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13章奮闘
331話 3人の教育
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ケイイチ
「それではみなさん素振りをしてください」
俺は他のクラスと同じ感じで授業を進め1対1の稽古の時ベルートルが質問してきた。
ベルートル
「ケイイチ先生どうしていきなり模擬戦をするのですか?僕たちは良いですけど他の子たちにはまだ早いですよ」
他のクラスでも疑問を持ちながらも模擬戦をしていた、そこが違うところだね。
ケイイチ
「そうだね、他の子たちにはまだ早いね」
ミーテアル
「じゃあどうしてですの?」
ベルートルの模擬戦相手であるミーテアルが聞いてきた、答えを教えてしまうのはまだ早かったのだがまあ2人ならいいかな。
ケイイチ
「それはね、みんなに疑問を持ってもらう為さ」
ベルートル・ミーテアル
「「???」」
2人が頭を傾げていた。
ケイイチ
「解らないかい、教えられていることだけをしていると予期しないことが起こった時、自分で対策がすぐに取れないんだよ、考える事をしていないからね」
戦闘の事を自分で考えているとその内スキルも覚えるかもしれないとサーニャンが言っていた。
それに上に立つ者がそろっているここでは常に自分で考える事を覚えていてほしい。
ベルートル
「なるほど、常に疑問を持ち自分たちで考えて改善しなさいって事ですか」
ケイイチ
「そうだね、だからこのままじゃ素振りをしてるのと同じなんだ、それに気づいてくれるのを待って一学期が終わっても気付かないようなら教えるよ」
教えてしまうとその先の事がわかってもらえないから出来れば自分たちで発見してほしい、その先にある自分たちで見つけるって達成感を感じてほしいんだよね。
俺も昔初めて分かった時はすごく嬉しかったなぁ。
ミーテアル
「ケイイチ先生はやっぱりすごいのですわ、一つの教えで幾つもの事が詰まっています」
ベルートル
「ほんとですね、憧れます」
二人がキラキラした目で見てきている、これは俺が考えたことじゃないんだよねぇ、俺の剣道の先生で学校の教師だった人がそんな感じで教えていた。
あの人はすごかった、ミーテアルが言っていることそのままをしてくれる人だった、あまりじゃべらない人だったけどね。
ケイイチ
「そうか、あの人と同じことが出来てるんだな俺」
ベルートル
「どうかしましたか?ケイイチ先生」
ケイイチ
「いやそろそろ最後の授業に入ろうかなって思ってたんだ」
俺は模擬戦を止めて最後の授業を始めた、これは二人も苦戦している、出来ているのは康太君だけだ。
ケイイチ
「さすがだね康太君」
康太
「ケイイチさ、いえ先生、当然ですよ僕は3か月前からやってますから次の事をしたいくらいです」
康太君は孤児院でもやっていて竜也君のライバルだ、そして孤児院では今4段階あるステップの2個目の終盤まできているところだ。
康太君はそれをやっているからつまらないのかもしれない、しかし今の第1段階でもまだ康太君がやることはあるんだよ。
康太君は教えていることしか出来ていないんだよ、出来ればその先や応用の為にも自分で考えて進んで行ってほしい。
ケイイチ
「だめだよ康太君、君だけ次にはいけない」
康太
「どうしてですか先生」
ケイイチ
「まだこの段階で君はやり残したことがあるんだ、考えてみて」
康太君が真剣に考えている、うんうん大事なことだよ。
ケイイチ
「次の段階を知ってる君ならきっとわかるよ、頑張って」
康太君にそう言って俺は他の子たちを見て行った、やはりと言うかベルートルとミーテアルが出来始めていた、そして二人で相談しながらよりうまくなろうと改善をしていた。
康太君が考えていることの答え、動かす場所を変えたりより早く移動させることだ、これは康太君うかうかしてられないぞ。
ケイイチ
「それでは今日は終わります復習を忘れないようにね」
授業を終わらせ廊下を歩いているとヴェルたちが待っていた。
ヴェルティナ
「待っていましたわケイイチ」
ケイイチ
「やあヴェルどうしたのこんなところで、明日の事?」
明日は学園の休みの日で孤児院で訓練の約束をしている。
ちなみにグレイブとガンザは卒業して次の人たちが来ることになっている、女性騎士はもう少しだ。
ヴェルティナ
「そうですわ、それとケイトたちも孤児院の訓練ではなくダンジョンに連れて行ってあげたいのですわ」
ケイイチ
「まあいいけど、どうしてかな?」
ネスティ
「ケイイチさんなら解るだろ」
まあね、みんな自分がどれだけ強いか知りたいんだよね、そして限界に挑戦したいと。
ディル
「お願いしますケイイチさん、どうしても試してみたいんです」
ケイイチ
「気持ちは解るけど・・・しょうがないな」
ケイト
「じゃ、じゃあ」
ケイイチ
「ああ、明日来たときは騎士たちと一緒に行こう」
ヘキル
「やったー!?これで上級魔法が撃てる」
バニラ
「ヘキルの魔法は危険で使用禁止だもんね」
ヘキル
「うぅそれを言わないでよ、僕だって抑えて使うって言ってるのに中級すら使わせてくれないんだよ」
みんな嬉しそうに話している、楽しみなんだね。
ヴェルティナ
「ではケイイチ明日はお願いしますわ」
ケイイチ
「ああよろしくね、それと装備は持ってこなくていいからね、こっちで準備するからさ」
ケイトたち
「「「「え!?」」」」
当然だよね、下の階に行くのならケイトたちの革装備では刃がたたないからね、ミスリルを渡すよ。
まあヴェルは既に卒業していて渡したんだけど、まだ受けに来ている、そして新人の騎士たちはグレイブやガンザが指導してくれていたらしく、結構強いと言っていたから最初は様子見で鉄付与装備を貸す予定だ。
俺とサーニャンはヴェルティナたちに手を振って学園の門に向かった。
「それではみなさん素振りをしてください」
俺は他のクラスと同じ感じで授業を進め1対1の稽古の時ベルートルが質問してきた。
ベルートル
「ケイイチ先生どうしていきなり模擬戦をするのですか?僕たちは良いですけど他の子たちにはまだ早いですよ」
他のクラスでも疑問を持ちながらも模擬戦をしていた、そこが違うところだね。
ケイイチ
「そうだね、他の子たちにはまだ早いね」
ミーテアル
「じゃあどうしてですの?」
ベルートルの模擬戦相手であるミーテアルが聞いてきた、答えを教えてしまうのはまだ早かったのだがまあ2人ならいいかな。
ケイイチ
「それはね、みんなに疑問を持ってもらう為さ」
ベルートル・ミーテアル
「「???」」
2人が頭を傾げていた。
ケイイチ
「解らないかい、教えられていることだけをしていると予期しないことが起こった時、自分で対策がすぐに取れないんだよ、考える事をしていないからね」
戦闘の事を自分で考えているとその内スキルも覚えるかもしれないとサーニャンが言っていた。
それに上に立つ者がそろっているここでは常に自分で考える事を覚えていてほしい。
ベルートル
「なるほど、常に疑問を持ち自分たちで考えて改善しなさいって事ですか」
ケイイチ
「そうだね、だからこのままじゃ素振りをしてるのと同じなんだ、それに気づいてくれるのを待って一学期が終わっても気付かないようなら教えるよ」
教えてしまうとその先の事がわかってもらえないから出来れば自分たちで発見してほしい、その先にある自分たちで見つけるって達成感を感じてほしいんだよね。
俺も昔初めて分かった時はすごく嬉しかったなぁ。
ミーテアル
「ケイイチ先生はやっぱりすごいのですわ、一つの教えで幾つもの事が詰まっています」
ベルートル
「ほんとですね、憧れます」
二人がキラキラした目で見てきている、これは俺が考えたことじゃないんだよねぇ、俺の剣道の先生で学校の教師だった人がそんな感じで教えていた。
あの人はすごかった、ミーテアルが言っていることそのままをしてくれる人だった、あまりじゃべらない人だったけどね。
ケイイチ
「そうか、あの人と同じことが出来てるんだな俺」
ベルートル
「どうかしましたか?ケイイチ先生」
ケイイチ
「いやそろそろ最後の授業に入ろうかなって思ってたんだ」
俺は模擬戦を止めて最後の授業を始めた、これは二人も苦戦している、出来ているのは康太君だけだ。
ケイイチ
「さすがだね康太君」
康太
「ケイイチさ、いえ先生、当然ですよ僕は3か月前からやってますから次の事をしたいくらいです」
康太君は孤児院でもやっていて竜也君のライバルだ、そして孤児院では今4段階あるステップの2個目の終盤まできているところだ。
康太君はそれをやっているからつまらないのかもしれない、しかし今の第1段階でもまだ康太君がやることはあるんだよ。
康太君は教えていることしか出来ていないんだよ、出来ればその先や応用の為にも自分で考えて進んで行ってほしい。
ケイイチ
「だめだよ康太君、君だけ次にはいけない」
康太
「どうしてですか先生」
ケイイチ
「まだこの段階で君はやり残したことがあるんだ、考えてみて」
康太君が真剣に考えている、うんうん大事なことだよ。
ケイイチ
「次の段階を知ってる君ならきっとわかるよ、頑張って」
康太君にそう言って俺は他の子たちを見て行った、やはりと言うかベルートルとミーテアルが出来始めていた、そして二人で相談しながらよりうまくなろうと改善をしていた。
康太君が考えていることの答え、動かす場所を変えたりより早く移動させることだ、これは康太君うかうかしてられないぞ。
ケイイチ
「それでは今日は終わります復習を忘れないようにね」
授業を終わらせ廊下を歩いているとヴェルたちが待っていた。
ヴェルティナ
「待っていましたわケイイチ」
ケイイチ
「やあヴェルどうしたのこんなところで、明日の事?」
明日は学園の休みの日で孤児院で訓練の約束をしている。
ちなみにグレイブとガンザは卒業して次の人たちが来ることになっている、女性騎士はもう少しだ。
ヴェルティナ
「そうですわ、それとケイトたちも孤児院の訓練ではなくダンジョンに連れて行ってあげたいのですわ」
ケイイチ
「まあいいけど、どうしてかな?」
ネスティ
「ケイイチさんなら解るだろ」
まあね、みんな自分がどれだけ強いか知りたいんだよね、そして限界に挑戦したいと。
ディル
「お願いしますケイイチさん、どうしても試してみたいんです」
ケイイチ
「気持ちは解るけど・・・しょうがないな」
ケイト
「じゃ、じゃあ」
ケイイチ
「ああ、明日来たときは騎士たちと一緒に行こう」
ヘキル
「やったー!?これで上級魔法が撃てる」
バニラ
「ヘキルの魔法は危険で使用禁止だもんね」
ヘキル
「うぅそれを言わないでよ、僕だって抑えて使うって言ってるのに中級すら使わせてくれないんだよ」
みんな嬉しそうに話している、楽しみなんだね。
ヴェルティナ
「ではケイイチ明日はお願いしますわ」
ケイイチ
「ああよろしくね、それと装備は持ってこなくていいからね、こっちで準備するからさ」
ケイトたち
「「「「え!?」」」」
当然だよね、下の階に行くのならケイトたちの革装備では刃がたたないからね、ミスリルを渡すよ。
まあヴェルは既に卒業していて渡したんだけど、まだ受けに来ている、そして新人の騎士たちはグレイブやガンザが指導してくれていたらしく、結構強いと言っていたから最初は様子見で鉄付与装備を貸す予定だ。
俺とサーニャンはヴェルティナたちに手を振って学園の門に向かった。
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