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8章最終層の探索
139話 新たな居候
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シューミ
「ケイイチさん、この二人が話があるそうです」
俺はお茶をテーブルに置いて二人を見た、獣人の女の子だ。
一人は身長が140㎝で小さく、髪がピンクで肩位、耳が長く尻尾がこちらからは見えなかったので兎人かな?。
もう一人は耳が尖っていて少し長かった、髪が金色で短髪、身長は140㎝と同じくらいで尻尾が大きくフサフサだ、狐かもしれないと俺は思った。
ケイイチ
「俺に何の用かな、えーと」
おそらく兎人の子
「あ、私は兎人のメルトです」
おそらく狐人の子
「あの、狐人のピリムなのです」
ケイイチ
「それでメルトとピリムは俺に何の用なのかな?」
メルト
「はいです、私たちを弟子にしてくださいです」
ピリム
「あの、よろしくお願いしますなの」
で、弟子って・・・そんなの募集してない。
ケイイチ
「理由を聞いていいかな、何で俺なんだい?」
メルト
「はいです、それはある噂を聞いたからです」
メルトの話では最近この辺りでミスリルの装備を付けた、凄腕の冒険者がいると噂を聞いて来たそうだ。
ケイイチ
「それだけで俺のとこに来たの?」
メルト
「いえ、知り合いのギルド職員の手紙で、ケイイチさんだと知りましたです」
ケイイチ
「そ、それは誰かな」
ピリム
「サミア姉さんなの」
あの子かぁー!!
二人の話では手紙に色々書いてあったそうだ、俺は面倒見が良いとか、頼まれたら断らないとか、女好きとか良いことから悪いことまで色々だ。
メルト
「それで15歳で成人した私とピリムが、サミア姉さんに手紙で相談したら、ここに行って冒険者として弟子にしてもらえって書かれていたです」
弟子にしたって教えることなんてないからなー、かと言って追い帰すのもなー。
・・・となるとこれしかないかな。
ケイイチ
「なるほどね、それで俺が断ったらどうするつもりかな?」
メルト
「え!それは」
二人が顔を見合ってからメルトが答えを言った。
メルト
「成人したので村には帰れませんです、それにここに来るためにお金も使い切ったです、なので冒険者としてここでやっていくしかないと思いますです」
ケイイチ
「うんそうなるね、つまり俺のとこに来て弟子になってもならなくてもさ、やることは同じなのさ」
二人が訳が分からないって顔で見合っている。
ケイイチ
「俺から二人に教えることはないんだ、でも帰るとこもないならここの子たちと同じさ、だから君たちさえよかったらここを拠点に冒険者としてやっていきなさい」
俺がそう言うと二人が笑顔で頷いた、分かってくれたようだ。
ここに来て冒険者として生活するなら武具をプレゼントしないとね。
装備は何にするのか聞いたらまだ決めていないらしく、お金だけ大銅貨50枚を渡そうとしたら断られてしまった。
メルト
「Fランクの依頼なら装備は無くても平気です」
ケイイチ
「でも街の外に出るんだろ、軽めでも武器とか持っておいた方がいい、俺は一緒に行ってあげられないけどさ」
俺がそう言うと二人が下を向いてしまった。
ケイイチ
「それにここに暮らすならもう俺の子供みたいなものさ、父親の俺が忙しいからお金だけ渡すんだ、ダメな父親だろ」
メルト
「でもここに住まわせてもらってお金まで頂いては」
俺は二人の頭を撫でながら言ったよ。
ケイイチ
「新しく入った子供が仕事に行くんだ、親からのプレゼントさ、それに他にもここを拠点にしている冒険者も貰っているよ」
メルト
「うぅ~分かりましたです、有難く使わせていただきますです」
ピリム
「あの、ありがとなの父様」
父様って・・・まあ俺が言ったことか。
シューミに二人を部屋まで案内させて、後の事は任せた。
少し時間が過ぎてしまったが俺たちはダンジョンの探索を開始した。
「ケイイチさん、この二人が話があるそうです」
俺はお茶をテーブルに置いて二人を見た、獣人の女の子だ。
一人は身長が140㎝で小さく、髪がピンクで肩位、耳が長く尻尾がこちらからは見えなかったので兎人かな?。
もう一人は耳が尖っていて少し長かった、髪が金色で短髪、身長は140㎝と同じくらいで尻尾が大きくフサフサだ、狐かもしれないと俺は思った。
ケイイチ
「俺に何の用かな、えーと」
おそらく兎人の子
「あ、私は兎人のメルトです」
おそらく狐人の子
「あの、狐人のピリムなのです」
ケイイチ
「それでメルトとピリムは俺に何の用なのかな?」
メルト
「はいです、私たちを弟子にしてくださいです」
ピリム
「あの、よろしくお願いしますなの」
で、弟子って・・・そんなの募集してない。
ケイイチ
「理由を聞いていいかな、何で俺なんだい?」
メルト
「はいです、それはある噂を聞いたからです」
メルトの話では最近この辺りでミスリルの装備を付けた、凄腕の冒険者がいると噂を聞いて来たそうだ。
ケイイチ
「それだけで俺のとこに来たの?」
メルト
「いえ、知り合いのギルド職員の手紙で、ケイイチさんだと知りましたです」
ケイイチ
「そ、それは誰かな」
ピリム
「サミア姉さんなの」
あの子かぁー!!
二人の話では手紙に色々書いてあったそうだ、俺は面倒見が良いとか、頼まれたら断らないとか、女好きとか良いことから悪いことまで色々だ。
メルト
「それで15歳で成人した私とピリムが、サミア姉さんに手紙で相談したら、ここに行って冒険者として弟子にしてもらえって書かれていたです」
弟子にしたって教えることなんてないからなー、かと言って追い帰すのもなー。
・・・となるとこれしかないかな。
ケイイチ
「なるほどね、それで俺が断ったらどうするつもりかな?」
メルト
「え!それは」
二人が顔を見合ってからメルトが答えを言った。
メルト
「成人したので村には帰れませんです、それにここに来るためにお金も使い切ったです、なので冒険者としてここでやっていくしかないと思いますです」
ケイイチ
「うんそうなるね、つまり俺のとこに来て弟子になってもならなくてもさ、やることは同じなのさ」
二人が訳が分からないって顔で見合っている。
ケイイチ
「俺から二人に教えることはないんだ、でも帰るとこもないならここの子たちと同じさ、だから君たちさえよかったらここを拠点に冒険者としてやっていきなさい」
俺がそう言うと二人が笑顔で頷いた、分かってくれたようだ。
ここに来て冒険者として生活するなら武具をプレゼントしないとね。
装備は何にするのか聞いたらまだ決めていないらしく、お金だけ大銅貨50枚を渡そうとしたら断られてしまった。
メルト
「Fランクの依頼なら装備は無くても平気です」
ケイイチ
「でも街の外に出るんだろ、軽めでも武器とか持っておいた方がいい、俺は一緒に行ってあげられないけどさ」
俺がそう言うと二人が下を向いてしまった。
ケイイチ
「それにここに暮らすならもう俺の子供みたいなものさ、父親の俺が忙しいからお金だけ渡すんだ、ダメな父親だろ」
メルト
「でもここに住まわせてもらってお金まで頂いては」
俺は二人の頭を撫でながら言ったよ。
ケイイチ
「新しく入った子供が仕事に行くんだ、親からのプレゼントさ、それに他にもここを拠点にしている冒険者も貰っているよ」
メルト
「うぅ~分かりましたです、有難く使わせていただきますです」
ピリム
「あの、ありがとなの父様」
父様って・・・まあ俺が言ったことか。
シューミに二人を部屋まで案内させて、後の事は任せた。
少し時間が過ぎてしまったが俺たちはダンジョンの探索を開始した。
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