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最終章 終焉
370話 ジェーモンド憂鬱
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ジェーモンド
「いい加減にしてくださいグランファンタ様、もう戦争は始まっているんですよ」
どうもジェーモンド・ポレイプル・ババロイです、今私はこの国の国王様を叱っています。
グランファンタ
「しかしなジェーモンド、ケイイチの報酬を払うと娘がまた外に行ってしまうのだ、これは危機だぞ」
ジェーモンド
「まったくあなたは、姫様の気持ちはすでに決まっているのです、悩んでいてもしょうがないでしょう、今はしっかり戦争の事を考えてください」
戦争が始まって1月が経ちました、迷宮を操作している兵士たちは疲労もなく順調に作戦を執行しているのです、それなのにこの人は。
グランファンタ
「それは解っているが、これだけ暇ではな、ケイイチがすごいのか相手が弱いのか分からんぞ」
ジェーモンド
「はっきり申しまして、ケイイチ殿が優秀なのです、いいですか王様」
私は作戦を説明し、戦争が始まってからの状況を細かく話しました、王様も嫌そうに聞いています、まあ最近毎日のように話しているのでわかりますけど、姫様の事は諦めてもらわないと困るのです。
ジェーモンド
「分かりましたかグランファンタ様」
グランファンタ
「うぅ、わかったそれで今後はどうする」
ジェーモンド
「敵国の兵士が迷宮を越えなければこのままです」
王様が椅子からズレ落ちました、まあそうなりますよね。
グランファンタ
「何だそれは!それでは私のすることなどないでわないか」
ジェーモンド
「そうです、だから困っているのです、いつまでも姫様の事ばかり考えてるから(ブツブツ)」
グランファンタ
「な、何だと!?私の娘を愚弄するかジェーモンド」
ジェーモンド
「違います!私は姫様を非難しているのではありません、グランファンタ様を非難しているのです、しっかりしてください」
グランファンタ
「ぐぅ~わかっておるわ」
ほんとに分かってくれたのでしょうか、まあ姫様の事を考えていない時は本当に優秀な方なので大丈夫だとは思いますが、はぁ~。
ジェーモンド
「ではまた何かありましたらご報告します」
グランファンタ
「ウム、頼むぞジェーモンド」
私は作戦室に向かいました、来ていたのはフォルシオとサドロスだけでした。
まあ時間もまだ早いですからね、それに定時連絡くらいなのでそれほど急ぎではないのですよ。
ほんとに私たちは今戦争をしているのでしょうか?っと思うくらい平和です。
ジェーモンド
「まだ揃っていませんでしたか」
ファルシオ
「はいセミルドとフォートルが来ていません、なぁサドロス」
サドロス
「ええファルシオ、でもフォートルは昨日の会議後から見てないのよねーセミルドは見てないかしら?まだ来ていないけど」
兵士長の二人が話ている、まあまだ時間には早いしもう少ししたら来るでしょう。
私はメイドにお茶を出す様に指示して待ちました。
サドロス
「ん~やっぱり美味しいわねケイイチさんから貰ったお茶」
ファルシオ
「ほんとだなーこの菓子も美味いしな」
私たちがしばらくお茶をして待っていると扉が開きセミルドが入ってきました、ちょっと顔色が悪い気がしますね。
ファルシオ
「どうしたセミルド随分顔色が悪いな」
セミルド
「やはりフォートルは来ていないか、みんな落ち着いて聞いてくれ国宝の古龍魔石が盗まれた」
サドロス
「な!?ほんとなのそれ!」
サドロスの問いかけにセミルドが頷いています。
あんな物を盗んで行ってどうするのでしょう?確かに国宝であるのは間違いないのですがね。
セミルド
「盗んだ者はフォートルです、警備の兵士が先ほど拘束されているところを保護された」
ファルシオ
「何と言う事をしてるんだあいつは、それでフォートルは今どこにいるのですか」
セミルド
「そ、それが行方が分からん」
サドロス
「どうしてよ!今は森の外に出れないのに・・・まさか」
サドロスが何かに気付き他の兵士長も頷いていて私もそう思います。
ファルシオ
「相手側に寝返ったと言う事か、何を考えているんですかあの人は」
サドロス
「まったくよ、こんな勝ち戦を相手側に付くなんて」
ジェーモンド
「もしかしたらあらかじめ準備していたのかもしれませんね」
私の言葉に皆が驚いています、国宝の警備には手練れを揃えています、油断していたとしてもそうそうやられないはずでした、相手が兵士長でなければです。
ファルシオ
「なるほど、今の時期で油断しているところをやられましたか」
サドロス
「悔しいわね、でもあんな物どうして盗んだのかしら?他にも国宝はあったのに」
確かにそうです、古龍魔石は魔力の塊です、それを使うとなると相当に大変なのですけどね。
今回ケイイチ殿が罠に使っている黒色水晶の方が使い勝手がいいのです、まあそれの100倍くらいの魔力が溜まっていますけどねあれには。
なにせ数千年生きた古龍からしか取れなくて世界であれ一個しかありません。
ファルシオ
「どうしますかジェーモンド」
ジェーモンド
「今は動けません、敵兵士が撤退するまで放置するしかないでしょう」
サドロス
「わかったわ、でもケイイチさんにはこのことを知らせていいわよね」
みんなが私を見てきました、普通は伏せてほしいですが、あれを戦争でどう使おうとしているのか、ケイイチ殿の考えを聞きたいですね。
ジェーモンド
「もちろんです、意見を聞きたいですし、今後の対策を話し合いましょう」
サドロス
「よかったわ、反対されたら内緒で教えちゃおうと思っていたの、ふふ」
ファルシオ
「はははは!それは私もですよ、あの者なら信用できるし対策も思いつくでしょうかなね、楽しみですよ」
私たちは戦争の話し合いを簡単に済ませ、ケイイチ殿に連絡をして報告しました。
ホントはグランファンタ様に報告をするものなのですがその時、全然頭にありませんでしたよ。
今頃また姫様の事を考えているのでしょうね、はぁ~。
「いい加減にしてくださいグランファンタ様、もう戦争は始まっているんですよ」
どうもジェーモンド・ポレイプル・ババロイです、今私はこの国の国王様を叱っています。
グランファンタ
「しかしなジェーモンド、ケイイチの報酬を払うと娘がまた外に行ってしまうのだ、これは危機だぞ」
ジェーモンド
「まったくあなたは、姫様の気持ちはすでに決まっているのです、悩んでいてもしょうがないでしょう、今はしっかり戦争の事を考えてください」
戦争が始まって1月が経ちました、迷宮を操作している兵士たちは疲労もなく順調に作戦を執行しているのです、それなのにこの人は。
グランファンタ
「それは解っているが、これだけ暇ではな、ケイイチがすごいのか相手が弱いのか分からんぞ」
ジェーモンド
「はっきり申しまして、ケイイチ殿が優秀なのです、いいですか王様」
私は作戦を説明し、戦争が始まってからの状況を細かく話しました、王様も嫌そうに聞いています、まあ最近毎日のように話しているのでわかりますけど、姫様の事は諦めてもらわないと困るのです。
ジェーモンド
「分かりましたかグランファンタ様」
グランファンタ
「うぅ、わかったそれで今後はどうする」
ジェーモンド
「敵国の兵士が迷宮を越えなければこのままです」
王様が椅子からズレ落ちました、まあそうなりますよね。
グランファンタ
「何だそれは!それでは私のすることなどないでわないか」
ジェーモンド
「そうです、だから困っているのです、いつまでも姫様の事ばかり考えてるから(ブツブツ)」
グランファンタ
「な、何だと!?私の娘を愚弄するかジェーモンド」
ジェーモンド
「違います!私は姫様を非難しているのではありません、グランファンタ様を非難しているのです、しっかりしてください」
グランファンタ
「ぐぅ~わかっておるわ」
ほんとに分かってくれたのでしょうか、まあ姫様の事を考えていない時は本当に優秀な方なので大丈夫だとは思いますが、はぁ~。
ジェーモンド
「ではまた何かありましたらご報告します」
グランファンタ
「ウム、頼むぞジェーモンド」
私は作戦室に向かいました、来ていたのはフォルシオとサドロスだけでした。
まあ時間もまだ早いですからね、それに定時連絡くらいなのでそれほど急ぎではないのですよ。
ほんとに私たちは今戦争をしているのでしょうか?っと思うくらい平和です。
ジェーモンド
「まだ揃っていませんでしたか」
ファルシオ
「はいセミルドとフォートルが来ていません、なぁサドロス」
サドロス
「ええファルシオ、でもフォートルは昨日の会議後から見てないのよねーセミルドは見てないかしら?まだ来ていないけど」
兵士長の二人が話ている、まあまだ時間には早いしもう少ししたら来るでしょう。
私はメイドにお茶を出す様に指示して待ちました。
サドロス
「ん~やっぱり美味しいわねケイイチさんから貰ったお茶」
ファルシオ
「ほんとだなーこの菓子も美味いしな」
私たちがしばらくお茶をして待っていると扉が開きセミルドが入ってきました、ちょっと顔色が悪い気がしますね。
ファルシオ
「どうしたセミルド随分顔色が悪いな」
セミルド
「やはりフォートルは来ていないか、みんな落ち着いて聞いてくれ国宝の古龍魔石が盗まれた」
サドロス
「な!?ほんとなのそれ!」
サドロスの問いかけにセミルドが頷いています。
あんな物を盗んで行ってどうするのでしょう?確かに国宝であるのは間違いないのですがね。
セミルド
「盗んだ者はフォートルです、警備の兵士が先ほど拘束されているところを保護された」
ファルシオ
「何と言う事をしてるんだあいつは、それでフォートルは今どこにいるのですか」
セミルド
「そ、それが行方が分からん」
サドロス
「どうしてよ!今は森の外に出れないのに・・・まさか」
サドロスが何かに気付き他の兵士長も頷いていて私もそう思います。
ファルシオ
「相手側に寝返ったと言う事か、何を考えているんですかあの人は」
サドロス
「まったくよ、こんな勝ち戦を相手側に付くなんて」
ジェーモンド
「もしかしたらあらかじめ準備していたのかもしれませんね」
私の言葉に皆が驚いています、国宝の警備には手練れを揃えています、油断していたとしてもそうそうやられないはずでした、相手が兵士長でなければです。
ファルシオ
「なるほど、今の時期で油断しているところをやられましたか」
サドロス
「悔しいわね、でもあんな物どうして盗んだのかしら?他にも国宝はあったのに」
確かにそうです、古龍魔石は魔力の塊です、それを使うとなると相当に大変なのですけどね。
今回ケイイチ殿が罠に使っている黒色水晶の方が使い勝手がいいのです、まあそれの100倍くらいの魔力が溜まっていますけどねあれには。
なにせ数千年生きた古龍からしか取れなくて世界であれ一個しかありません。
ファルシオ
「どうしますかジェーモンド」
ジェーモンド
「今は動けません、敵兵士が撤退するまで放置するしかないでしょう」
サドロス
「わかったわ、でもケイイチさんにはこのことを知らせていいわよね」
みんなが私を見てきました、普通は伏せてほしいですが、あれを戦争でどう使おうとしているのか、ケイイチ殿の考えを聞きたいですね。
ジェーモンド
「もちろんです、意見を聞きたいですし、今後の対策を話し合いましょう」
サドロス
「よかったわ、反対されたら内緒で教えちゃおうと思っていたの、ふふ」
ファルシオ
「はははは!それは私もですよ、あの者なら信用できるし対策も思いつくでしょうかなね、楽しみですよ」
私たちは戦争の話し合いを簡単に済ませ、ケイイチ殿に連絡をして報告しました。
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