異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました

まったりー

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6章孤児院増設

96話 土地を買いました。

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近場の食事屋で昼食を食べ、俺たちは今商業ギルドの受付に来ていた。


受付嬢
「そうですねー、そこら辺の土地は廃墟が多いのでお安くなっていますが、その代わり整備が大変ですよ?」


確かに孤児院の周りは空き地では無く、石で出来た家が崩れて放置されている。



あれを撤去するのは大変だろう、普通の方法ならだけどね。



ケイイチ
「ええ、それは平気です、ちょっと宛てがありますから、それより建てる方が大変ですね、その手配もお願いします」

受付嬢
「畏まりました、どのような建物を作りますか?」


俺は子供が増える事と生活をする事、仕事をし勉強をすることを考え、区画で建物を作ることを伝えた。

まあ300人くらいが食・住できる宿泊施設が付いた学校って感じかな。


受付嬢
「こ、これはかなり大掛かりになりますね、少なくとも建てるのに4か月は掛かるかと」



まあそうだね、かなりかかるだろう、だから今のうちに作っておきたかったんだよね。


ケイイチ
「それでもいいのでお願いします」

受付嬢
「それで費用なのですが・・・その」

ケイイチ
「あ、そのことなんですが、これをギルドマスターに渡して貰えますか?」


俺は小さな箱に黒色水晶と手紙を入れて受付嬢に渡した。


ケイイチ
「それが終わってから費用の話をしたいので、出来れば面会の予約もお願いしますね」

受付嬢
「はぁ~、畏まりました、少々お待ちください」


俺たちはしばらく待っているとダンショウがすごい勢いで走ってきて、俺の肩を揺ってきた。


ダンショウ
「ちょっとケイイチ!!あれを何処で手に入れたのさ、詳しく聞きたいから僕の部屋まで来てくれるかなー」


ダンショウさんちょっ、揺らし過ぎですってぇぇ~~


ダンショウ
「来てくれるよねーー」


俺はがくがくしながらも返事をして、部屋に移動した。





ダンショウ
「ゴホン・・・えー、先ほどは取り乱して申し訳ありませんでした」


ケイイチ
「・・・いや、いいよ冒険者ギルドのギルドマスターもすごい顔してたからね」


ダンショウ
「・・・そ、そうかいそれは災難、いや大変だったね、それで話なんだけど」


俺はどこで手に入れたのかを言わずに説明した。


ダンショウ
「なるほど孤児院を大きくねー」

ケイイチ
「ああ、だからこれを売って資金にしたいんだ」


ダンショウ
「・・・二つだ」

ケイイチ
「え」

ダンショウ
「僕にそれを二つくれれば考えるよ」


な、なんというぼったくりだ・・・でもダンショウは目が本気だ。


うーん、何か理由がありそうだね。


ケイイチ
「理由を聞くのが条件でいいならいいよ」

ダンショウ
「やっぱり!まだ持ってるんだね」

ケイイチ
「え?」

ダンショウ
「まだ持っているか試したのさ、まあ本当に2つは必要なんだけどね」


く、せっかくミーネルさんの時のような失敗をしないようにしたのに~まあダンショウなら平気かな、それに本当に必要って言ってるし。



理由はこうだった。

・父親の病気の治療に必要

・ある人に渡す為

という理由だった、父親の病気は体に溜まった毒を治療するのに魔力が必要で、今までは魔石を使用していたそうだ。

しかし現状維持までしか治療ができないらしい、黒色水晶は魔力の塊でそれがあれば時間は掛かるが回復するのだとか。



もう一つの理由が、名前を言えないらしい人が今、厳しい情勢らしく切り札になる物が必要なのだとか・・・ダンショウ自身は何もいらないのだろうか?



それならと、俺は鞄から水晶を6つ出して机に置いた。


ダンショウ
「・・・な、なんでこんなに」

ケイイチ
「話は分かったよ、だから2つは君に譲るよ」

ダンショウ
「あ、ありがとう」


ダンショウが泣きだしてしまった、よほど父親とその人が大切なのかな?


ケイイチ
「それで残りは俺の為に使ってくれないかな?」

ダンショウ
「グズッ・・・どういうごとかな、説明して」

ケイイチ
「うん、まず一つは孤児院の周りの事で使ってくれ」


ダンショウが頷いてくれた。


ケイイチ
「そしてあと二つはここじゃないところで売ってきてくれないかな、あ、俺の名前はださいでだからね」

ダンショウ
「二つもかい!!それは・・・わ、わかった何とかしようじゃないか、残り一つは」

ケイイチ
「残りは君に贈るよ」

ダンショウ
「・・・え?」

ケイイチ
「だってさ、一番大変な君が何も貰えないじゃないか、だからこれは君へのご褒美だよ、貰ってくれるかな?」


ダンショウがキョトンとしている、頭がついてきてないね。

俺はしばらく待つことにした。






ダンショウ
「分かったよ、僕頑張るよ」


良かった貰ってくれるようだ、黒色水晶を出来るだけ外に出さないと値がいつまでも上がったままで出せないもんね。

出せる時に出来るだけ出しておきたい。


ダンショウ
「じゃあ僕からも、これがすべて片付いたら、僕と契りを交わしてください」


ん?契りって・・・サーニャンを見ると驚いた顔をして固まっていた、ミキも同じだね。


ケイイチ
「あの、契りって」

ダンショウ
「ああ、僕の夫になってくれって言ってるんだ」

ケイイチ
「!!」


俺も固まってしまった。


ダンショウ
「ダメかな」

ケイイチ
「・・・ちょっとそれは飛躍しすぎじゃないかな?」

ダンショウ
「そんなことはないさ、商談で君の事は解っているつもりだし、こんな世界で数個しかない貴重な物を貰ったんだよ」



俺は彼女が頑張ってくれればそれでよかったんだけど、贈ったものが高価すぎたようだね。


たしかに俺は作れるけど、今出している水晶はミーネルさんが驚くほど高価な物だもんね。





・・・どうしよう「じゃああげない」なんて言ったら相当怒るだろうなぁー。


ケイイチ
「・・・俺はもうすでに3人の妻がいるけどいいのかい?」

ダンショウ
「もちろんさ、力のある男子はもっと多くの妻を持っているよ、ケイイチだったらまだまだ増えるんじゃないかな」


うわ!!マジかよーかなりの爆弾を落としてきたね。



うぅ~この世界は一夫多妻制だとは聞いたけどさ。






・・・仕方ないもう後戻りはできないし、今後気を付けるしかない。



ケイイチ
「分かったよ、これが終わったら妻に迎えるよ」

ダンショウ
「ほ、ほんとかい!やったー」


めっちゃ飛び跳ねてるよ。


ミキが俺の太ももを抓ってきてむくれているし、サーニャンは何故かうんうん頷いていた。


ダンショウ
「じゃあ孤児院の周りも僕に任せてよ、しっかりやるからさ」


ダンショウと握手をして俺たちは孤児院に戻った。
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