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13章奮闘
336話 グレイブの指導
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デュレ
「け、ケイイチさんほんとに行かれるのですか」
ケイイチ
「もちろん昼食も食べたし準備は万全だよ」
俺は騎士の教育が出来ていないことをグレイブに話しておくことにした。
学園で行っている魔力操作を教えるためだ、あそこからスタートすれば出来るようになる、遠回りだが確実なのだ。
ケイイチ
「ある程度魔力操作を出来てないと今後困るんだ、今のうちに出来るようになっていてもらいたい、それに」
俺は学園で教えていることをデュレに話した。
デュレ
「そ、それは!」
ケイイチ
「ね!必要でしょ、これから入るかもしれない子たちが全員魔力操作を出来るんだからさ」
すごい勢いで頷いたデュレを見ながら城の応接室に転移した、もちろん事前にローナに連絡して開けてもらった。
ケイイチ
「あれ?ミルーネじゃないか久しぶりだね」
ミルーネ
「お久ぶりですケイイチさん」
俺たちが転移するとサラさんではなくミルーネとその部下ファバルア・アーカル・バサルティアがいて頭を下げて挨拶をしてくれた。
ケイイチ
「元気そうだね、孤児院には来てるみたいだけど会えなくてごめんね」
ミルーネ
「い、いえとんでもないです、でも会えて嬉しいです」
嬉しそうな顔をしたミルーネの案内で騎士の訓練施設に向かった、ヴェルはもちろんローナの所に向かったよ。
ケイイチ
「サラさんは忙しいのかな」
ミルーネ
「そうですねローディアナ様がご妊娠したので、とてもお忙しくしています」
ケイイチ
「そうなんだね、ローナと会う時も最近はイーネたちだったりしてたんだよ、ミルーネの時が無いから心配してたんだけどね」
サラさん以外にも心を許せる侍女さんが出来て俺としては嬉しいのだが、何か気になるんだよね、今もミルーネはドキッとしてたしさ。
ミルーネ
「こ、ここですケイイチさん」
ケイイチ
「地下施設か、どれどれ」
どうやら戦闘訓練施設は城の地下を使っているようだ、周りが学園の訓練場と同じで何か刻まれている。
戦技でかかしに切りかかっていたり木の剣で模擬戦をしている兵士もいる、装備は鉄だね。
ケイイチ
「グレイブはっと」
デュレ
「ケイイチさんあそこですよ」
ケイイチ
「あ!?ほんとだ随分集中して魔力を溜めてるね」
俺がそう言うとデュレとファレラは驚いていた、なに!もしかして解らないの?
デュレ
「さすがですねケイイチさん」
ケイイチ
「いや、これが解るようになれば君たちは卒業だと思うよ、頑張ってね」
二人の頭を撫でて俺はグレイブに近づいた、どうやら魔力操作の応用をやっているようだ。
俺の所を卒業するときは応用の手前、遠距離戦技までしか教えない、自分で頑張って訓練をしているのだろう、さすがだね。
でも他の兵士の教育もしっかりしてほしいね、まあ苦手なのかもだけどさ。
グレイブ
「よし!おおぉー『パワースラッシュ』」
俺がそんなことを考えながら近づいているとグレイブがかかしに切りかかった、鉄の装備を付けたかかしが真っ二つになったけど、う~んちょっと違うかなグレイブ。
ケイイチ
「グレイブ久しぶり」
グレイブ
「おおこれはケイイチ殿、どうしてここに?」
ケイイチ
「いやね今日来た騎士の事で話があるんだ」
俺が後ろにいた4人の騎士の方に親指を立ててみせた。
グレイブ
「な、何か失礼をしたのでしょうか!?」
ケイイチ
「失礼というかね、魔力操作が全然できてないんだよ、ちゃんと指導してる?」
グレイブ
「そ、それは・・・すみません」
グレイブが素直に頭を下げてくれた、ほんと初めの時と全然違うねどうしてなのかな?まあいいけど。
ケイイチ
「頭を上げてよグレイブ、まだ教育をしてからそんなに経ってないんだ出来ないのは当然だと思う、だから教えに来たんだよ」
そう言って俺は訓練の仕方を書いたレポートを渡した。
グレイブ
「こ、これは・・・なるほどこれは解りやすい」
ケイイチ
「いま学園で教えてるからこれくらいできないと今後困るんだよ」
グレイブ
「な、何とそうでしたか!?分かりました今後はこれをもとに指導して行きます」
良かったすぐにわかってくれて、やっぱり知り合いだとわかってくれるのが早くていいね。
ケイイチ
「よろしくね、あとグレイブさっきの応用だけどさ、威力と切れ味どっちを強調したの?」
グレイブ
「え!?そ、それは威力を上げたかったのですが」
応用にも種類があり威力を単純に上げる方法と切れ味を上げる方法、それに速さを上げる方法と色々あるのだ。
ケイイチ
「なるほどね、威力を上げたいならこうだよ」
俺は置いてあった木の剣を持ってかかしに近づき振り下ろし、かかしの頭が粉々に粉砕した、他にも力で押しつぶすことも出来る。
「け、ケイイチさんほんとに行かれるのですか」
ケイイチ
「もちろん昼食も食べたし準備は万全だよ」
俺は騎士の教育が出来ていないことをグレイブに話しておくことにした。
学園で行っている魔力操作を教えるためだ、あそこからスタートすれば出来るようになる、遠回りだが確実なのだ。
ケイイチ
「ある程度魔力操作を出来てないと今後困るんだ、今のうちに出来るようになっていてもらいたい、それに」
俺は学園で教えていることをデュレに話した。
デュレ
「そ、それは!」
ケイイチ
「ね!必要でしょ、これから入るかもしれない子たちが全員魔力操作を出来るんだからさ」
すごい勢いで頷いたデュレを見ながら城の応接室に転移した、もちろん事前にローナに連絡して開けてもらった。
ケイイチ
「あれ?ミルーネじゃないか久しぶりだね」
ミルーネ
「お久ぶりですケイイチさん」
俺たちが転移するとサラさんではなくミルーネとその部下ファバルア・アーカル・バサルティアがいて頭を下げて挨拶をしてくれた。
ケイイチ
「元気そうだね、孤児院には来てるみたいだけど会えなくてごめんね」
ミルーネ
「い、いえとんでもないです、でも会えて嬉しいです」
嬉しそうな顔をしたミルーネの案内で騎士の訓練施設に向かった、ヴェルはもちろんローナの所に向かったよ。
ケイイチ
「サラさんは忙しいのかな」
ミルーネ
「そうですねローディアナ様がご妊娠したので、とてもお忙しくしています」
ケイイチ
「そうなんだね、ローナと会う時も最近はイーネたちだったりしてたんだよ、ミルーネの時が無いから心配してたんだけどね」
サラさん以外にも心を許せる侍女さんが出来て俺としては嬉しいのだが、何か気になるんだよね、今もミルーネはドキッとしてたしさ。
ミルーネ
「こ、ここですケイイチさん」
ケイイチ
「地下施設か、どれどれ」
どうやら戦闘訓練施設は城の地下を使っているようだ、周りが学園の訓練場と同じで何か刻まれている。
戦技でかかしに切りかかっていたり木の剣で模擬戦をしている兵士もいる、装備は鉄だね。
ケイイチ
「グレイブはっと」
デュレ
「ケイイチさんあそこですよ」
ケイイチ
「あ!?ほんとだ随分集中して魔力を溜めてるね」
俺がそう言うとデュレとファレラは驚いていた、なに!もしかして解らないの?
デュレ
「さすがですねケイイチさん」
ケイイチ
「いや、これが解るようになれば君たちは卒業だと思うよ、頑張ってね」
二人の頭を撫でて俺はグレイブに近づいた、どうやら魔力操作の応用をやっているようだ。
俺の所を卒業するときは応用の手前、遠距離戦技までしか教えない、自分で頑張って訓練をしているのだろう、さすがだね。
でも他の兵士の教育もしっかりしてほしいね、まあ苦手なのかもだけどさ。
グレイブ
「よし!おおぉー『パワースラッシュ』」
俺がそんなことを考えながら近づいているとグレイブがかかしに切りかかった、鉄の装備を付けたかかしが真っ二つになったけど、う~んちょっと違うかなグレイブ。
ケイイチ
「グレイブ久しぶり」
グレイブ
「おおこれはケイイチ殿、どうしてここに?」
ケイイチ
「いやね今日来た騎士の事で話があるんだ」
俺が後ろにいた4人の騎士の方に親指を立ててみせた。
グレイブ
「な、何か失礼をしたのでしょうか!?」
ケイイチ
「失礼というかね、魔力操作が全然できてないんだよ、ちゃんと指導してる?」
グレイブ
「そ、それは・・・すみません」
グレイブが素直に頭を下げてくれた、ほんと初めの時と全然違うねどうしてなのかな?まあいいけど。
ケイイチ
「頭を上げてよグレイブ、まだ教育をしてからそんなに経ってないんだ出来ないのは当然だと思う、だから教えに来たんだよ」
そう言って俺は訓練の仕方を書いたレポートを渡した。
グレイブ
「こ、これは・・・なるほどこれは解りやすい」
ケイイチ
「いま学園で教えてるからこれくらいできないと今後困るんだよ」
グレイブ
「な、何とそうでしたか!?分かりました今後はこれをもとに指導して行きます」
良かったすぐにわかってくれて、やっぱり知り合いだとわかってくれるのが早くていいね。
ケイイチ
「よろしくね、あとグレイブさっきの応用だけどさ、威力と切れ味どっちを強調したの?」
グレイブ
「え!?そ、それは威力を上げたかったのですが」
応用にも種類があり威力を単純に上げる方法と切れ味を上げる方法、それに速さを上げる方法と色々あるのだ。
ケイイチ
「なるほどね、威力を上げたいならこうだよ」
俺は置いてあった木の剣を持ってかかしに近づき振り下ろし、かかしの頭が粉々に粉砕した、他にも力で押しつぶすことも出来る。
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