レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー

文字の大きさ
74 / 82
4章 制覇

74話 10つ星ダンジョン

しおりを挟む
みんなに囲まれて起きた僕は、やってしまったという気持ちよりも、責任は絶対に取る覚悟を再度固めました。


「いつかこうなっていたんだ、だから迷わないよ」


結婚の前というのは抵抗があったけど、その場の気持ちというのもあったし、これからを考えました。
僕たちが挑む予定の10つ星ダンジョンは、最難関と言われるだけあり、モンスターは龍種でした。


「龍といっても、上位はもちろん中位も出てこないから良いけど、問題は6階よりも下で出てくる龍人なんだよね」


5階までは下位龍の4足歩行の普通のドラゴンが相手で、今の戦力でも余裕でした。
6階から下で出る龍人は知性も高く、スキルだけでなく武技まで使う事が分かっていたんです。


「ほとんど人と同じで、油断するとあっという間に命を落とす」


それが怖いからすべての準備をしていて、それは着実に進んでいました。
気持ちの整理も昨晩終わったし、これで何もかも万全になって安心したんだ。


「とはいえ、新たな悩みの種が生まれたんだよね」


僕としては喜ばしい事だけど、探索者としては問題があり、どうしたものかとみんなに視線を向けました。
一度の行為で命を授かる確率は低かったんだけど、なんと全員から新たな生命の気を感じたんだ。


「本人は気づかないだろうし、それに気づいて安静にするのも先だけど、その頃にはダンジョン以外の問題も解決してないとね」


国との話し合いは終わってるけど、あれで引き下がる訳はないと思っていて、10つ星ダンジョンの制覇後に動くと思っていました。
その為の対策も進んでいて、ちょっと急ぐように念話で伝える事にしたんだ。


「まったく、卒業後に行う予定の事がことごとく早くなっているね」


時は金なりというけれど、速足過ぎて困ってしまった。
でもね、子供が出来るのは喜ばしいから、結婚式も早める事を決めたんだ。


「どうせみんなも同じだろうし、どこか静かな所にしたいね」


みんなが起きたらそんな話をしようと思い、朝食をルームサービスで注文し、みんなが起きるのを待ちました。
ルームサービスが来る方が早く、僕がテーブルに並べていたらみんなが起きて朝の挨拶をしたんだ。


「良い匂いね」
「お腹空いた」
「じゃあ、みんなで食べよう、ちょっと相談したいこともあるんだ」


食後のティータイムに結婚式の会場の話をして、場所は僕の管理している田舎になったんだ。
あそこなら邪魔は入らないし、みんなは行った事が無くても賛成してくれた。


「ちょうど良いから商会の人達との顔合わせもしようね」
「そういえば、麻帆子姉さんたちは既に会ってるのよね?」
「そうなんだ、僕たちは卒業してからと思ったけど、予定を早める事になった」


みんなもその理由を理解していて、すごくテレていましたけど、数名は子供を授かった事を感じていた様でお腹を気にしていたよ。
しばらくすれば分かる事なので、僕はダンジョンのお話を始めたよ。


「知性のある龍人」
「うん、だから油断は禁物だよ美穂子」
「それだけ強敵なのね、良いわワクワクしてきた」
「望むところでござるな」


みんなやる気が出てきた様で、お茶を飲み干して笑顔があふれました。
僕たち以外に一緒に行くメンバーは、白樺先生と笹森先生以外には希望の光だけで、他は流石に無理と最後に説明したよ。


「そうね、さすがに学生は無理よね」
「だな、レベルが上がっているとはいえ、さすがに無理だわ」
「でも、それだと後方支援が薄くなる」
「砂沙美さんの言うとおりやな、そこんとこはどうするん?」


要も気にしている支援だけど、そこはビーズアニマルとリンリにお願いした。
唯一体ひとつで魔法が使える彼女が後方で支援魔法を使い、その護衛は希望の光が担当しビーズアニマルには補佐をお願いした。


「分かったわフミヤお兄ちゃん」
「お願いねリンリ、今回少人数だからとても危険だけど、僕たちなら絶対に攻略できるよ」
「そうよね、気持ちは一つだもんね」


愛の力と言いたいリンリは、赤くなって僕に抱き着いて来て、今までのスキンシップとは違う温かさを感じました。
美穂子たちも抱き着いて来て話が途切れたので、愛の結晶の為にも生きて帰ろうと伝えたんだ。


「結晶って?」
「砂沙美は気づいてなかったんだね、美穂子の気を探ってみると良いよ」
「気が二つになってる?」
「美穂子だけじゃなく、全員そうなってるよ」


気づいている美穂子とミクル以外は驚き、とても喜んでくれた。
身体を大事にしないといけないから、訓練はほどほどにするように伝え、それでも10つ星は攻略すると約束したんだ。


「ちょっと文哉、さっきの話と違うじゃない、凄く困難なんでしょう」
「そうだけど、戦い方は色々あるんだよ」
「それは頼もしいけど、無理はダメよ」


自分を犠牲にする戦い方を止められ、やっぱり美穂子は騙せないと反省しました。
命を使わなくても、その手前まで使って守ろうと思っていたけど、それを使えなくなったので、違う方法を考える事にしました。


「そうすると、やっぱり増援は欲しいよね」
「文哉、そうは言っても」
「分かってるよ美穂子、僕にちょっと当てがあるから、新たな戦闘部隊は任せて」


実験はまだしてないけど、いつか作れると思っていたからその成果を見る事にしました。
ビーズを使った着ぐるみを作り、それを着込んで戦う方法を考えていて、口の堅いメンバーを決める事にして、その日はみんなで仲良く飛行機に乗って帰還したんだ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

地上最強ヤンキーの転生先は底辺魔力の下級貴族だった件

フランジュ
ファンタジー
地区最強のヤンキー・北条慎吾は死後、不思議な力で転生する。 だが転生先は底辺魔力の下級貴族だった!? 体も弱く、魔力も低いアルフィス・ハートルとして生まれ変わった北条慎吾は気合と根性で魔力差をひっくり返し、この世界で最強と言われる"火の王"に挑むため成長を遂げていく。

転生したら実は神の息子だった俺、無自覚のまま世界を救ってハーレム王になっていた件

fuwamofu
ファンタジー
ブラック企業で過労死した平凡サラリーマン・榊悠斗は、気づけば剣と魔法の異世界へ転生していた。 チート能力もない地味な村人として静かに暮らすはずだった……が、なぜか魔物が逃げ出し、勇者が跪き、王女がプロポーズ!? 実は神の息子で、世界最強の存在だったが、その力に本人だけが気づいていない。 「無自覚最強」な悠斗が巻き起こす勘違い系異世界英雄譚、ここに開幕!

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

異世界転生したおっさんが普通に生きる

カジキカジキ
ファンタジー
 第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位 応援頂きありがとうございました!  異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界  主人公のゴウは異世界転生した元冒険者  引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。  知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?

鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった

仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。

神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由

瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。 神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

処理中です...