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4章 制覇
70話 異世界でのレベルアップ
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レベルアップが驚異的なのは知っていたけど、アタシはまだ本当の凄さを知りませんでした。
「なるほど、これは隠しておきたいわね」
マダラの護衛をしている斑鳩君が連れて来てくれたここは、なんと異世界というとんでもない場所で、アタシは斑鳩君に言われるがままに冒険者登録をしたわ。
これで街に入る時に身分証となるらしく、これからここに何度も来ることになりそうだわ。
「さて、早速ですけどモンスターを倒しに行きますよアスラさん」
「それは勿論だけど、依頼とか受けなくていいのかしら?」
「こちらでランクを上げる必要は無いからね、目的はレベル上げだけなんだ」
アタシがここに呼ばれた理由という事で、街を出てしばらく歩き遠くに見える冒険者を眺めて実感したわ。
ここは剣と魔法の世界で、命のやり取りが普通なんだと怖くなってきたのよ。
「二人だけで来て平気なの?」
「アスラさん、心配ですか?」
「それはそうよ、だってあれを見たら怖いわ」
アタシの今のレベルは5だし、今見えるゴブリンにも複数で囲まれたら負ける可能性がありました。
ステータスを変更してもその可能性はあって怖かったけど、そうならない為に斑鳩君が守ってくれると言ってくれたんです。
「ダンジョンで言ったら2つ星クラス、そんな奴らに負けるアスラさんではありませんよ」
「自信が無くなって弱気なのは分かってるわ、でも攻撃特化のステータスだと当たらないとダメなのよ」
「ダンジョンでは当てやすいからね、でもそれなら仲間がそう言った動きをすれば良いんだよ」
そう言って着いた先は草も生えない荒野で、広い視界が更に広く感じたわ。
これでアタシの攻撃が当たるのかとても不安になったのだけど、斑鳩君はニコニコして余裕だったわ。
「さて、じゃあ当たる事を教える為に、まずは小さなモンスターを持ってくるよ」
「持ってくるって、そんな簡単に」
「簡単だよアスラさん、まぁ見ててよ」
斑鳩君が地面に手を当てた後、1分もしない間に地震が起きて、目の前の土が盛り上がってきました。
出てきたのはモグラのモンスターで、小さくて可愛いと思ったわ。
「出てきたねモグーラス」
「小さすぎるわ斑鳩君、それに土の中に逃げられたら大変じゃない」
「そうだね、だけどそうさせないのが僕の見せたい事なんだ」
今までのアタシの戦い方は、それぞれ分担していて、最後の攻撃である遠距離攻撃が当たればよいという考え方でした。
8つ星ダンジョンではそれも当たらず、当たっても通用しなければ打つ手がなくなると分かったんです。
「当たらないなら当てるタイミングを作れば良いし、ダメージが通らならないのなら、通すようにするのさ」
斑鳩君はそう言って地面をたたき、その衝撃はモグーラスに伝わって穴から飛び上がってきたわ。
宙に浮いたモグーラスに攻撃を避ける余裕はなく、これが斑鳩君の見せたかった事でした。
「なるほど、これは当てられるわね」
「アスラさん、問題はもう1つあるでしょう」
「ええ、当たっても倒せなければ意味がない」
「そう、極振りしているのなら一撃で倒さないといけない」
その為には威力が必要という事で、レベルを上げにここに来たと言われました。
秘密にしていたこの場所は、使うつもりはなかったそうですけど、マダラにお願いされたと斑鳩君が教えてくれたわ。
「ビーズアニマルのレベル上げでも良かったんだけど、お願いされたからね」
「嬉しいけど・・・でも、そこまでする必要があったの?」
「それなんだけど、ちょっと向こうで問題があってね、急がないといけなくなったんだ」
なんでも、国から招集がかかっているらしく、それはとても悪い事が起きていると嫌そうな顔をした斑鳩君が話してきて、アタシもそれには関係していたわ。
8つ星に行く時、アタシはかなり国に圧力を掛けていて、斑鳩君たちに迷惑が掛かっていたんです。
「ごめんなさい、呪いの力で強引に許可を貰ったのは間違いだったわ」
「いやいや、そっちはどうでも良いんだよ、問題はその先なんだ」
「え!」
「僕たちはね、8つ星9つ星を飛ばして10つ星に挑戦するつもりなんだ」
それはかなり問題で、絶対に許可が下りないとアタシは言い切りましたよ。
それと言うのも、急がないといけない理由があり、それが一番の問題とアタシは内容を聞いて唸ってしまったわ。
「他の国からの圧力ですか、それは国が許しませんね」
「そうなんだよ、世界でも7つ星が踏破されたのはジャーパンが初めてで、次の8つ星の挑戦がされたでしょう、だから他国が焦ってるんだ」
「踏破できなくてもそれは同じで、だからこそ決まる前に進めたいのね」
呼び出しも来ているから、ここで1度きりのチャンスを掴み取る事にしているそうです。
だからこその10つ星挑戦という事で、その為にはアタシの力が欲しいと言ってくれたわ。
「極振りの一撃、それはとても魅力なんだ」
「だからレベルを上げたいのね、良く分かったわ」
「いや、それは1段階目でね、ステータスが上がったら次に進んでほしいんだ」
次というのは装備の数値変更で、さらに次は道具の効果上昇だったわ。
装備の方はいつもやっているし分かったんだけど、道具の方はやった事なくて出来るか分からなかったわ。
「出来るさ、その為のレベル上げだからね」
「それって新たなスキルって事?」
「そういう事だよアスラさん」
本当にすごいというのが伝わってきて、これは競い合うレベルにはいないと感じました。
レベルを上げて、アタシはその後の10つ星挑戦までずっと作業をすることになったけど、斑鳩君はその間、国の責任者と大変な話し合いをしていましたよ。
「なるほど、これは隠しておきたいわね」
マダラの護衛をしている斑鳩君が連れて来てくれたここは、なんと異世界というとんでもない場所で、アタシは斑鳩君に言われるがままに冒険者登録をしたわ。
これで街に入る時に身分証となるらしく、これからここに何度も来ることになりそうだわ。
「さて、早速ですけどモンスターを倒しに行きますよアスラさん」
「それは勿論だけど、依頼とか受けなくていいのかしら?」
「こちらでランクを上げる必要は無いからね、目的はレベル上げだけなんだ」
アタシがここに呼ばれた理由という事で、街を出てしばらく歩き遠くに見える冒険者を眺めて実感したわ。
ここは剣と魔法の世界で、命のやり取りが普通なんだと怖くなってきたのよ。
「二人だけで来て平気なの?」
「アスラさん、心配ですか?」
「それはそうよ、だってあれを見たら怖いわ」
アタシの今のレベルは5だし、今見えるゴブリンにも複数で囲まれたら負ける可能性がありました。
ステータスを変更してもその可能性はあって怖かったけど、そうならない為に斑鳩君が守ってくれると言ってくれたんです。
「ダンジョンで言ったら2つ星クラス、そんな奴らに負けるアスラさんではありませんよ」
「自信が無くなって弱気なのは分かってるわ、でも攻撃特化のステータスだと当たらないとダメなのよ」
「ダンジョンでは当てやすいからね、でもそれなら仲間がそう言った動きをすれば良いんだよ」
そう言って着いた先は草も生えない荒野で、広い視界が更に広く感じたわ。
これでアタシの攻撃が当たるのかとても不安になったのだけど、斑鳩君はニコニコして余裕だったわ。
「さて、じゃあ当たる事を教える為に、まずは小さなモンスターを持ってくるよ」
「持ってくるって、そんな簡単に」
「簡単だよアスラさん、まぁ見ててよ」
斑鳩君が地面に手を当てた後、1分もしない間に地震が起きて、目の前の土が盛り上がってきました。
出てきたのはモグラのモンスターで、小さくて可愛いと思ったわ。
「出てきたねモグーラス」
「小さすぎるわ斑鳩君、それに土の中に逃げられたら大変じゃない」
「そうだね、だけどそうさせないのが僕の見せたい事なんだ」
今までのアタシの戦い方は、それぞれ分担していて、最後の攻撃である遠距離攻撃が当たればよいという考え方でした。
8つ星ダンジョンではそれも当たらず、当たっても通用しなければ打つ手がなくなると分かったんです。
「当たらないなら当てるタイミングを作れば良いし、ダメージが通らならないのなら、通すようにするのさ」
斑鳩君はそう言って地面をたたき、その衝撃はモグーラスに伝わって穴から飛び上がってきたわ。
宙に浮いたモグーラスに攻撃を避ける余裕はなく、これが斑鳩君の見せたかった事でした。
「なるほど、これは当てられるわね」
「アスラさん、問題はもう1つあるでしょう」
「ええ、当たっても倒せなければ意味がない」
「そう、極振りしているのなら一撃で倒さないといけない」
その為には威力が必要という事で、レベルを上げにここに来たと言われました。
秘密にしていたこの場所は、使うつもりはなかったそうですけど、マダラにお願いされたと斑鳩君が教えてくれたわ。
「ビーズアニマルのレベル上げでも良かったんだけど、お願いされたからね」
「嬉しいけど・・・でも、そこまでする必要があったの?」
「それなんだけど、ちょっと向こうで問題があってね、急がないといけなくなったんだ」
なんでも、国から招集がかかっているらしく、それはとても悪い事が起きていると嫌そうな顔をした斑鳩君が話してきて、アタシもそれには関係していたわ。
8つ星に行く時、アタシはかなり国に圧力を掛けていて、斑鳩君たちに迷惑が掛かっていたんです。
「ごめんなさい、呪いの力で強引に許可を貰ったのは間違いだったわ」
「いやいや、そっちはどうでも良いんだよ、問題はその先なんだ」
「え!」
「僕たちはね、8つ星9つ星を飛ばして10つ星に挑戦するつもりなんだ」
それはかなり問題で、絶対に許可が下りないとアタシは言い切りましたよ。
それと言うのも、急がないといけない理由があり、それが一番の問題とアタシは内容を聞いて唸ってしまったわ。
「他の国からの圧力ですか、それは国が許しませんね」
「そうなんだよ、世界でも7つ星が踏破されたのはジャーパンが初めてで、次の8つ星の挑戦がされたでしょう、だから他国が焦ってるんだ」
「踏破できなくてもそれは同じで、だからこそ決まる前に進めたいのね」
呼び出しも来ているから、ここで1度きりのチャンスを掴み取る事にしているそうです。
だからこその10つ星挑戦という事で、その為にはアタシの力が欲しいと言ってくれたわ。
「極振りの一撃、それはとても魅力なんだ」
「だからレベルを上げたいのね、良く分かったわ」
「いや、それは1段階目でね、ステータスが上がったら次に進んでほしいんだ」
次というのは装備の数値変更で、さらに次は道具の効果上昇だったわ。
装備の方はいつもやっているし分かったんだけど、道具の方はやった事なくて出来るか分からなかったわ。
「出来るさ、その為のレベル上げだからね」
「それって新たなスキルって事?」
「そういう事だよアスラさん」
本当にすごいというのが伝わってきて、これは競い合うレベルにはいないと感じました。
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