レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー

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2章 始まり

25話 魔法の指導を頼まれて

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リンリと朝食を取った後、ジャーパンの自分の部屋に転移する為に水晶を出した僕は、リンリに抱き着かれて動けないでいました。


「あのリンリ、離れないと一緒に転移しちゃうよ」
「そうだけど、もう少し一緒にいたい」


まだ不安なんだろうっと、僕は一緒に転移して学校に行くことにして、制服をちゃちゃっと作ってリンリに渡しました。
リンリは学校の生徒として登録はしてないけど、白樺先生に頼んで何とかしてもらおうと一緒に登校し、ホームルーム前に職員室でお話をしましたよ。


「い、妹さん?」
「はい、細かく説明すると複雑なんですが、親の隠し子だったみたいなんです」


先生にお話ししている間、リンリは僕の腕に抱き着いて離れず、懐かれているのが分かって先生は納得している様で了承してくれた。
他の先生も聞いてるから、異世界から来た事は言わず、このまま行けると僕は安心して説明を進めたんだ。


「年齢は僕と同じで15歳ですから、同じクラスに入れてほしいんです」
「なるほど、血のつながってない妹さんなのね」
「大変な思いをしたみたいで、学校にも通ったことが無いんですよ」


だから許可が欲しいとお願いし、白樺先生は笑顔で了承してくれた。
僕のお願いなら喜んでと言う言葉と共に、その代わりと白樺先生からのお願いを聞くことになったよ。


「な、何でしょうか?」
「それがね、魔法の指輪の件で外のクランから指導を頼まれてるのよ」
「そういう事ですか、それなら仕方ないですね」


指輪が広まって1月、そろそろ来るかと思っていたので了承しました。
リンリも一緒にいられるようになったので教室に向かったんだけど、教室の中で美穂子たちにぎょっとした顔で見られたんだ。


「みんなは知ってるからね、まぁ仕方ないか」


みんなが直ぐに集まってきたので、異世界から来た事を説明し、仲間にすることを話しました。
あの村を拠点にするから、リンリも強くなってもらった方が良いとみんなが納得してくれて、みんなは歓迎してくれたよ。


「い、良いのかな?」
「勿論よ、これからよろしくねリンリちゃん」
「「「「「よろしく~」」」」」


大歓迎の様で、みんながリンリを囲んで楽しそうに話し始め、僕はそれを見てすごく安心しました。
これでリンリの心の傷も早く治ると思い、みんながいてくれて感謝したんだ。


「それで、今日はどんな訓練をするのかしら?」
「午前中は普通の稽古だけど、午後は外のクランが来るよ」
「それって、魔法の件かしら?」
「さすが美穂子、そうなんだよ」


魔法を学ぶためにここに来る事が決まっていて、生徒と一緒にみんなで教えようと提案しました。
早速トレーニングルームで訓練を始め、その間ずっとリンリは僕から離れずみんなを遠くから眺めるだけだった。


「あれだけ仲良かったのに、まだダメなのかな」


また裏切られる可能性に怯えているんだと、僕は盗賊たちを思い出し怒りが込み上げてきて、時間を掛けて癒していくしかなく、僕はそのお手伝いをしようと決めたんだ。
他の人がダメなら、僕が相手をすれば良いと思い、魔法の打ち合いを提案した。


「魔法?」
「そうだよリンリ、指輪を付ければ誰でも出来るから、一緒にやってみよう」
「それなら、ワタシは使えるよフミヤ」
「え?」


火の魔法を手の平に出したリンリを見て、僕は驚いて声をあげてしまい直ぐに口を閉じて、リンリの手の平にある魔法を消すように伝えた。
まだ誰にも見られて無かったから良かったけど、指輪を使わないで魔法が使えるなんて知られたらまずいので、僕はかなり焦ったよ。


「これは、気づかれた時の為に理由を考えないとだね」


リンリの手を握った僕は新たに誓いを立て、リンリに指輪を渡した。
リンリに渡した指輪は、普通のと似てるけど内容は魔力補助で、杖と同じ仕様だった。


「これでみんなにはバレないかな」
「ありがとうフミヤ、大切にする」
「うん、それは嬉しいよ、大切に使ってね」
「う、うん」


何やらテレてくるリンリは、指輪を薬指に付け替えてきて、まさかねっと思いつつ魔法の打ち合いを始めた。
お互いの魔法は、中間地点でぶつかり弾けて綺麗だったけど、それを見てそれだけの感想なのは、周りで見ていた生徒たちだけだった。


「凄い、フミヤは魔法の達人なんだね」
「分かるかいリンリ、これは魔法操作を覚えてる人しか出来ない技なんだ」
「魔法操作、聞いた事ないわ」


世間で知られているのは魔力操作で、それさえ出来れば魔法の威力を上げれるから必要ないとされる技術でした。
でも、魔法を意のままに操作できるこの【魔法操作】は、圧縮したり追尾なども出来るようになるから、僕は覚えて鍛えていたんだ。


「それ、ワタシも使える様になりたい、フミヤ教えて」
「分かったよリンリ、今度教えるね」


リンリと約束をして、更に魔法の打ち合いを繰り返していたら、問題の【希望の光】が作ったクランと白樺先生がトレーニングルームに入ってきて、僕たちの打ち合いを見て凄いと大きな声をあげてきた。
他の生徒もそれに同意していて、いつの間にかみんなが手を止めて僕たちの訓練を見ていたんだ。


「いや~凄いねあんた」
「麻帆子団長、まずはご挨拶ですよ」
「固い事言うなよギャラル、どうせあたしの事はしってるだろう」
「そうでしょうけど、友好関係とはそうして築くモノです」


団長と呼ばれた女性は、探索者の誰もが知っている人で、ここにきたクランはジャーパンで最強と言われているクランの1つでした。
団長とその付き人は言い争いを続けていて、僕はそれよりも更に困った空気をその後ろから感じていました。


「あの人、フミヤを睨んでるわ」
「リンリ、きっと色々あるんだよ、気にしてはいけない」
「そうだけど、教えて貰う側なのに嫌な感じね」


そんな嫌な空気を感じて、団長たちの言い争いが和む感じなのに、僕はそれを受ける事が出来ません。
そして、団長がやっと諦めて名乗ってくれた後、早速今見せていた技術を教えてほしいとお願いされたよ。


「すみませんが、今の技術は教える事は出来ません」
「な、なんだと、話が違うじゃねぇかガキ」
「止めろ雷、今はあたしが話してるんだ」
「ですが姐さん」


後ろから睨んでいた人の中で、殺気まで出していた人が止められていたけど、他にも数名が僕に殺気を飛ばして来た。
これを受け、面倒になる事が決まった雰囲気で、団長さんが僕に説明を求めてきたよ。


「簡単に言うと、スキルなんで教えても出来ません」
「な、なんだと、お前は確か手芸スキル持ちってだけだったはずだ」
「良く調べてますね、でも本当なので、今回は他の技術を教えます、それで約束は成立しますよ」


クラスでも教えてることだから、そのまま了承すると思ったんだけど、睨んでいた男はそれだけでは足りないとか言ってきたよ。
どうすればスキルを覚える事が出来るのか、それを教えなくてはフェアじゃないとか言い出した。


「こっちはダンジョンに命賭けてんだ、教えて貰うぜ」
「すみませんけど、それはダメです」
「まぁそういうよな、だったら決闘で決めようぜ」


いきなりの提案だったけど、午後の訓練も自分たちの時間に出来るチャンスなので、決闘を了承しました。
僕が負ければスキルの習得方法を教え、勝てば訓練も無しと提案したら、負けるわけがないとか余裕を見せてきた。


「では、昼食後に戦いましょう、それで良いですね団長さん」
「勝手に進んでしまったけど、まぁいいわ、あなたの実力も見れるし、期待してるわね」


団長さんもその付き人も了承してくれたので、昼食を取ってからまた集まることになり、美穂子たちはこの後の結果を思って笑っていた。
その予想は当たっていて、僕もにやけ顔をしまったよ。
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