レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー

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1章 新しい風

14話 異世界での収穫

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打ち上げの解散後、僕は一人暮らししているマンションに戻り、成功をとても喜んでいました。


「まさか、全部上手く行くとは思わなかったよ」


レベルが上がるのは大前提で、他にも【手芸と同じ品が採取できるか・手芸に使った場合、もしくわこちらの素材と一緒に使った場合と違いはあるか】を調べる事が出来、なんら変わりが無い事が分かって安心しました。
問題はあの村で、まさか妹のお腹の中にいた子が村長になっているとは思わなくて、どうしたものかと悩んでしまった。


「妹のキャサがいなかったのはちょっと寂しいけど、僕の考えた名前を付けてくれたのは嬉しいし、大変だか、手を貸してあげたいよね」


前の僕が死んで、村を維持するのも大変だったんだろうっと、僕はとても心配で素材をちゃんと使ってほしいと祈りました。
今後も素材を置いていくことは決まっているから、次の実験に植木鉢と土を手芸スキルで購入し、成長促進の付与を2重にして異世界で採取したタネを植えました。


「普通なら4日かかるけど、成長促進2重掛けなら、3時間で育つよね」


僕がもってきたタネは、モンスターのトレントの種であり、こちらであちらのモンスターを倒したら経験値は貰えるのかの実験を始めた。
いきなりトレントでは危険なので、種から生まれるベビートレントから始めようと持ってきたんだ。


「後は、誰に倒してもらうかだけど、せっかくだからカナメの喜ぶ事に使おうかな」


パソコンを開き、ヂュエヂュエの予定を見ると生配信をすると宣言してる1つ星ダンジョンがあり、時間も丁度良さそうなので、植木鉢を持って出かける事にした。
ベビーとはいえ、トレントモンスターだから結構強く、1レベルの彼らでは勝てないので、試せなかったビーズアクセの実力を確認しようと考えたんだ。


「一撃入れさえすれば経験値は貰えるから、きっと成功するんだけど、問題はどうやって戦わせるかだね」


歌って戦えると言う事で、モンスターと戦いながら歌っているけど、正直相手してるモンスターは学校のダンジョンで出てくるモンスターと似たレベルです。
いきなり強いモンスターの出るダンジョンではなく、戦わずに逃げてしまう可能性もあるから、僕は対策を取らないといけなくて考えたんだ。


「まぁ、僕が囮になるしかないよね」


助けを求めてる人がいれば、さすがのアイドルも逃げないだろうっと、僕は女性服を着てマンションを出て、目的のダンジョンに入りました。
無断で入るのは違法ではないから問題はないけど、アイドルの撮影が行われているという事で見張りがいたから、姿を消す事の出来る隠密マントを袋から出して着込んで素通りしました。


「さて、後は先に入っていた事にして、ベビートレントに襲われないといけないんだけど、どこにいるのかな」


マントを取り、アイドルを探す事を優先し、ダンジョンのモンスターである蛇のモンスター【岩イワー】と遭遇しても放置して進み、撮影を始めている現場に着きました。
動きの遅い岩イワーは、歌って戦える相手に丁度良く、危険のない戦いを見せてて、僕は正直遊びにしか見えなくてガッカリしてた。


「編集のおかげで、パソコンで見る時は迫力があったけど、あれはダメだね」


分かっていた事だけど、画面越しに見ていたかったと諦める気持ちのままに、ビーズアクセたちを取り出して起動した。
ビーズアクセたちは、1mほどに巨大化し僕の指示を待って目の前でお座りしてきた。


「「「「「ビビー」」」」」
「みんな、僕を守りつつあそこに移動するよ、倒すのはあくまでもあの人達だからね」
「「「「「ビービビー」」」」」


ビーズアクセたちが敬礼してきて、僕は生まれたベビートレントを植木鉢から解き放ち、ビーズアクセたちに囲みながら移動を指示し、僕は逃げている様に見せかける為、服を部分的に破いて血のりを付けアイドルたちの方に走りました。


「た、助けて、助けてください」
「な、なんだ君は、今は撮影中だぞ」
「出雲マネージャーあそこ」


走って来た通路からビーズアクセたちが出てきて、更にその後に小さなベビートレントが現れて、あれが敵とアイドルたちが判断してくれた。
直ぐに戦闘体勢になってくれて、素直に素質があると褒めたくなったよ。


「君、早く後ろに下がるんだ、後はボクたちが何とかする」
「気を付けてください、あれはイレギュラーです」
「イレギュラーって、高難易度のダンジョンに出るっていう突然変異モンスターじゃないか」
「どうしてそんな奴が・・・いや、今はそんな事を言ってる場合じゃない、みんな構えるんだ」


リーダーの男性が槍を構え、手が震えていて怖いのを何とか堪えている感じで、他のアイドル2人も同じだった。
配信はそのままされていて、止める事すら忘れるほどの危機に全員が怯えていたよ。


「行くぞみんな」
「待ってください、私のアクセたちも戦います」
「しかし、君は怪我を」
「これでも探索者です、戦います」


リーダーの男性【心木朱雀】に許可を貰い、僕のアクセたちも構えて戦う体勢を取り、3人が安全に攻撃を当てられる様に誘導しました。
言うまでもないけど、アイドルたちの槍の攻撃はダメージにはなってなくて、当たっても相手が怯まないから焦っていたよ。


「ど、どうするんだよビャク」
「ゲンヤ、オレに聞くなよ、兎に角やるしかない、スザクも戦ってるだろう」
「に、逃げる手も」
「ダメだ、この人数で逃げるには時間が掛かり過ぎるし、彼女は足を怪我してる、何とか倒すんだ」


僕が足を引きずってここに来たおかげで予定通りの展開になり、ビーズアクセたちに攻撃を見て、僕は敵の弱点を見つけたと叫びました。
木のモンスターだからか、根っこの部分を守っていると叫び狙う様に伝えたんだ。


「足元だな、分かった」
「それと、これも使ってください、後1回使えます」
「これって、最近話題の指輪」
「はい、発動呪文はファイアーボールです」


しっかり自分の商品を宣伝し、リーダーのスザク君に指輪を渡して、ビーズアクセたちに隙を作らせ、3人の同時攻撃が行われた。
スザク君がファイアーボールを最初に撃ち、燃えている間に2人が槍を根っこに一撃を入れ、少し遅れてスザク君も一撃入れたんだ。


「やっぱり才能あるよ・・・でも、あれではまだ倒せないから、トドメはビーズアクセたちに任せて終わりだね」


ビーズアクセたちに指示を出し、アイドルたちと同じように根っこを攻撃させて倒した。
でも、ダンジョンのモンスターなのに消滅しなかったから、僕は焦って汗が止まりません。


「ま、まずいね、早く何とかしないと」


何かないかと袋に手を掛けた時、ここに入る時に使った隠密マントを思い出し、僕は高速で移動してマントを掛け、元の場所に座り込んだんだ。
異世界から持って来ていた突撃バッファーの魔石もマントの上に置き、レベルとアクセサリーの速度重視のおかげで誰も気づいた様子はなく、元の場所に座ってホッとしたんだ。


「君、足は痛むかい?」
「へっ?」


急に声を掛けられ、驚いている僕の前にスザク君が跪いてケガをしてるように見せかけた足に布を巻いてくれた。
流石アイドルとは思ったけど、僕がお礼の言葉を笑顔で伝えたらテレてきて、その顔を見て女と勘違いされててショックでしたよ。


「そ、それじゃ、私はこれで、助けていただきありがとうございました」
「いやいや、このまま君を一人で行かせられないよ、せめて外まで一緒に」
「それは嬉しいのですけど、あちらの人達が困っています」


スタッフたちが配信がそのままだったことに気づいて慌てていて、急いで対処する方が良いと伝えた。
スザク君も諦めた様で、謝罪までしてくれて配信している方に走っていったんだ。


「危なかった、危うく無断で入っている事がバレる所だよ」


ビーズアクセたちが隠密マントに包まれたベビートレントを持ってきてくれて、袋にしまって僕は逃げる様にその場を去りました。
戦いが終わった直後、ビーズアクセたちに渡していたステータス紙を密かにアイドル3人に触らせていて、帰る道中確認して見たら、見事にレベルが3つ上がってちゃんと槍のスキルを取得しててガッツポーズを取ったよ。


「これなら、今後向こうに行くメンバーを増やさなくても良くなる、これは良いぞ」


新たに入る加入者を信用していない訳ではないけど、秘密を探る奴らはいるし、危険な目に会う事もなくなるから助かったんだ。
明日は1週間に1日ある座学の日で、ちょっとつまらないとは思ったけど、沢山の事が出来たから楽しいままでマンションに戻れたよ。
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