0.02MP0.01
攻撃力0.01防御力0.01
速度1
特性
核が育つとそこから植物が伸び実をつける。


「タネスライムはブルースライムの頭が尖ってない丸い球型だね、大きさが10センチのボールくらいかな、対して土スライムは平らな形で直径20センチ、毒を持ってるあっちに似てるかも」


水スライムの形状は、僕が向こうで使ってた加湿器みたいです、てっぺんひょろっとしてて水が噴射するみたいですよ、風スライムはつむじ風の上下逆版です、どうして逆さまになってるんだろうと思いながら詳細が出てないので次に行きます、氷スライムは細かな粒々スライムの形状の中に浮いてます、光は小さな電球みたいだし、電はイカヅチマークそのままだね、闇は光の黒い版と言った感じで暗くて見えません、それぞれ見ていってタネスライムの情報で『もしかして?』と思い、画面を二度見しました。


【タネスライム】
レベル1
HP0.02MP0.01
攻撃力0.01防御力0.01
速度1

特性
核が育つとそこから植物が伸び実をつける。
※注意
実を付けるには栄養が必要です、栄養によって実が変化します。
【育つ物】
悪魔の実


悪魔の実と言う物が育つと書かれています、僕はそれを見てある作戦を思いつきました、試しに土スライムとタネスライムを設置します、ダンジョンを上から見れる横の画面で観察です、ミントは僕のしてる事が分からず首を傾げてますよ。


「シンジ、その子たちすごく弱い、直ぐにやられちゃうよ?」

「分かってるよミント、だけど僕は戦わせる為に設置しようと思ってないんだ、ちょっと試したい事があるんだよ」


首を傾げているミントを撫でて僕は答えます、通路は30mが最初に設置されていました、1セットが幅3mの長さ3m、高さは20mで固定されているんですよ、そこにタネスライム(4匹)と土スライム(4匹)と水スライム(2匹)を設置してみました。
画面には、ぴょんぴょん飛んで移動しててなかなか可愛いスライムたちが映ってます、設置したスライムたちは、ミントの言う通りステータスがとても弱いです、きっと踏まれただけでも死んじゃうかもです、僕自身もどうなのだろうと思うけどそれは後です、入り口を設置して早速開門ですよ。


「ちょっと緊張するね、もしもここで侵入者が入ってきたら、あの小さなスライムたちは一瞬で倒されちゃう、僕の実験もあの悪魔への抵抗も出来ないよ」

「でもシンジ、モンスターは戦う者だよ?」

「そうかもしれないけど、他の使い方だってあるはずだよ、僕はその新しい方法を試しているんだ」


ミントにも分かるように、僕は画面のモンスター詳細の部分を指差します、ミントはその部分を見て首を傾げています、タネスライムは何かの実をつけます、それはミントから貰った情報で大体の形が分かっているんだ、それはある物だと予想しています、向こうの世界でも昔、悪魔の実と呼ばれていた事のある物です。


「なるほど」

「更にはね、土スライムは栄養のある場所で動かないって特性を持っているんだ、水スライムは噴水の様に水を出しながら移動するだけの存在だよ、となるとタネスライムを育てるのに丁度良い環境になると思ったんだ、これは自然の摂理みたいに感じるんだよ」

「なるほど」


ミントが「なるほど」としか答えません、首は傾げていないので分かっていると思いたいです、僕がそんな予想をして画面を見ていると、土スライムがダンジョンの栄養【魔素】の多い場所を探しうろうろし始めます、そして通路の端っこで止まりました、そこにタネスライムがピョンって上に乗っかったんです、水スライムは3m幅の通路の真ん中を行ったり来たりしてます、予定通り水を噴射していますよ。


「よしよし、今の所順調だね」

「すごい!?すごいよシンジ!」


予想が当たった画面を見てミントが僕に抱き着いてきました、頭をヨシヨシと撫でて僕は対応します、でも僕は撫でながらも本題はここからだと思っています。


「ミント、僕はやらないといけないことがあるんだ、あの悪魔のたくらみを阻止したい、絶対に思い通りにはさせてはいけないんだ、何が出来るか分からない、だけど」

「シンジのやりたいことはワタシのしたいこと、ワタシも手伝う」


ミントが僕の話の途中で抱き付きを強めてきました、僕はありがとうって頭を撫でます、あいつの持っていた水晶がミントになったと少し警戒したけど、どうやら考えすぎみたいです。


「出来れば実験が成功するまで入り口は開けたくないんだけど、ポイントを全部使っちゃったから、増えないと困るんだよね」

「うん・・・シンジ、タネスライムが」


ミントが僕に抱き付いたままで画面を指差します、画面を僕も見てガッツポーズを取りましたよ。
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