レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー

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1章 新しい風

9話 先生もほしい

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決闘の後、魔法を使える指輪を斑鳩君から貰った私は学校で使う事を説明する為、校長室で校長先生と教頭先生にお話していました。


「ですので、ダンジョン攻略のための新たな力として、学校で指導したいんです」
「なるほど、生徒を火の玉が襲ったという、あの問題の魔道具ですか」
「校長、これは危険ですので、十分取り扱いを制限しなくてはいけません」
「そうですね教頭先生、では白樺先生、取り扱いには気を付けるように生徒に伝えてください」


責任は私が持たなければいけないけど、それはダンジョンを攻略するための新たな力の為で、私は喜んで了承しました。
校長室を出た先には、昨晩無視してきた鈴木先生がいて、どう責任を取るんだと怒ってきたわ。


「責任も何もありません、全て終わりましたよ鈴木先生」
「終わってない、俺の許可もなく決闘騒ぎを起こし、あまつさえ校長にまで話を持ち出すとはどういうことだ白樺」
「生徒の成長を助けるのが私たちの仕事です、呑気にしていたあなたが悪いんです」


責任は私が取れば良いのだから、口を出さないでほしいと注意したわ。
生意気と言ってくる鈴木先生だけど、そもそも今までがダメだったから期待もしてなくて、やる気のない人は黙っていろと睨んだのよ。


「お、お前、俺にそんな口をきいて良いと思ってるのか」
「さぁどうかしらね、人に仕事を押し付けて休んでる人に言われても、全然怖くないわね」
「ぐっ・・・良いだろう、勝手にすればいい、失敗しても知らんからな」
「はいはい、どうせ役には立ちませんし、そもそも今まで責任を取っていたのはこっちなんですよ」


私たちに仕事を押し付け、失敗したらこちらの責任で何もしない、そんな人が何を言っても心に響かないし、私は早く魔法を使ってみたかったの。
それが済んだら、あいつ(鈴木先生)の悪さを校長先生に暴露しようと後回しにして、トレーニングルームに入りました。


「あれ、白樺先生じゃないかい、珍しいわね」
「笹野先生、ちょっと的を使いたいんです」
「的って、先生は確か槍使いよね?」
「ええ、ちょっと試したい事があるのよ」


指輪を小指に嵌めて、的に向かってファイアーボールと唱えると、指輪から火の玉が出てきて飛んでいき、壁に書かれた的に当たったわ。
的が受けたダメージは、壁の上に設置されたメーターで表示され、50と出たから驚いたのよ。


「凄いわ、あんなに小さいのにこの威力、これなら佐々木さんたちのフォローには十分だし、アントソルジャー程度なら一撃ね」
「ちょっとちょっと白樺先生、これはどういうことですか、他の生徒が驚いてしまったわよ」
「笹野先生、これは生徒が作った品で魔法を使えるのよ」
「ままま、魔法っ!」


驚く笹野先生に決闘の件を説明したか、これから魔法が使える様になるのを喜んでいたわ。
そして、私と同じでダンジョンの探索に戻りたいと思い始めたみたいで、私も行く予定だから誘う事にしたのよ。


「ねぇ笹野先生、もしよかったら一緒に探索しない?」
「い、良いの?っというか、白樺先生も戻るつもりなのね」
「戻ると言うかね、さっき話した決闘をした子が、まだ1年生だから保護したいのよ」
「なるほど、2年生で教えるダンジョン探索の録画と編集を担当するのね」


話が早くて助かるっと早速火の魔法を使ってもらい、4発で撃てなくなったから、5発がこの指輪の限界であることが分かり一度休憩に入りました。
休憩中のお喋りの中で、斑鳩君たちの事を話したら、それは凄いと笹野先生が驚く事ばかりだったわね。


「まぁ私も驚いてるけどね」
「それはそうよ、だってその子、戦いには使えない手芸スキルを持ってるだけなんでしょう、本来普通科に行くのが普通じゃない」
「そうなのよ、私も最初はそう思って、PTに誘われない彼をクラス委員長になった生徒に頼んだだけなのよ」


それがこんな結果になるとは思わず、驚く事ばかりとお話したわ。
会社の人が勧誘に来た事も驚く事だった中、笹野先生は他の生徒のPT入りは無いのかと、新たな騒ぎの1つを予想してきて、そういえば今の所無いと思ったのよ。


「強すぎるとか?」
「まだ入学して2日だし、よくわかってないからじゃないかしら」
「それもそうね・・・って事は、その子たちのPTに入りたいって子が出てくるわね」


それはまた面倒ではあるけど、探索者としてあまり動きが見られなかった学校が騒がしくなるのは嬉しい事で、その為の力が魔法と宣伝できるから喜ばしい事でした。
休憩を済ませて、もう一度魔法を使う為に構えて唱えたら、火の玉が出なくてどうしてなのか首を傾げてしまったわ。


「どどど、どうしてよ、もしかして壊れちゃった?」
「もしかしてだけど、魔力が切れたんじゃない?」
「そうか、そういえば斑鳩君が言ってたわ」
「じゃあ使えないじゃない、補充はどうするのよ」


補充の仕方は分からず、そこらへんもしっかり聞いておけばよかったと反省し、笹野先生に今決まっている事をちゃんとお話したのよ。
彼らの予定は聞いてるから、座学の授業がある金曜にすべて聞くことが決まり、それなら今はブランクを解消する為、槍を持って素振りをすることにしたわ。


「久しぶりに振るけど、ちゃんと出来るかしら?」
「ねぇ白樺先生、そんな事してる暇はなさそうよ」
「それって・・・ああ、そういう事ね」


笹野先生に視線を誘導された先には、先ほどの魔法を見ていた生徒たちがいて、ダンジョンで使いたいと言う目をこちらに向けていたわ。
そして、タイミングを待っていた様で、私たちの傍に集まってきたのよ。


「先生、ちょっとお話が」
「分かってるわ、この指輪ね」
「はい、あの力があればダンジョン探索が楽になります」
「そうね、じゃあ使って見た注意事項を話しておくわね」


斑鳩君に数を揃えてもらう必要はあるけど、あの言い方なら数を揃えている事は分かるので、欲しいと言ってきた生徒にクラスと名前を聞いて注意事項をお話したわ。
探索者として未来にあまり期待できなかった時とは違い、みんなとても期待している目をしていて、私は喜ばしい気持ちでお話ししたのよ。


「だからね、味方に当たらない位置で撃たないとダメよ」
「確かに、50のダメージとなると、強化学生服がもたないですね」
「そういう事よ、撃てる回数にも限界があって、数えておかないと大変ね」


斑鳩君は決闘の時、火の玉を浮かせて待機状態にもしてて、20発以上は撃っていたから補充も回数上限も自在なのは分かっているので、その点も話して戦いの枠を広げる様に伝えたのよ。
1年生の彼らは、ダンジョンの制覇が出来るかもしれないと期待してて、私はちょっと不安になって気を付けるように注意したわ。


「戦いはそれだけではダメよ、ちゃんと陣形を考え進まないとね」
「分かっています、でもこの力はとても魅力的です」
「そうね、今は火だけしかないけど、他の属性も考えられるから、そちらは私が聞いて知らせるわ」
「それは助かります、属性も種類があるのなら、更に戦いの幅が広がりますからね」


これなら、ダンジョン制覇者が沢山増えそうで、今までの探索方法が変わると感じました。
時代が変わる時、それが今なんだと私はちょっとドキドキしてきたわ。


「ねぇ白樺先生、このままだと外にもそれが伝わるわよ」
「確かにそうね、卒業生だけでなく、下手をしたら最前線で戦う探索者も欲しがるわ」
「そうよ、もっと強い魔法もあるだろうし、支援系だってあるかも」
「これは、200億エーンっと言っていた事に納得しちゃうわ」


誰もが欲しがるのなら、それだけの利益が手に入り、それは全世界にも及ぶのが良く分かりました。
200億なんて直ぐに稼げると私でも思えてきて、斑鳩君の凄さが更に際立ったわね。


「手芸スキルで作ったんでしょうけど、私の知ってるスキルじゃないのかもしれないわね」
「なんだか、その子に会うのが楽しみになってきたわ」
「そうね笹野先生、私も年甲斐もなく楽しみよ」


27歳になって、そろそろ結婚の話が親から来ていたけど、これは探索者から未来の旦那様を見つけるチャンスと思いました。
あらゆる事で期待して明日を待つことになり、その日は笹野先生と飲みに出かけて久しぶりの楽しい時間を過ごせました。
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