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8章最終層の探索

138話 いつもの日常

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次の日飛空艇の練習を再開した、5日休んだので忘れていないか心配したが、ちゃんと予習をしているらしく順調だった。



孤児院に帰り昼食を食べている時に珍しくミミたちが帰ってきた。


ケイイチ
「ミミおかえり、今日は早かったね」

ミミ
「あ!お兄ちゃん、そうなの今日は人が多くてすぐに完売しちゃったの」


あれから孤児院の子供は50人に増えていてそろそろ部屋が足りなくなりそうなほどだ。


まあ工事を宿泊施設優先に作っているから間に合うけどね、シューミには見つけたら連れて来るように、俺が許可した。

ほとんどが10歳を下回る子供ばかりだが仕事を任せている。

俺が領主になって税を下げたが直ぐには暮らしは楽にならないらしい、支援や配給も書類にあったから少しずつ良くなるだろう。




仕事の割り振りはこうなっている。

孤児院内作業

1、石鹸・シャンプー詰め替え・飲み物入れ替え作業。

4歳以上5歳以下



2、石鹸・シャンプー・化粧水箱詰め

6歳以上8歳以下



3、お菓子詰め合わせの箱詰めとその他の手伝い。

9歳



屋台作業

串焼き・カレー・飲み物
10歳以上


こんな感じだ、なお孤児院の食事はルーが常時子供たちや召喚者を使って作っている。

たまに俺が試作で料理を作るがそれを見たり試食をして作ってしまうほどだ。



4歳を下回る子は少ないしまだ仕事を任せられないので、年長者に仕事と子守りでローテーションを組んでもらっている。

孤児院内作業は5日に1度の納品なので、みんなでやれば遅くても1日ですむ、ただ数は倍になっている。

ダンに言われて増やしたのだ、それ以外の時間を遊びと勉強に当てている。


そして扱う商品が増えた屋台は子供の人数が増えた事と、学生組5人が指揮を出来るようになったので屋台の数を3台に増やし、5グループに分けて日替わりで屋台をやっている、屋台の総指揮はシルキーのシーだ。



串焼きはパン導入から変わらないがパン屋さんが協力的でカレーを屋台で出すと言ったらそれに合うパンを作ると言って張り切っていた。

俺も手伝いナンを作ってみた、コメはあるにはあったのだが精米をしていないらしく、今精米機を商人のタカラさんと魔道具屋の美沙で考案中だ。


パン屋のおじさんが頑張ってくれたのでそのお礼に、酵母菌も教えてあげたら数日後、柔らかいパンが出来上がったと喜んでいたよ。


今度カレーパンを作ってもらおうかな?




もう一つの屋台の新商品、飲み物は俺がDPで出した物だ、日本の入れ物(紙パックやペットボトル)から、こっちにある水瓶に入れ替えてもらう作業を、4歳から5歳の子供にしてもらい、美沙が作った冷蔵庫に入れて冷やし、木のジョッキに注いで売っている。

もちろん水増しはしている、味が濃すぎるのとDP的な売り上げの為だ。


値段
串焼き=鉄貨2枚
カレー=鉄貨3枚
飲み物=鉄貨2枚
パン =鉄貨2枚
ナン =鉄貨3枚

後は孤児院の増設が済んでからと思っている。


増設が終わり、やりたいことの勉強を優先して出来るようにし、15歳になったらここを卒業して、巣立って行ってもらうのが俺の計画だ、まあここで働いてもいいけどね。

ここを出る際、今まで働いたお金を(プラスアルファ)渡す手はずになっている。


もちろんおやつやお小遣い程度なら今も渡しているよ。


ケイイチ
「そんなに人がいたのかい?」

ミミ
「うん、多分遠くからきた冒険者だと思うよ」


ダンジョンのうわさが外にも流れてるのかな?


ケイイチ
「そうなんだね、お疲れ様」


俺はミミを撫でて冒険者ギルドに向かった、服装は普段着だよ。




ギルドに入るといつもは空いている時間なのに人が多かった、俺はいつも通りにフェートさんの受付に行った。


ケイイチ
「こんにちはフェートさん、今日は人が多いですね」

フェート
「こんにちはケイイチさん、そうなんですよ、どうもダンジョン目当てみたいで」


フェートさんの話ではダンジョンの村に冒険者ギルドを建てた際、職員を応募したらしくそれが噂になって、遠くからも冒険者たちが来たそうだ。


フェート
「それでケイイチさん、今日はどうされたのですか?」

ケイイチ
「素材を買い取ってもらおうと思いまして」


俺がそう言うと周りが騒めきだした、前に素材を出したのもこの時間位だから知ってる人が居たのかもしれない、せっかく装備を付けないできたけど・・・これから先どうしようかな。


フェート
「・・・では奥の部屋に行きましょう」


俺が困っていたのを解ってくれたみたいでフェートさんが応接室に案内してくれた。




フェート
「それで、今日はどんなすごい素材ですか」


俺たちが座るとすぐ目をキラキラさせてフェートさんが聞いてきた。


ケイイチ
「えっと1匹ですが、これです」


俺はミスリルリザードと同じボスで次に小さかったミスリルクラブの殻を出した。


フェート
「・・・これって、ミスリルクラブですよね」

ケイイチ
「よく知ってますねフェートさん、そうですミスリルリザードと一緒に出てきたんですよ」


俺が楽しそうに説明するとフェートさんがため息をつきながら呟いた。


フェート
「ほんとにケイイチさんは見かけによらず、すごい方なんですね」



そう言って素材を持って部屋を出て行って、しばらくして袋を持って帰ってきた。


フェート
「では素材の代金の大銀貨5枚と銀貨50枚です」


俺は代金を受け取り速足でギルドを出てダンジョンに転移し、またクリスタルクラブを狩りまくった。





それから6日が何事もなく過ぎ、クリスタルクラブの身もたっぷり手に入ったので、そろそろ探索に進もうとした昼、俺たちが昼食を摂っていると孤児院に2人の女の子が訪ねてきた。
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