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1章 覚醒
9話 報酬と相談
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『どうしましたマスター?もしやカッツェさんがいるから話せないのですか?・・・なるほど良いでしょうこのままご説明します、マスターのレベルが上がっているからにほかなりません』
「!?」
それを聞いて僕はハナを凝視しました、これが反対方向で良かったよ、もしカッツェさんの方だったらきっと変な奴って思われたよね。
『そしてそれは何でかと言いますと~、ノームたちが森の獣やダンジョンで戦っているからです、帰ったらステータスを見てくださいマスター』
「!?」
僕は声を出さないようにするのに必死だよ、もしかしたらみなさんに挙動不審と思われているかもですね、だってハナの言う事が本当だった場合、一昨日からレベルが上がっていたって事になるんだ、確かに確認はしてません、だって戦ってないんだから上がるはずないですからね。
ポーターは戦いませんから経験値がすごく少なく入ります、みんなの0.1割ですかね、だからいつもだって2週間に1回見るかどうかです。
『分かったようですねマスター、帰ったら驚きますよぉ』
「バイトくん動けるかしら?」
「は、はいアンジェリカさん!」
僕はカッツェさんの手を借りて立ち上がり、アンジェリカさんからボスの魔石を受け取って収納にしまいました。
「(ハナどれくらい上がってるのかな僕)」
『ぬふふ~気になりますか?なりますよねぇ・・・でもそれは帰ってからです、皆さんお待ちですよ』
僕がしっかりと立てる事を確認したアンジェリカさんが、みなさんと集まって何やら話しています、楽しそうなのできっとボスを倒したことを喜んでるんです、それにしてもハナは教えてくれなかったよ、そこまで上がってるの?たしかレベルって上がり過ぎると酔うって聞いたけど。
「そんな感じしないけど、きっとそれ位って事だよね」
「何独り言言ってるのバイトっち、ねぇそれよりさ、今の報酬ってどれくらいになるのかな?」
ミリーさんがいつの間にか近くにいて僕の腕を掴んで聞いてきました、ちょっと近いですよミリーさん。
「そ、そうですね、ここまでで倒したモンスターを入れると・・・36万ククリってとこです」
「「「「「36万!?」」」」」
皆さんが驚いています、階層主を入れなければ16万ククリですかね、それだけ強敵なんですよ。
「って事です、なので階層主は冒険者が頑張って討伐するモンスターなんです、自分たちの力を知っている人たちはそれよりも下に挑戦するのではなく、そこを目標にする人もいます」
僕の話をしっかりと聞いてみなさんが頷いています、そして階層主は冒険者が命を落とす原因にもなっています、当然ですよね、報酬が良くてこの先の転移ポートフィアという魔道具を使えるようになるんですから、無理をする冒険者が出て来ます。
「これがポートフィア?」
「そうですよファファナさん、皆さん触ってくださいそうすれば次からはここからスタートできます、入り口にもあったでしょ?」
僕が質問するとダンジョンの入り口を想像して頷いていました、入り口から入って一番最初の部屋が大部屋になっていたんですが、そのど真ん中に同じ台座がありましたからね。
「じゃあ帰りましょうか、これを使って」
「「「「「はい」」」」」
アンジェリカさんの決定で地上に戻る事になりました、僕も返事をして最初の部屋に戻ったんですが皆さんはかなり驚いていました、時間的にまだ少し早いんですけど、きっと使って見たかったのかもしれませんね。
「とうちゃーく、すごいねこれバイトっち!」
僕の腕を掴んでミリーさんが言っています、声も大きいですが早い時間だから人がいなくて良かったですよ、きっといたら睨まれています。
「これで皆さんはあそこからダンジョンを進むことができます、あそこからはモンスターも手ごわくなりますから注意してくださいね」
「そうなのか?バイトはどこまで知ってるんだ?」
カッツェさんが不思議そうに聞いてきました、僕は行くだけなら50階まで行ったことがあります、かなり死にそうになりましたけどね。
「50階ですね」
「「「「「50階!?」」」」」
皆さんが驚いていますね、でも付いて行っただけですよ、丁度大きなクランの遠征があって猫の手も借りたいって時だったんです。
「これは・・・アンジェ」
「ええカッツェ前向きに考えましょ」
アンジェリカさんとカッツェさんが先頭を歩きながら、何やらヒソヒソ話し始めています、何でしょうね?
「報酬37万ククリになります」
ギルドに着いて素材の鑑定をしてもらったのですが、報酬は僕の思っていたよりも少し高めでした、まぁこれくらいは許容範囲ですね。
「これは決まりだな、なぁファファナ」
「うん、優秀」
カッツェさんとファファナさんが、お金を受け取る間に僕を見ながら何か言ってます、僕の事優秀って言いましたかファファナさん?
「カッツェさんもファファナさんも言い過ぎですよ、査定くらい誰でもできますって」
こんな事で優秀なんて恥ずかしいですよ、誤差がちょっと出るかもしれないけどポーターなら誰でも出来るんだ、優秀な人はテキパキとモンスターを移動させ、解体をする以外にもマップを記憶したり、同行冒険者の体調を観察しサポートをしたりするんです。
「まぁ分からなくてもいいさ、なぁファファナ」
「ん、後で」
おふたりが顔を見合ってそれ以降何も言ってきませんでした、そしてアンジェリカさんが報酬を確認してある提案をしてくれたんです。
「あ、アンジェリカさんほんとに僕が一緒で良いんですか?」
そうなんです僕を食事に誘ってくれたんです、そして今食事屋に来ています、どうしても分配は食事をしながらしたいと言われたから断らなかったんだ、そしてここは結構高めのお店です。
「何言ってるのよ、一緒に探索をした仲間でしょ、それにね」
アンジェリカさんが皆さんの顔を見て確認していますね、さっきのカッツェさんやファファナさんと同じ感じです。
「ねぇバイトくん、君さえよかったら私たちの専属にならない?」
「え!?」
アンジェリカさんの提案を聞いて僕はびっくりして思考が止まってしまいましたよ。
「!?」
それを聞いて僕はハナを凝視しました、これが反対方向で良かったよ、もしカッツェさんの方だったらきっと変な奴って思われたよね。
『そしてそれは何でかと言いますと~、ノームたちが森の獣やダンジョンで戦っているからです、帰ったらステータスを見てくださいマスター』
「!?」
僕は声を出さないようにするのに必死だよ、もしかしたらみなさんに挙動不審と思われているかもですね、だってハナの言う事が本当だった場合、一昨日からレベルが上がっていたって事になるんだ、確かに確認はしてません、だって戦ってないんだから上がるはずないですからね。
ポーターは戦いませんから経験値がすごく少なく入ります、みんなの0.1割ですかね、だからいつもだって2週間に1回見るかどうかです。
『分かったようですねマスター、帰ったら驚きますよぉ』
「バイトくん動けるかしら?」
「は、はいアンジェリカさん!」
僕はカッツェさんの手を借りて立ち上がり、アンジェリカさんからボスの魔石を受け取って収納にしまいました。
「(ハナどれくらい上がってるのかな僕)」
『ぬふふ~気になりますか?なりますよねぇ・・・でもそれは帰ってからです、皆さんお待ちですよ』
僕がしっかりと立てる事を確認したアンジェリカさんが、みなさんと集まって何やら話しています、楽しそうなのできっとボスを倒したことを喜んでるんです、それにしてもハナは教えてくれなかったよ、そこまで上がってるの?たしかレベルって上がり過ぎると酔うって聞いたけど。
「そんな感じしないけど、きっとそれ位って事だよね」
「何独り言言ってるのバイトっち、ねぇそれよりさ、今の報酬ってどれくらいになるのかな?」
ミリーさんがいつの間にか近くにいて僕の腕を掴んで聞いてきました、ちょっと近いですよミリーさん。
「そ、そうですね、ここまでで倒したモンスターを入れると・・・36万ククリってとこです」
「「「「「36万!?」」」」」
皆さんが驚いています、階層主を入れなければ16万ククリですかね、それだけ強敵なんですよ。
「って事です、なので階層主は冒険者が頑張って討伐するモンスターなんです、自分たちの力を知っている人たちはそれよりも下に挑戦するのではなく、そこを目標にする人もいます」
僕の話をしっかりと聞いてみなさんが頷いています、そして階層主は冒険者が命を落とす原因にもなっています、当然ですよね、報酬が良くてこの先の転移ポートフィアという魔道具を使えるようになるんですから、無理をする冒険者が出て来ます。
「これがポートフィア?」
「そうですよファファナさん、皆さん触ってくださいそうすれば次からはここからスタートできます、入り口にもあったでしょ?」
僕が質問するとダンジョンの入り口を想像して頷いていました、入り口から入って一番最初の部屋が大部屋になっていたんですが、そのど真ん中に同じ台座がありましたからね。
「じゃあ帰りましょうか、これを使って」
「「「「「はい」」」」」
アンジェリカさんの決定で地上に戻る事になりました、僕も返事をして最初の部屋に戻ったんですが皆さんはかなり驚いていました、時間的にまだ少し早いんですけど、きっと使って見たかったのかもしれませんね。
「とうちゃーく、すごいねこれバイトっち!」
僕の腕を掴んでミリーさんが言っています、声も大きいですが早い時間だから人がいなくて良かったですよ、きっといたら睨まれています。
「これで皆さんはあそこからダンジョンを進むことができます、あそこからはモンスターも手ごわくなりますから注意してくださいね」
「そうなのか?バイトはどこまで知ってるんだ?」
カッツェさんが不思議そうに聞いてきました、僕は行くだけなら50階まで行ったことがあります、かなり死にそうになりましたけどね。
「50階ですね」
「「「「「50階!?」」」」」
皆さんが驚いていますね、でも付いて行っただけですよ、丁度大きなクランの遠征があって猫の手も借りたいって時だったんです。
「これは・・・アンジェ」
「ええカッツェ前向きに考えましょ」
アンジェリカさんとカッツェさんが先頭を歩きながら、何やらヒソヒソ話し始めています、何でしょうね?
「報酬37万ククリになります」
ギルドに着いて素材の鑑定をしてもらったのですが、報酬は僕の思っていたよりも少し高めでした、まぁこれくらいは許容範囲ですね。
「これは決まりだな、なぁファファナ」
「うん、優秀」
カッツェさんとファファナさんが、お金を受け取る間に僕を見ながら何か言ってます、僕の事優秀って言いましたかファファナさん?
「カッツェさんもファファナさんも言い過ぎですよ、査定くらい誰でもできますって」
こんな事で優秀なんて恥ずかしいですよ、誤差がちょっと出るかもしれないけどポーターなら誰でも出来るんだ、優秀な人はテキパキとモンスターを移動させ、解体をする以外にもマップを記憶したり、同行冒険者の体調を観察しサポートをしたりするんです。
「まぁ分からなくてもいいさ、なぁファファナ」
「ん、後で」
おふたりが顔を見合ってそれ以降何も言ってきませんでした、そしてアンジェリカさんが報酬を確認してある提案をしてくれたんです。
「あ、アンジェリカさんほんとに僕が一緒で良いんですか?」
そうなんです僕を食事に誘ってくれたんです、そして今食事屋に来ています、どうしても分配は食事をしながらしたいと言われたから断らなかったんだ、そしてここは結構高めのお店です。
「何言ってるのよ、一緒に探索をした仲間でしょ、それにね」
アンジェリカさんが皆さんの顔を見て確認していますね、さっきのカッツェさんやファファナさんと同じ感じです。
「ねぇバイトくん、君さえよかったら私たちの専属にならない?」
「え!?」
アンジェリカさんの提案を聞いて僕はびっくりして思考が止まってしまいましたよ。
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