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4章 制覇
77話 秘密兵器は呪い装備
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みんなのテストを終えた僕は、補佐をする子リスたちのパワーアップの為、ビーズを預けたアスラと工房に入りました。
「アスラ、進んでるかい?」
「マダラ~助けてぇ~」
「あらら、やっぱり大変だったかな?」
「大変なんてモノじゃないわよぉ~」
作業台の前で前のめりに倒れているアスラは、目にクマが出来て今にも倒れそうな感じで、それでも作業を続けてくれていたんだ。
というのも、子リスに組む前のビーズ1つ1つのパラメーターを変えてもらっていたからで、数値を付与したビーズだけとはいえ数が半端なかったんだ。
「いつ終わるのよ~」
「ごめんねアスラ、ビーズに閉じ込めた異世界の人間の能力は平均だから、どうしても変えてほしいんだ」
「それは分かってるけど、1体作るのに100個は多過ぎよぉ~」
「肩に乗れる大きさだからその数なんだ、本来は1万個だよ」
ビーズスーツ【ゴリラ】にも異世界の悪人が入っていて、そちらはステータスを変えずにいて、今後は変えてもらう予定でした。
アスラはそれを聞いて青い顔をしてきたけど、それだけの戦力が欲しいと僕は思っていたんだ。
「そんなにいらないわよぉ~」
「まぁ他のビーズに必中スキルとかを入れてるけどさ、相手はドラゴンなんだよ」
「当たっても倒せなければ意味がないって事は分かるけど、子リスが撃つ銃も特殊なんでしょう?」
子リスが背負う小銃は【龍撃砲】と名付けたほどに龍に通用する性能を持っていて、みんなが武器を変えなくても済むためのモノでした。
そして、子リスをそこまで強くする理由は、万が一みんなに危険が及んだ時、身代わりになってもらう為でもあったんだ。
「倒すだけじゃダメなんだ、今回は調べに行ってる時間が無いからね」
「そうかもしれないけど、これで倒せない相手なんているのかしら?」
「まぁいないね」
やり過ぎじゃない!とアスラに強くツッコまれてしまい、僕がそれだけみんなが傷つくのがイヤなのを知ってもらった。
探索者としてそれではダメかもしれないけど、夢の中の様に一人になるのはイヤだったんだ。
「それなら、10つ星なんて言わず、攻略した7つ星で終わりにしなさいよ、それだって世界最強よ」
「それがねアスラ、そういう訳にもいかないんだよ」
「何よ、まさかみんなの夢か目標とか言わないわよね」
「違うんだ、確証はないけど、可能性はあると思ってる事で、世界の危機でもあるんだよ」
異世界のダンジョンでは、モンスターがダンジョンから溢れて暴走する現象があり、それはスタンピードだったんだよ。
こちらでは500年間起きていないし、きっと起きないとは思っていたけど、アスラが挑んだ8つ星のモンスターを見て可能性があると話したんだ。
「どういう事?」
「あのモンスターたちは知性を持ち作戦を立ててきた」
「つまり、もっと上のモンスターは攻める準備をしているっていうの?」
「うん、その為の秘密兵器が呪いで能力が上がったビーズアニマルだと僕は思ってるんだ」
人が強くなり戦う事も作戦の内だけど、強さと数を考えると確実に足りないと僕は思っていて、その為の自立兵器がビーズアニマルたちだった。
ビーズアニマルを作った頃からそれは考えていて、8つ星のモンスターを見て早めなければ間に合わないと感じ、アスラにお願いしたんだ。
「そうだったのね、でも考え過ぎよ、だって星の少ないダンジョンでは出てきてないわ」
「誰もがそう思うよね、でもそれにも理由があって、星の少ないダンジョンでは中でモンスターたちの争いが起きているんだ」
「そんなはずないわ、だって同じ種族なのよ」
「同じ種族でも、数が増えたら争う可能性はあるよ」
それが縄張りと言うモノで、知能が低いとダンジョンの中で争って終わっていると説明した。
空想の話とアスラは言ってきたので、僕はここで確証を得た出来事を話すことにした。
「7つ星を制覇した時なんだけどね、地下6階から出現したスピッドタウロスに追われてるケンタウロスがいたんだよ」
「追われていたように見えただけよ、遊んでいたのかもしれないわ」
「いいや、ビーズアニマルが確認してるけど、ケンタウロスはスピッドタウロスに倒されてるんだ」
モンスターがモンスターを倒すのは確認されてなくて、それは世界初とアスラは驚いてきた。
でも、それだけではまだ確証としては薄いけど、その時の僕には十分だったんだ。
「更にアスラたちが挑んだ8つ星で、今までなかった連携するモンスターを見た」
「なるほどね、星がもっと高いモンスターならダンジョンの外に視野を置く可能性があるという事ね」
「そうなんだ、出てこない理由は分からないけど、相当数いると思った方が良い」
500年間暮らしているモンスターがどこまで増えているのか、僕には想像が出来なかったけど、人の暮らしは100年あれば劇的に変わる事を知っているし、モンスターが同じと考えれば脅威でしかありません。
だから今回の探索は一種のモンスターを相手にするのではなく、一つの世界を相手にするという意気込みでいたんだ。
「そう、そこまでの覚悟をしているのねマダラ」
「うん、話し合いで解決できるかもしれないって気持ちもあるけど、最悪を想定しているんだ」
「最悪か・・・確かにそれは厳しいわね」
納得してくれたアスラは、作業に戻ってくれて僕もそれを見ながら自分の作業に入りました。
子リスを完成させ、背中に龍撃砲を取り付けていき、僕の秘密兵器が完成していったんだ。
「これを使うのがこんなに早く来るとはね」
「10つ星ダンジョン、念願よねマダラ」
「そうだね、探索者にとって夢だよね」
本来ここまで来るのはかなり先のはずでしたが、ここまで早いと不安しかなく、他に対策はないかと考えてしまった。
自分の出来る事はすべてやったつもりだから、もう思い残すことはないと口に出したんだよ。
「ちょっとマダラ、それって死亡フラグよ」
「そんなことないよ、やり切っただけだよ」
「そうかしら?弱音を吐いているように見えるわよ」
それはいけないと、僕は気合を入れ直して考えていた対策をもう一度見直すことにしました。
繰り返し考え直すのは良いことで、それでも問題ないと思えたから不安が無くなったんだ。
「アスラ、進んでるかい?」
「マダラ~助けてぇ~」
「あらら、やっぱり大変だったかな?」
「大変なんてモノじゃないわよぉ~」
作業台の前で前のめりに倒れているアスラは、目にクマが出来て今にも倒れそうな感じで、それでも作業を続けてくれていたんだ。
というのも、子リスに組む前のビーズ1つ1つのパラメーターを変えてもらっていたからで、数値を付与したビーズだけとはいえ数が半端なかったんだ。
「いつ終わるのよ~」
「ごめんねアスラ、ビーズに閉じ込めた異世界の人間の能力は平均だから、どうしても変えてほしいんだ」
「それは分かってるけど、1体作るのに100個は多過ぎよぉ~」
「肩に乗れる大きさだからその数なんだ、本来は1万個だよ」
ビーズスーツ【ゴリラ】にも異世界の悪人が入っていて、そちらはステータスを変えずにいて、今後は変えてもらう予定でした。
アスラはそれを聞いて青い顔をしてきたけど、それだけの戦力が欲しいと僕は思っていたんだ。
「そんなにいらないわよぉ~」
「まぁ他のビーズに必中スキルとかを入れてるけどさ、相手はドラゴンなんだよ」
「当たっても倒せなければ意味がないって事は分かるけど、子リスが撃つ銃も特殊なんでしょう?」
子リスが背負う小銃は【龍撃砲】と名付けたほどに龍に通用する性能を持っていて、みんなが武器を変えなくても済むためのモノでした。
そして、子リスをそこまで強くする理由は、万が一みんなに危険が及んだ時、身代わりになってもらう為でもあったんだ。
「倒すだけじゃダメなんだ、今回は調べに行ってる時間が無いからね」
「そうかもしれないけど、これで倒せない相手なんているのかしら?」
「まぁいないね」
やり過ぎじゃない!とアスラに強くツッコまれてしまい、僕がそれだけみんなが傷つくのがイヤなのを知ってもらった。
探索者としてそれではダメかもしれないけど、夢の中の様に一人になるのはイヤだったんだ。
「それなら、10つ星なんて言わず、攻略した7つ星で終わりにしなさいよ、それだって世界最強よ」
「それがねアスラ、そういう訳にもいかないんだよ」
「何よ、まさかみんなの夢か目標とか言わないわよね」
「違うんだ、確証はないけど、可能性はあると思ってる事で、世界の危機でもあるんだよ」
異世界のダンジョンでは、モンスターがダンジョンから溢れて暴走する現象があり、それはスタンピードだったんだよ。
こちらでは500年間起きていないし、きっと起きないとは思っていたけど、アスラが挑んだ8つ星のモンスターを見て可能性があると話したんだ。
「どういう事?」
「あのモンスターたちは知性を持ち作戦を立ててきた」
「つまり、もっと上のモンスターは攻める準備をしているっていうの?」
「うん、その為の秘密兵器が呪いで能力が上がったビーズアニマルだと僕は思ってるんだ」
人が強くなり戦う事も作戦の内だけど、強さと数を考えると確実に足りないと僕は思っていて、その為の自立兵器がビーズアニマルたちだった。
ビーズアニマルを作った頃からそれは考えていて、8つ星のモンスターを見て早めなければ間に合わないと感じ、アスラにお願いしたんだ。
「そうだったのね、でも考え過ぎよ、だって星の少ないダンジョンでは出てきてないわ」
「誰もがそう思うよね、でもそれにも理由があって、星の少ないダンジョンでは中でモンスターたちの争いが起きているんだ」
「そんなはずないわ、だって同じ種族なのよ」
「同じ種族でも、数が増えたら争う可能性はあるよ」
それが縄張りと言うモノで、知能が低いとダンジョンの中で争って終わっていると説明した。
空想の話とアスラは言ってきたので、僕はここで確証を得た出来事を話すことにした。
「7つ星を制覇した時なんだけどね、地下6階から出現したスピッドタウロスに追われてるケンタウロスがいたんだよ」
「追われていたように見えただけよ、遊んでいたのかもしれないわ」
「いいや、ビーズアニマルが確認してるけど、ケンタウロスはスピッドタウロスに倒されてるんだ」
モンスターがモンスターを倒すのは確認されてなくて、それは世界初とアスラは驚いてきた。
でも、それだけではまだ確証としては薄いけど、その時の僕には十分だったんだ。
「更にアスラたちが挑んだ8つ星で、今までなかった連携するモンスターを見た」
「なるほどね、星がもっと高いモンスターならダンジョンの外に視野を置く可能性があるという事ね」
「そうなんだ、出てこない理由は分からないけど、相当数いると思った方が良い」
500年間暮らしているモンスターがどこまで増えているのか、僕には想像が出来なかったけど、人の暮らしは100年あれば劇的に変わる事を知っているし、モンスターが同じと考えれば脅威でしかありません。
だから今回の探索は一種のモンスターを相手にするのではなく、一つの世界を相手にするという意気込みでいたんだ。
「そう、そこまでの覚悟をしているのねマダラ」
「うん、話し合いで解決できるかもしれないって気持ちもあるけど、最悪を想定しているんだ」
「最悪か・・・確かにそれは厳しいわね」
納得してくれたアスラは、作業に戻ってくれて僕もそれを見ながら自分の作業に入りました。
子リスを完成させ、背中に龍撃砲を取り付けていき、僕の秘密兵器が完成していったんだ。
「これを使うのがこんなに早く来るとはね」
「10つ星ダンジョン、念願よねマダラ」
「そうだね、探索者にとって夢だよね」
本来ここまで来るのはかなり先のはずでしたが、ここまで早いと不安しかなく、他に対策はないかと考えてしまった。
自分の出来る事はすべてやったつもりだから、もう思い残すことはないと口に出したんだよ。
「ちょっとマダラ、それって死亡フラグよ」
「そんなことないよ、やり切っただけだよ」
「そうかしら?弱音を吐いているように見えるわよ」
それはいけないと、僕は気合を入れ直して考えていた対策をもう一度見直すことにしました。
繰り返し考え直すのは良いことで、それでも問題ないと思えたから不安が無くなったんだ。
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