異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました

まったりー

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8章最終層の探索

140話 本当は7

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ガギィーン、キィーン

とある屋敷で剣がぶつかる音が響いていた。


サイガ
「なかなかやるじゃないか、嬉しいぞ」

騎士団長
「く、何者だ貴様は突然襲って来よって、私が第5騎士団団長クリフと知っての事か」

サイガ
「さあな、俺に勝ったら教えてやるよ」

クリフ
「ほざくなぁーーー『グレイブ』」


俺の足元から石の棘が複数出てきたので俺は後ろに飛んだ。


サイガ
「ふん、そんな物避けられないと思ったのか」


俺が正面を見ると男はさっきまでいた場所から俺の目の前に来ていた。


クリフ
「もらったぁーー」


男が俺の頭目掛けて剣を振り下ろしてきた。

ギィーーン‼︎


サイガ
「惜しかったな」


俺は失った左腕を鋼鉄の義手にしていてその手で受けた、男も驚いているがもう遅い。


サイガ
「『ライトニングスピア』」


俺は騎士団長が我に返る前に剣を男の胸に突き刺した。


サイガ
「これで1つ目か、なかなか楽しめたな」


俺はフードをかぶり夜の闇に消えるようにして走り去った。





テロル
「おや!遅かったですね、苦戦しましたか」


サイガ
「いや苦戦はしていないが楽しめたぞ、次から警備が増えるかもな、ターゲットに近づくのが大変そうだ」

テロル
「そうでしたか、ターゲットの屋敷が警備を増やすとなると次は相当手こづりそうですね、手伝いましょうか?」


サイガ
「ふん、そんなつもりもないくせによく言う、警備が増えたならすべてを倒せばいいだけだ、その方が面白い」

テロル
「それはそれは、頼もしいですね、よろしくお願いしますよ、あと4人ですからね、ところでその義手はどうですか?」

サイガ
「ああ、なかなか使いがってが良いな気に入ったぞ」

テロル
「それは良かった、なんせオリハルコンを散りばめた特別製ですからねー大事に使ってくださいね」


こいつが始末してほしい人物は5名いた、3人は騎士団長、残りはこいつよりも王位に近い王子の二人だ。


サイガ
「解っている、だが王子の二人を暗殺してこの国は平気なのか?」


調べたがこの国は王子が3人王女が一人いる、それぞれに騎士団長が付いているが暗殺対象の3人は二人の王子側についていて、のこり二人はこいつと王女に付いている。

暗殺対象の5人がいなくなるとこの国はほとんど守ることができないと言ってもいいだろう。


テロル
「そうですねー、はっきり言ってまずいです」


テロルが言うには一人はこの国の経済関係を任されていて凄腕らしい、もう一人は国の軍部を同じくらい任されている、要はほとんどこの二人が国を回しているってことだ。

こいつは何もしていないのか?


サイガ
「それでこの国はその後、お前が統治して平気なのか?」

テロル
「だから言っていますまずいと、そんなことはどうでもいいのです、彼女さえ手に入ればいいのです」


こいつ狂ってるのか?こんなことをしてもその女は手に入らないと思うのだが。


テロル
「あの二人さえいなくなれば王位は私の者です、そうすればローディアナ姫は私の者なのです、ふふふふふ」


まあ俺は楽しく戦えればいいのだが、これはここをいつでも立ち去れるようにしておくべきかな・・・せいぜい俺を楽しませてくれよ。


俺はその日から立ち去れるように無限収納庫に必要な物を集めつつ、ターゲットの屋敷にどう潜り込むか考えていた。


サイガ
「なかなかの警備人数だな」


外に立っている見張りが8人、庭を巡回している者が4人見えた、中にはもっといるだろうな、くくく。


まあしばらくは攻めないでいよう、テロルの屋敷にその日は戻った、別に急ぐ必要はないのんびり行こう。

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